お知らせ内容をここに入力してください。リンクも貼れます

静寂を破ると死が迫る『A Quiet Place: The Road Ahead』をROG Allyでプレイ

文●藤田 忠 編集●ハッチ

 11月、12月とじっくり遊べるゲームタイトルが続々と登場。年末年始は、思う存分にゲーム三昧で家ごもりができるだろう。そんな数あるゲームタイトルのなかから、今回AMD「Ryzen Z1 Extreme」を搭載したポータブルゲーミングPCのASUS「ROG Ally(RC71L-Z1E512)」(Windows 11 23H2)で試したのが、聴覚が極めて鋭敏な怪物たちの侵略から生き残った家族などを描いた2018年公開の大ヒットホラー映画「クワイエット・プレイス(原題:A Quiet Place)」を原作とした『A Quiet Place: The Road Ahead』だ。

 「クワイエット・プレイス」は1作目のその後が舞台で、侵略から1年以上経った『クワイエット・プレイス 破られた沈黙(原題:A Quiet Place II)』、そして前日譚でスピンオフとなる『クワイエット・プレイス:DAY 1(原題:A Quiet Place: Day One.)』の計3作品が公開された。

 ストーリーは好みが分かれるところだが、好きな人も多いだろう(猫が名演のクワイエット・プレイス:DAY 1は、猫好き必見)。ちなみに、「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」には、「クワイエット・プレイス:DAY 1」に登場した人物が登場する。そのため、個人的に見る順番は、「クワイエット・プレイス」、「クワイエット・プレイス:DAY 1」、「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」がオススメかも。

 そんな「クワイエット・プレイス」同様に、『A Quiet Place: The Road Ahead』は音を立てると怪物に襲われるホラーゲームだ。コントローラーのマイクを有効にし、プレイ中の音も立てないように、夜に部屋でひっそりプレイするのが楽しい(即死=イラッとはする)タイトルなのだ。

『A Quiet Place: The Road Ahead』は、Steamで3480円と手ごろな価格になっている
CPUのパワーリミットとなるSPLなどは手動で最大値に設定。ファン回転数も最大パフォーマンスを引き出せるようにカスタマイズ。動作音は大きくなるが、ゲームプレイ時はイヤホンを使うので、問題ないという考えだ
Windows 11は24H2のアップデートは避け、23H2の環境でテストを行っている

 さっそくROG Allyで『A Quiet Place: The Road Ahead』をプレイしたのだが、『SILENT HILL 2』と同じくレイトレーシングを有効にしないと、雰囲気を台無しにする描画に……。GeForce RTX 4070を搭載したゲーミングPCだと問題ないので、dGPU固有の症状のようだ。

 なお、今回テストは12月中旬に公開された「AMDグラフィックスドライバー
V32.0.12011.7001」適用前に実施している。パフォーマンスやプレイの挙動に関し
て違ってくる可能性もあるので、後日追加検証を行う予定だ。

レイトレーシングがオフ(上)、オン(下)で雰囲気がまったく異なる
ただ、レイトレーシングを効かせると、かなり暗くなるので、明るさを調節するのが良いだろう
dGPUを搭載したPCでのプレイ画面。同じ視点ではないが、上と同じ廊下だ。ホラーゲームの雰囲気としては、ROG Allyのほうが好みという人の方が多いのでは?

 屋外などレイトレーシングをオンにしなくとも、雰囲気を維持できるシーンもある。そのため、筆者はシーンに合わせてレイトレーシングをオン・オフと切り替えてプレイしている。ただ、切り替え時にゲームが落ちるなど、イラッとすることは多々あった。

冒頭の森の中は、描画負荷が高めだ

高フレームレートは不要だが30fpsの維持も厳しい……

 基本、音を立てないように歩くので30~60fpsを維持できていれば問題ないのだが、レイトレーシングを効かせていると、これがなかなか難しい。グラフィックを「品質プリセット:低」、「アップスケーリングモード:FSR」、「FSR超解像度:バランス」、「レイトレーシング:オン」に固定。

 解像度は1920×1080ドット(1080p)、1600×900ドット(900p)、1280×720ドット(720p)の3種類で、森の中を進む冒頭と、屋内(病院)シーンのフレームレートから見ていこう。両シーンともに一定ルートを歩いた際のフレームレートを「CapFrameX」で記録した。

冒頭の森の中は、描画負荷が高めだ

 森の中だけでなく、病院内の屋内もなかなか厳しいフレームレートで、1270×720ドットでも1percentileは30fpsを切ってしまい、1% Low avgにいたっては10fps台とかなり厳しい結果になった。

 フレームレート倍増のAFMF(AMD Fluid Motion Frames)もしっかりと効き、チャプター2の「病院」をプレイした際は、おおむね50~90fps台を維持できた。ただ、次のチャプターとなる「森」では、スムーズとは言えないシーンも多々あった。

 2倍で厳しければ、3倍という訳で、「Lossless Scaling」を活用。フレーム生成「LSFG 2.3 ×3モード」でプレイしてみた。

「Lossless Scaling」の3倍モードを使用
画質品質は、低をベースに少しアップさせてプレイしてみた。また、フレームレートは30fpsに制限、3倍の90fpsを上限にしている

TM & © 2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 屋外シーンがメインになる「森」をプレイした際のフレームレートをモニタリンソフトウェア「HWiNFO64 Pro」を使って記録。10分間のフレームレートを抽出した。

 シーンで10fps台にまで落ち込むときはあったが、10分間の平均は60fpsとなった。プレイ感としても良好だ。ただ、チャプターによっては、カクッカクッといった画面がカク付くスタッタリングが発生することもあった。

 その場合は、レイトレーシングをオフにした方が良いが、プレイ総時間は長くないタイトルなので、そうした手間があっても、アリではないだろうか。

ROG Allyでのプレイには「Lossless Scaling」が欲しい

 ゲーム内設定に突っ込みたくなることもあるが、Steamの評価はやや好評となっている『A Quiet Place: The Road Ahead』。原作が好きな人は、価格も手ごろなのでプレイしてみると良いだろう。

 ちなみに命がけの隠れんぼで、見つかる=即死という流れは同じだが、高い観察力、状況判断力、想像と発想を求められ、多くのゲーマーの心をへし折ったPC版『ALIEN: ISOLATION(エイリアン アイソレーション)』も、先日続編の開発決定が報じられたので注目だ。

 今年公開された1作目のその後を描いた『エイリアン:ロムルス』だけでなく、1作目の前日譚にあたるドラマシリーズ『エイリアン:アース(原題:Alien: Earth』(ディズニープラスで2025年配信予定 も控えている。

『エイリアン:アース(原題:Alien: Earth』

https://www.youtube.com/watch?v=gnwpxgR3STE

『ALIEN: ISOLATION(エイリアン アイソレーション)』は、あの動体探知機の音がぞくとさせる

Alien: Isolation, Alien, Aliens, Alien 3 TM & © 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation.
All rights reserved. Twentieth Century Fox, Alien, Aliens, Alien 3 and their associated logos are registered trademarks or trademarks of Twentieth Century Fox Film Corporation. Alien: Isolation game software, excluding Twentieth Century Fox elements © SEGA. Developed by The Creative Assembly Limited. Creative Assembly and the Creative Assembly logo are either registered trademarks or trademarks of The Creative Assembly Limited. SEGA and the SEGA logo are either registered trademarks or trademarks of SEGA Corporation. All rights reserved.

●関連サイト

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (1件)

ゲーム機型PCフレームレート検証データベース - LevelUp Logy へ返信する コメントをキャンセル

目次