文●ハッチ
AMDは2024年7月30日に新しいAMDソフトウェア「Adrenalin Edition」のテクニカルプレビューが可能になったと発表した。今回のプレビューでは、ゲームのフレームを生成し、ゲームのフレームレートを向上させる機能の1つ「AMD Fluid Motion Frames 2」(AFMF 2)が導入された。

AFMF(AMDはAFMF 1と呼称するため、以降はこれにならう)とは2024年1月に実装されたAMDによる新しいフレーム生成テクノロジー。Radeon 6000/7000シリーズと、Radeon 700Mシリーズで動作し、ゲーム側の対応の必要もなく、あらゆるゲームで大幅にフレームレートが向上する。
AMD Raeonシリーズは、近年大幅に性能向上を果たしているが、未だTensorコアを備え、レイトレーシングで水をあけられているNVIDIA GeForceシリーズに劣るイメージが高い。しかしながら、このAFMFにより幅広いPCゲームがコスパの良いビデオカードにて、高フレームレートで遊べる可能性があるとして注目を集めている。
そんなAFMF 1の後継となるAFMF 2がどういった進化を遂げ、どんな動作を見せるのかを確認していきたい。
まずはおさらいFSRとRSRとは?
AMDには、画質を維持しつつフレームレートを向上させる技術として、「AMD FidelityFX Super Resolution」(FSR)と「AMD Radeon Super Resolution」(RSR)がある。前者はオープンソースで提供する超解像技術で、ゲーム側が対応していないと利用できないが、AMD製のハードウェア以外でも利用できる。FSRはバージョンによって進化を遂げ、最新はオブジェクトのちらつきや残像をより低減させたFSR 3.1となっている。

一方、RSRはFSRと同じアルゴリズムを搭載したドライバレベルのアップスケーリング機能で、FSRと異なりAMD Radeon RX 5000シリーズ以降のビデオカードが必要となるが、ゲーム側の実装は不要で、どのゲームでも活用できる。
ただし、ゲーム側の設定が4KではRSRは有効化しない。WQHD以下の解像度にしていると、RSRが有効になり解像度がアップスケーリングで高解像化され、フレームレートも向上する。

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