S.T.A.L.K.E.R. 2を快適に遊ぶには「フレーム生成機能」が必須!
S.T.A.L.K.E.R. 2は、最新のゲームエンジン「Unreal Engine 5」を採用している。Unreal Engine 5は写実的なグラフィックが特徴的だが、そのぶん描画負荷も高い。その影響でS.T.A.L.K.E.R. 2の要求スペックはかなり高く、「重いゲーム」として一躍話題になったほどだ。
ガッツリとまではいかないが、S.T.A.L.K.E.R. 2がどれぐらい重いのか検証してみることにした。

筆者が使っているPCのスペックは、インテル Core i7-13700K(16コア/24スレッド、最大5.4GHz)、NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti(12GB、GDDR6X)、32GBメモリー(16GB×2、DDR4-3200)など。
使用しているビデオカードはGIGABYTEの「GeForce RTX 4070 Ti WINDFORCE OC 12G」だ。普段使っているゲーミングモニターは、アイ・オー・データ機器が手がける「GigaCrysta」のWQHD対応モデル(リフレッシュレート180Hz)。

解像度を「WQHD(2560×1440ドット)」、グラフィック設定を「最高」にした状態で、「ガベージ」エリアを3分間歩いたときのフレームレートを計測してみた。フレームレート計測で使用したソフトは「CapframeX」だ。

まずは、アップスケーリング機能とフレームレート生成機能に頼らない、ネイティブ環境の計測結果から。最高設定での平均フレームレートは60fps未満で、エリアによっては平均フレームレートがさらに下回ることもあった。RTX 4070 Tiを搭載しているのだが、まさかここまで重いとは……。S.T.A.L.K.E.R. 2が重たいゲームであることがよくわかる結果だった。

次に、アップスケーリング機能(DLSS)だけのフレームレートを検証してみた。DLSSのプリセットの中で一番重い「DLAA」は平均で53.4fps、2番目に重い「Quality」は平均で57.8fpsだったが、3番目の「Balance」以降から60fpsを超えるようになった。「アップスケーリング機能だけでもなんとか遊べるけど、フレーム生成機能がほしくなる」といった印象だ。この結果を見て、フレーム生成機能の実力を思い知ることとなった。

最後に、DLSSとフレーム生成機能(DLSSフレーム生成)を両方オンにした状態で検証を行った。平均フレームレートはQuality以降から3桁を記録しており、フレーム生成機能の実力が遺憾なく発揮されているのがわかる。最高平均フレームレートは「Ultra Performance」の121fpsだ。全体的にフレームレートの伸びは高く、これまでの計測結果とくらべるとその差は一目瞭然だ。

以上のことから、「S.T.A.L.K.E.R. 2を快適に遊ぶには、フレーム生成機能が必須である」という結論に至った。DLSSのフレーム生成が貢献してくれたわけだが、ここまで差が広がるとは正直驚きしかない。今後、S.T.A.L.K.E.R. 2のような重いAAAタイトルをプレイする際は、フレーム生成機能を頼るしかないようだ。
まとめ:ゲームもフレームレートも重量級だった
リアルになったグラフィックや骨太なサバイバル体験、没入度の高いドラマが魅力のS.T.A.L.K.E.R. 2。技術的な欠点も多々あるが、今後配布されるパッチで改善されるらしいので、辛抱強く待つとしよう。それでも刺さる方には刺さるゲームに仕上がっているのは確かだ。
また、フレームレート計測の結果からわかるように、本作は描画負荷が重いゲームだ。滑らかな映像を求めるなら、フレーム生成機能は必須と言っていい。PC版でのゲームプレイを検討している方は、ハイエンドのゲーミングPCを購入したほうが良いだろう。
S.T.A.L.K.E.R. 2はゲームのクオリティもフレームレートも重量級だ。この記事を読んでS.T.A.L.K.E.R. 2のことが気になった方は、迷わず本作をプレイしてみてほしい。それでは良い狩りを、ストーカー!
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