文●ハッチ
XREALは、3月19日に虎ノ門ヒルズにて新製品「XREAL Air 2 Ultra」の体験会を実施した。

XREAL Air 2 Ultraは、今年の1月に実施されたCES2024にてお披露目されたハンドトラッキング対応のARグラス。XREAL Air 2シリーズの最上位モデルで、チタニウム合金を採用したサングラス型のフレーム部分に3Dカメラとセンサーを内蔵し、6DoFのトラッキングを実現する。

XREAL Air 2、XREAL Air 2 Proといった他のシリーズは、ゲーム機やスマホと接続し、その映像をARで表示するデバイス。操作はスマホで行ない、基本接続した端末の映像視聴のみができる。XREAL Air 2 Proは3段階の調光機能を備える。
一方で、XREAL Air 2 Ultraは、位置座標と回転データを取得。現実世界の水平面と、垂直面の両方を認識し、仮想オブジェクトを固定できる。ハンドトラッキングにも対応し、Meta QuestやAppleのVision ProのようにCGで作られた目の前にあるUIを直接操作できる。

本製品はソフトウェア開発者向きという位置付けだが、一般消費者でも購入できる。直販価格は9万9800円。以前にXREAL Lightを購入していると、注文時に“Light2019”と入力することで8万5500円の特別価格で購入できるという。
体験会では、一見一般的なサングラスのようなデザインであるXREAL Air 2 Ultraのファッションショーが行われ、そのデザイン性もアピールした。







同社はARグラスとしては、非常に売り上げが好調で、世界中で多くのユーザーを獲得できたとコメント。一番の需要はエンターテイメントでの活用で、Amazon Prime VideoやNetflixといった動画のサブスクリプションサービスの利用だが、今後はリモートプレイでの活用にも力を入れたいと語った。


実機の体験では、3つの空間マーカーを使って、複数のシチュエーションを体験。ホーム画面では、音楽再生やSNSやYouTube動画がまとめて表示されていた。

また、連絡先でユーザーを選択すると、その人物のプロフィールと共に、人物の3Dモデリングも表示されたり、大画面スクリーンで映画が楽しめたり、マーカーの上にリアルな虫が表示されたりなど、未来を描いた映画のような体験ができた。


XREAL Air 2 Ultraはソニー製のOLEDマイクロディスプレイを搭載。1920×1080ドットのフルHD映像を、視野角52度の大画面で楽しめる。リフレッシュレートは2Dモードなら最大120Hz、3Dモードが90Hzとゲームも滑らかな映像でプレイできるという。
XREAL Air 2 Ultraは開発者向けということで、今後いろんな開発者が本シリーズ向けにアプリ開発を行なうと思うので、実用的かつ面白いアプリの登場に期待したい。
XREAL Air 2 Ultraは、XREAL Air 2 Proと同じインサートレンズが利用できるとのこと。今後も同じ規格が使い続けられるかは不明だが、気になる人はXREAL Air 2シリーズを購入してAR体験をしてみるのも一興だろう。
●関連サイト