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WQHDでも平均96fps以上!『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』をRTX 4060 Tiで動作検証【PCゲームFPS検証連載】

文●松野将太 編集●ハッチ

 LevelUp Logyでは、AMD Radeon GPUにてPCゲームが実際にどれぐらい快適に動作するのかを検証する記事が公開されているが、NVIDIA GeFoce GPUでも、今後検証していく。

 今回取り上げるゲームは、最新拡張パッケージのリリースで盛り上がりを見せる『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』だ。今回の拡張では、プレイヤーキャラクターやマップ上の背景といったビジュアル面を刷新する大型グラフィックスアップデートがひとつの目玉となっている。

 そのため、これに伴って求められるPCの最低・推奨スペックが引き上げられている。いまどきのミドルスペックなゲーミングPCでどの程度の快適さが確保できるかは気になる人も多いだろう。

 まずは検証用のゲーミングPCを使用し、公式ベンチマークアプリである「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」でゲームの動作を確認してみた。

 画質設定は「最高品質」とし、解像度フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4Kの3パターンで結果を計測している。なお、同作は見かけ上の解像感を維持したままゲームのフレームレートを向上させる「アップスケーリング」機能に対応しているが、ここではアップスケーラーとして標準のAMD FSRを使用した。

検証用ゲーミングPCの主なスペック
CPUAMD「Ryzen 5 7600」(6コア/ 12スレッド/最大5.10GHz/ 32MB L3キャッシュ)
マザーボードASUS「ROG STRIX B650E-F GAMING WIFI」(AMD B650E)
ビデオカードASUS「Dual GeForce RTX 4060 Ti OC Edition 8GB GDDR6」(8GB GDDR6)
メモリ16GB (DDR5-4800、8GB×2)
ストレージ1TB (M.2 NVMe SSD)
電源ユニット1000W(80PLUS Platinum)
OSMicrosoft「Windows 11 Home」
グラフィックスのアップデートに伴い、前拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」から要求スペックが向上している
最高品質、解像度フルHD時のスコアー

 フルHD(1920×1080ドット)解像度のスコアーは18723で、快適さの指標は最高評価である「非常に快適」を達成。出力したテストレポートを参照すると、実際の平均フレームレートは135.02fps、最小フレームレートは66fpsと、かなり重めの場面でもカクつきのない描画の目安となる最小60fpsを上回れていることが分かる。

 実際に似通ったスペックのPCでプレイする際は、144Hz対応のゲーミングディスプレーを用意しておくと快適さを存分に味わえるだろう。

 WQHD(2560×1440ドット)解像度のスコアーは12739で、快適さの指標は最高評価から1段階下の「とても快適」に。レポート上の平均フレームレートは90.72fps、最小フレームレートは54fpsと、フルHD時からはパフォーマンスが落ちるもののまだカクつきが見られるほどではなく、それなりに快適と言ってよさそうだ。

 ちなみにFF14プレイヤーはウルトラワイドディスプレーの使用率が高いとされているが、解像度2560×1080ドット対応のウルトラワイドディスプレーであれば、WQHDよりも描画負荷は低いため、このぐらいのスペックのPCでも満足に動かせる。

最高品質、解像度4K時のスコアー

 4K(3840×2160ドット)解像度のスコアーは6193で、快適さの指標は「やや快適」と、さすがに少し厳しさが出てくる。レポート上の平均フレームレートは46.07fps、最小フレームレートも32fpsと、いずれも60fpsを切ってしまうため、あまりおすすめはできない。4Kレベルの高解像度で本作をプレイする場合、より高性能なGPU(グラフィックスカード)やCPUを用意するのが無難だろう。

実際のゲーム内でもフレームレート計測を実施してみた。現状プレイヤータウン内はかなり混雑しており、状況によって多少フレームレートが左右されるが、参考にはなるだろう

 せっかくなので、実際のゲーム内でもフレームレートを計測してみた。画質設定はベンチマークと同じく「最高品質」を適用し、計測解像度もフルHD、WQHD、4Kの3パターンとした。最新拡張パッケージの新しいプレイヤータウンとなる「トライヨラ」内を移動する1分間のフレームレートを、「CapFrame X」で計測している。

ゲームプレイ中に取得したフレームレートのグラフ

 どの解像度でも最小フレームレートはベンチマーク版より少し高めに出ているが、これは下位1%の平均値で計算しているため。また、フルHDでの計測は平均フレームレートがベンチマーク版のレポート値よりもやや低いものの、これに関してはアップデート直後の盛況によるマップ内の混雑が強めに影響したものと思われる。

 実際のゲーム内のフレームレートはロケーションや混雑状況によりかなり左右されるが、おおむね混雑している時のプレイヤータウンがもっとも重くなりがちで、その値もベンチマーク版と劇的な違いはないことから、ベンチマークでの計測値は妥当な値と言って差し支えなさそうだ。

グラフィックス設定画面。最新アップデートでアップスケールタイプやダイナミックレゾリューション関連の設定が追加され、解像感を維持したまま高いフレームレートを保ちやすくなった

 余談だが、「アップデートで映像描画がカクつくようになってしまった」という場合、これまではシステムコンフィグの「グラフィック設定」のプリセットを下げるぐらいしか解決方法はなかったが、新たにアップスケールタイプや「ダイナミックレゾリューション(動的解像度)を有効にする」関連の設定を操作することでもフレームレートを改善しやすくなった。

 具体的にはダイナミックレゾリューションを有効化し、「適用するフレームレートのしきい値」を「60fpsを下回った時に適用」や「常に適用」に設定しておくことで、アップスケーラーによって解像感を維持したまま高いフレームレートを保ちやすくなる。「人が多い場所でのみカクつく」といった状況にも有効なので、覚えておくといいだろう。

 総じて、CPUにRyzen 5、GPUにRTX 4060 Tiを搭載するミドルスペックなゲーミングPCであれば、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」は最高画質でもフルHD~WQHD環境で快適に動作させられる。アップスケーラーによって細かなフレームレート調整もしやすくなっているので、そのあたりは自分の好みやディスプレーなどの周辺機器のスペックに合わせて変更してみるとよいだろう。

© SQUARE ENIX

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