文●ハッチ
Metaは10月7日(月)、10月15日発売予定の最新MRヘッドセット「Meta Quest 3S」のプレス向けデモイベントを行なった。実際に体験してきたので、その内容をお伝えしたい。

MRは日本の狭い住宅事情にも好適
はじめに、Meta Quest 3SのプロダクトマネージャーのJD・ダグラス氏と、グローバルデベロッパーリレーションズの責任者 メリッサ・ブラウン氏、メタバースコンテンツディレクターのアナンド・ダス氏が登壇し、Meta Quest 3Sの魅力について語った。
アナンド氏によると、Meta Quest 3(Quest 3)はMeta Quest 2(Quest 2)よりも高い継続率を持ち、既に半年分の売り上げ目標を超えたと言う。その理由の1つとして、VRもとても魅力だが、MRに対応したことが大きいと語った。

日本は部屋が狭い住宅事情があり、VRのマーケットは困難だったが、MRに対応して外部映像が見えるようになったことで、その問題を克服できたとしている。たとえば、部屋が狭いと大型テレビを置くスペースはないが、大きな仮想ディスプレイを表示することで、大谷翔平の活躍を大画面で楽しめる。
大きなビアノを置くスペースがなくても、仮想のピアノで演奏の練習ができる。実際の楽器を演奏するのとは異なり、Quest 3Sで楽器を演奏する分には音も外に響かない。
さらに、ペットが飼えない家でも猫集めなどで、ペット体験もできる。言語学習にも利用できるとアピールした。
メリッサ氏は仮想空間でのスポーツ体験についても言及。たとえば広い場所が必要なゴルフも練習できるとコメント。

実際にeスポーツとして仮想空間で卓球をする試みもあり、オリンピックの金メダリストとも対戦できたといったエピソードを語った。
一方、JD氏はMeta Quest 3S(Quest 3S)について、Quest 2で学んだことをQuest 3に活かし、さらにその従来機の良いところを継承し、Quest 3Sをより安価に提供できる。それにより、今まで以上に購入者が増えることで、新しく購入した家族や友人などとコンテンツの楽しみを共有できると語った。

また、従来機はゲームに重きを置いていたが、MRに対応したことで、ゲームのみならずフィットネスなどのコンテンツも増えた。そのため、ゲームはプレイしないがフィットネスならやってみたい、といったような今までMRを体験したことがない人、またMRに興味はあったが価格がネックだった人が、Quest 3Sのターゲット層だとした。
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