文●藤田 忠 編集●ハッチ

手のひらに載るような“ミニPC”の代名詞といえばNUCシリーズを思い出す人が多いと思うが、別の路線で次々とミニPCを発売しているのが、Minisforumブランドだ。
Minisforumは2012年に中国 深センに設立されたMicro Computer (HK) Tech Limitedのブランドで、国内ではMinisforum Japanの直販に加え、リンクスインターナショナルが扱っている。
数多くのミニPCをラインアップしているMinisforumブランドが、この秋新たに国内に投入するのが、32スレッドプロセッサーのモバイル向けRyzen APU「Ryzen 9 7945HX」と、モバイル向けdGPU(ディスクリートGPU)「Radeon RX 7600M XT」を搭載したスリムブック型のゲーミングPCの「AtomMan G7 Pt」だ。
ミニPCと比べると大きくなるが、縦置きのスリムブック型のため、フットプリントはスタンド込みで幅150mm前後、奥行き220mm前後とコンパクトになっている。今回は、そんなPC自作では実現するのが難しい、小型ゲーミングPCとなる「AtomMan G7 Pt」を発売前にリクスインターナショナルから借りられたので、そのパフォーマンスを確認してみた。

「AtomMan G7 Pt」を眺めてみた
「AtomMan G7 Pt」の完成品モデルのスペックは、CPUに16コア/32スレッドCPUのRyzen 9 7945HX。グラフィックスはCPU内蔵にRadeon 610M、dGPUにRadeon RX 7600M XT。メモリに32GB(DDR5-5600 16GB×2)、ストレージに1TB NVMe SSDを搭載。
ネットワークは2有線LANに2.5G LAN、無線LANには6GHz帯に対応している次世代規格となるWi-Fi 7と、Bluetooth 5.3に対応している。OSには、Windows 11 Proがプリインストールされている。

そのパフォーマンスが気になるコンパクトゲーミングPCの「AtomMan G7 Pt」だが、まずは外観を眺めていこう。
USBインターフェースは、残念ながらUSB 3.2 Gen2メインで、USB 4.0/Thunderbolt 4には非対応になっている。前面インターフェースは少ないが、背面にはUSB 3.2 Gen2 Type-A×3ポート、DP Altモードに対応するType-C×1×1ポートを装備する。そのほかHDMI 2.1、DisplayPort 2.0出力端子に、有線LANポート、ヘッドホン、マイク端子が備わっている。












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