文●藤田忠 編集●ハッチ
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は2024年12月9日に発売され、Steamで「非常に好評」の評価となっているアクション アドベンチャーゲームだ。筆者自身も6作目の『インディ・ジョーンズ』作品として、ゆるりとプレイしている。
そんな本作はウルトラ、フルレイトレーシングの4K/60fpsプレイではGeForce RTX 4090が必要という、超激重のPCシステム要件でも話題を集めたタイトルだ。
そのうえ、AMDアップスケーリング技術の「AMD FSR(FidelityFX Super Resolution)」は、発売から数ヵ月経った現在も非対応と、AMD Ryzen(Radeon)シリーズ採用モデルが多いポータブルゲーミングPCには、厳しいゲームタイトルとなっている。
そんな『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』を、遅ればせながら愛用しているポータブルゲーミングPCのASUS「ROG Ally(RC71L-Z1E512)」でプレイしてみたので、そのパフォーマンスをお届けしていこう。




900pでも平均30fpsを超えるほどと厳しい
「低」「中」「高」「ウルトラ」「超ウルトラ」「究極」の、6つのプリセット(全体的なグラフィック品質)が用意されており、「ウルトラ」や、最高品質でのフルレイトレーシングに設定すると、『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は超激重になる。
グラフィック品質は、プリセットで「低」を選んだほか、「植物のアニメーション品質」を「高」に設定した。フレームレートの測定では『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の冒頭シーンを楽しめる序盤をプレイ。ジャングル内を一定ルート移動した際のフーレムレートを、「CapFrameX」で記録している。解像度は1080p(1920×1080ドット)、900p(1600×900)、720p(1280×720)の3種類だ。


探索と謎解きがメインになるため、フレームレートは60fpsを維持できれば十分楽しめるので、ハードルは低いと言えるが、ROG Allyではavgは30fps台、1% Low avgは20fps前後となった。
ちょうどSocket AM5版Ryzen APUで、8コア/16スレッド、最大5.1GHzで動作する「Ryzen 7 8700G」の小型PCを組んだので、iGPUの「Radeon 780M」でも同じシーンのフレームレートを計測したが、結果はほぼ同じだった。
しかし、30インチ前後の大画面だと、描画の荒さが目立ってプレイする気が萎えてしまうが、7インチ前後のポータブルゲーミングPCなら、あまり荒さは気にならない。60fpsを維持できれば、ROG Allyでのプレイは十分ありだろう。
「Lossless Scaling」で3倍に引き上げれば遊べる!
フレームレートを約2倍に引き上げる「AFMF(AMD Fluid Motion Frames)」を利用すれば、ギリギリで60fps前後でのプレイを狙える訳だが、今回は余裕のあるフレームレートに引き上げられる「Lossless Scaling」を使ってプレイしてみることにした。
解像度は900p、画質プリセットは「低」に設定したほか、フレームレートは最大120fpsになるよう、40fpsに制限した(1fps刻みで設定できる)。「Lossless Scaling」の設定は、「LSFG 2.3」、3倍の「X3」を選んだ。フレームレートはシステムモニタリングソフトウェア「HWiNFO 64 Pro」で記録し、30分程度プレイした後半、約10分間のフレームレートを抽出した。

フレームレートの最小値は30fps台を記録しているが、おおむね60fps超えで推移している。プレイ感もカクつきを感じることはなく、スムーズだった。また移動や戦闘時に激しく動いたり、視点変更したりすることも少ないとあって、フレーム生成時の残像ノイズなども、気にならなかった。
ROG Allyでインディ・ジョーンズの世界を満喫

素のフレームレートは低画質、720pでも20〜30fps台とボーダーラインとなる60fpsを大きく下回ってしまうが、「Lossless Scaling」でフレーム生成すれば、ROG Allyでも十分、インディ・ジョーンズの世界を感じながらのプレイを楽しめる。『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は、Xbox Game Passに含まれているので、月額990円のXbox Game Pass for PCで試すのもおすすめだ。
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