文●ハッチ

株式会社サードウェーブは本日2024年7月3日、「法人向け新製品発表会 2024夏」を実施。クリエイティブブランド「raytrek」(レイトレック)の新製品を一挙に発表した。
発表会では冒頭に株式会社サードウェーブ取締役、最高執行責任者(COO)副社長執行役員の井田昌也氏が登壇し、挨拶を行なった。同社は業種・業態に特化したターゲットへの取り組み強化し、コンシューマー市場で培ったハイエンドPC技術などを活かし、さまざまなニーズに対応した製品ラインアップを用意するとしている。

続いて同社のパートナー企業の代表としてエヌビディア日本代表 兼 米国本社副社長の大崎真孝氏、インテル株式会社代表取締役社長 大野誠氏がゲストとして登壇してコメントを述べた。


raytrek workstation N8630

raytrek workstation N8630は、大規模言語モデル(LLM)やディープラーニングなどのAI開発、4K/8Kといった高解像度映像編集、リアルタイムレンダリング、研究機関における科学演算、流体解析、シミュレーションなどに活用できると謳うデスクトップPC。
圧倒的な計算能力とマルチタスク性能
CPUに最大96コア/192スレッド対応する最新のRyzen Threadripper Pro 7995WXまでを搭載可能。高い計算能力を持ち、高負荷の計算タスクをスムーズに処理し、複雑なシミュレーションやデータ解析を高速かつ効率的に行えるとしている。
拡張性の高いカスタマイズオプション
また、最大4基のNVIDIA RTX 6000 Ada GPUを搭載でき、ディープラーニングや大規模データ解析、リアルタイムレイトレーシングなどの高負荷なグラフィック処理に対応。これにより、グラフィック処理だけでなく、AI開発においても高いパフォーマンスを発揮するとしている。
特に、ニューラルネットワークのトレーニングやリアルタイムデータの解析を迅速に行えるため、AIモデルの精度向上と開発スピードの加速が期待できる。
また、WRX90マザーボードの採用により、最大8チャネルのメモリサポートやPCIe 5.0対応の128レーンによって、ストレージや拡張カードの柔軟な追加が可能としている。
100V環境でハイパフォーマンスを実現
さらに、同社は長時間の連続稼働でも安定したパフォーマンスを維持するために、厳選された高品質の部品を使用している。そのうえ、グラフィックカードを最大4基搭載すると、電源1基では200V環境が必須となるところ、N8630では電源を2基搭載する。それにより、100V環境での利用を実現したモデルです。また、オンサイト保守3年間のサポートも提供されており、万が一のトラブルにも対応するいう。
raytrek workstation X2630

raytrek workstation X2630は、AIの開発やディープラーニングなどのエントリーモデル。高解像度の映像編集やVFS、3Dレンダリング。2D/3Dモデリング、図面の作成・編集で活躍するとしているデスクトップPC。
高性能プロセッサと拡張可能なメモリで業務効率の向上
最新のインテルXeon W-2400/W-3400(Sapphire Rapids)シリーズを搭載し、最大56コア/112スレッドの強力な処理能力を持つ。さらに、最大512GBのDDR5 RDIMMメモリを搭載でき、大容量メモリが必要なタスクにも対応。これにより、複雑なデータ処理がスムーズに行え、業務効率が大幅に向上するとしている。
柔軟なカスタマイズ性と高い拡張性
PCIeの高速接続により、最大4TBのストレージをサポートし、大量のデータを高速に処理・保存できる。また、最新世代のNVIDIA RTX 6000 Adaが最大2基、GeForce RTX 4000シリーズのグラフィックスカード1基を搭載可能。専門的な業務やクリエイティブな作業に柔軟に対応する。これらの拡張性により、ユーザーのニーズに合わせた最適なシステム構築が可能としている。
豊富なインターフェイスで多様な接続に対応
W790チップセットを搭載することにより、無線LANやThunderbolt4などの豊富なインターフェイスを提供する。
raytrek R6-MT

raytrek R6-MTは高解像度映像の編集・制作に加え、3D CADを使用した立体モデルの作成業務、構造・流体などの高度な解析・シミュレーション、AIアプリ設計・システム構築などが可能としているノートPC。
インテル Core Ultra 7 155H&NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptopを搭載
最新のインテル Core UltraプロセッサーHシリーズを搭載。革新的なSoCタイル設計によりあらゆる処理を最適化し、消費電力の低減を実現。さらにNPU搭載により生成AIの処理能力が大幅に向上するという。NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptopも搭載。グラフィック機能も強力としている。
NVIDIA Studio認証モデル
また、NVIDIA Studioドライバーと専用ツールを標準搭載。著名なクリエイティブアプリに対しての調整と動作検証済で、クリエイティブワークに安定と集中をもたらすとしている。
16インチWQXGA 高品質ディスプレイを採用
16インチWQXGAディスプレイ(解像度2,560×1,600解像度、240Hzリフレッシュレート、DCI-P3カバー率95%)を搭載し、高解像度で鮮明な表示と滑らかな動きを実現。高い解像度とリフレッシュレート、広い色域を活かしデジタルシネマの領域までも網羅し、映像制作や編集業務にも適している。
raytrek A4-M

raytrek A4-Mは、建築現場DXにおけるBIM閲覧、シミュレーション端末、2D CADを使用した建築図面や配管図などの作成用、製造現場の情報管理やモニタリング用端末、Iモデル構築用と多岐に渡るシーンで活躍するノートPC。
インテル Core Ultra7 155H搭載
最新のインテル Core UltraプロセッサーHシリーズを搭載。革新的なSoCタイル設計によりあらゆる処理を最適化し、消費電力の低減を実現。内蔵グラフィクスとしてインテル Arc グラフィクスを取り込み、生成AIの処理能力が大幅に向上するとしている。
「QWXGA+」対応、高リフレッシュレート120Hzのディスプレイ
16:10/14インチ/QWXGA+(2880×1800)/2.8Kディスプレイを採用。Webでの作品公開、コンテンツ制作に適したWeb標準規格のsRGBカバー率約95%(sRGB比は100%)の色域を実現。
携帯性に優れ、どこでも快適に作業可能
ハイパフォーマンスな性能を重量約1.47kg、厚さ19mmとコンパクトなサイズ。高性能かつ低消費電力なCPUにより、出張や移動はもちろん、建築や設備管理などの現場へも、効率よく作業できる環境を手軽に持ち出せるとしている。
raytrek R5-RL5R / R5-RL6R


raytrek R5-RL5R / R5-RL6Rは、高解像度映像の制作、編集やアプリゲームの制作、製造業での図面作成や立体造形検証などで活躍するとしているノートPC。
高速かつ効率的な制作を実現する 優れた処理速度
高性能CPU第13世代インテル Core i7-13620Hを搭載。13620Hはシングルコア性能と発熱・消費電力低減に振られた特性を持ちアプリ処理性能はほぼそのままに発熱量を抑え、様々なシーンに受け入れられやすい冷却音の低減などにも貢献する。
予算とニーズから選べるGPU
R5-RL5Rには実用性能を保ちながらコストを抑えたNVIDIA GeForce RTX3050 Laptopを、R5-RL6Rには最新のAda世代のNVIDIA GeForce RTX4060 Laptopを搭載。これにより、グラフィックス処理を伴う作業からプロフェッショナルな映像制作や高負荷なグラフィックス処理まで、予算やニーズに合わせて最適なモデルを選択できるとしている。
クリエイティブワークでの使用を意識した高品質な液晶パネルを採用
sRGBカバー率約95%の15.6インチWQHD液晶を搭載。高解像度の画像・動画編集を意識した解像度、かつ標準的なsRGB色域に準拠した表示性能を持つことで、静止画・Webコンテンツなどをより正確にプレビューできるとしている。
THIRDWAVE HGシリーズ

THIRDWAVE HGシリーズは、PCを置くスペースが限られる場所で使える小型PC。
高性能ながらコンパクトなデザイン
デスクトップ向けのインテル 第14世代Coreプロセッサを搭載。ミニタワー型デスクトップPCと同等のパフォーマンスを発揮しながらも、容量は1.92Lと超コンパクト。約1.35kgの軽量設計&片手で持てる小型サイズのため、設置や移動、収納が容易で省スペースとなっている。オプションのマウントキットを用いることで、VESA対応モニタの背面にも取り付け可能。画面一体型PCのようなスッキリとした配線を実現するという。
多様な使用ニーズに対応する接続オプション
HDMI、DisplayPort、USB-C(Alt Mode)/D-SUBの併用で、最大4画面同時出力が可能。各種業務アプリケーションの複数利用といった一般ビジネスシーンに加え、駅中や店舗、展示会でのデジタルサイネージや監視用画面のマルチビュー表示のほか、大画面代わりの4画面連結などにも対応。
また、Wi-Fi標準搭載に加え、有線LANも2.5Gbps仕様の高速ネットワーク対応で使い心地も快適。ノートPC代わりの持ち運び端末としても活躍する。受付カウンターや会議室の常設マシン、研究会・展示会・各種プレゼンなどに活用できるとしている。
Noctua製高性能CPUクーラー
CPUの冷却はPCを使用する上で最も重要な要素のひとつ。THIRDWAVE HGシリーズは安心して長く使って欲しという思いから、オーストリア発のPCパーツメーカー「Noctua(ノクチュア)」の高品質なスリムクーラーを標準採用。高い静粛性と信頼性によって快適なオフィス環境の創造に貢献するとしている。
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