文●ハッチ

往年の名作美少女ゲームのリメイクを手掛けるブランド「FG REMAKE」は、2024年6月28日に1995年にelfから発売された美少女ゲーム『同級生2』をリメイク
した成人向けゲーム『同級生2リメイク』を発売した。
『同級生2リメイク』は、1997年に発売した「同級生2(Windows版)」をベースに、現在の倫理規定に合わせた調整を実施。映像はフルカラーで解像度1920×1080ドットのフルHDとなり、マップやUIもフルHDに併せてリメイクされている。そして、ヒロインの立ち絵・イベントCGはすめらぎ琥珀氏の描き下ろしとなっている。
また、従来の『同級生2』では、ヒロインがどの時間にマップ上のどこにいるのかが分からなかったが、ヒロインの場所やフラグのチェックができる「イージーモード」を搭載する。
別途、ヒロインの場所やフラグチェック機能がない「クラシックモード」も用意されているため、当時に近い感覚でプレイしたいユーザーは、こちらでプレイするのもありだろう。クラシックモードもシステムやUI周りは、本作におけるユーザビリティの高いものに刷新されている。
さらに、キャラクターごとに新規描き下ろしCGが2枚追加され、クリア後におまけとして登場する新規Hシーンもプレイ可能。そのうえ、Hシーンでは従来のようにマウスカーソルで任意の場所をクリックして進めるモード以外に、そうしたポイントクリックが不要な「ADVモード」が用意されている。
そんな本作の魅力を簡単にだがレビューしたい。まだ本シリーズが未プレイだ、興味があったが購入前だという人は、ぜひ参考にして欲しい。
15人の魅力的なヒロインが登場!
『同級生2リメイク』の攻略対象キャラクターは全部で15人と多い。主人公は父親の元教え子で、夫を亡くした未亡人の鳴沢 美佐子と、その連れ子で同級生の鳴沢 唯と同居する。この母娘、どちらも攻略対象だ。

そんな、当時では珍しいご都合設定のヒロインに加え、隣に住み窓からお互いの部屋が見える幼馴染の水野 友美、芸能界のトップアイドルにして同級生の舞島 可憐、美人教師の片桐 美鈴と、もうこれでもかと要素を盛りまくった魅力的なヒロインの中から、最終的に1人を選び結ばれる。


そんな往年の王道恋愛シミュレーションになっている。コンビニ店員の美少女など、細かいストーリーの話をすると、大きなネタバレにも繋がるので、そうしたことは避けたいが、従来の同級生2をプレイした筆者としては、「そういえばこんな展開だったなぁー」と懐かしみながら楽しんだ。
特に重病で長期入院している杉本 桜子に関しては、キャラクターBGMが流れただけで、哀愁とも言うべき、なんとも言えない気持ちを抱いた。

イラストは竹井正樹氏からすめらぎ琥珀氏に代わったが、当時と変わらずヒロインたちの透明感や雰囲気はそのままに、解像度が上がったことでの高い映像美でゲームが楽しめる。
当時のイラストも色が限られたなか、ノスタルジックな魅力があったが、フルカラーになったことで、夕焼けシーンなどはより深い色表現と、繊細な画質でヒロインたちの魅力をこれでもかと表現している。
特に杉本 桜子のストーリーにおける、雪が降るシーンなどは思わず手を止めて余韻に浸るほど、心にグッとくるものがある。

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