文●馬波レイ 編集●ハッチ
4月27日に両国国技館でプロレスイベント「LUCHA FIESTA ESPECIAL(ルチャフェススペシャル)」が開催された。メキシコのプロレスであるルチャリブレをテーマとしたお祭りのような大会だが、中でもお祭り感のある試合として「ストリートファイター」シリーズとのコラボレーションマッチが実施された。
ゲームの中から飛び出したレインボー・ミカ&大和ナデシコが大活躍したその模様をお届けする。

実はこの試合には前段があり、3月に同じ両国国技館で行われた「CAPCOM CUP 12」にレインボー・ミカと大和ナデシコが登場したのがはじまり。
こうしたイベントに公式コスプレイヤーが華を添えるのはもはや当たり前の光景だが、ミカとナデシコ(の中の人)がバリッバリの現役プロレスラーなのがちょっと、いやかなり異なる点。実際、2人が試合をすることが発表されたときは、大きなどよめきが起こっていた。

かくして大会当日となり、2人は第5試合にてCAPCOM「ストリートファイター」シリーズ提供タッグマッチで、ザンギエフ似のマスクマンコンビ“ザ・ギエフ1号&2号”と対戦することとなった。


プロレスは“入場”も見どころのひとつだが、この試合ではそれも特別仕様。「ストリートファイター」シリーズのキャラクターに扮したコスプレイヤー6名が華やかにポーズを決める中、ミカ&ナデシコが颯爽と登場。鍛え抜かれたその肉体は、ありがちな表現だがゲームの中から飛び出してきたかのようだ。


試合の序盤は、見るからに屈強なギエフたちが筋肉で圧倒していく展開に。2人がかりでも押し負けてしまうほどのパワー差があり、ミカがシューティングピーチを繰り出すもキャッチされ、アトミックドロップ(尾てい骨砕き)を食らうなど、苦戦が続いた。


しかし、逆境から勝利の道筋を見出すのがプロレスラー。ミカがダブルのデイドリームヘッドロックを決めると、ナデシコも強烈なエルボーを繰り出してチームに流れを引き寄せる。


負けじとギエフたちは、両腕を大きく突き出すとグルグルと回転しての2人がかりでダブルラリアットを披露。まるで吸い込まれていくかのように被弾したミカとナデシコは、アルゼンチンバックブリーカーの競演に捉えられてしまう。


ギエフに捕まり窮地に一行ったミカだが、トップロープに登ったナデシコが決死のダイブを敢行。ああ、上からナデシコだ!
さらに情熱ロープ投げで2号をロープに宙吊りにすると、エプロンの左右から走り込んでバッドリーピーチ! この高度なゲーム再現には、リングサイドで応援していたコスプレイヤーたちも大喜びであった。


最後は、グロッギー状態となった2号にミカがシューティングピーチを叩き込むとレフェリーがマットを3回叩き、見事な勝利を飾った。


といったように会場を大いに沸かせた、ゲームとプロレスとのコラボレーションマッチ。その両ジャンルが好きな筆者からすると、単にキャラクターを借りてきただけではなく、コスチュームや技の再現など、双方がリスペクトを持って挑んだからこその盛り上がりだったのではと感じた次第だ。

なお、筆者は大会終了後のレインボー・ミカ選手をキャッチ。美しくもパワフルな姿を撮影させていただいたのでお届けする。マッスルマッスル!



©CAPCOM
コメント