文●藤田忠 編集●ハッチ

バンダイナムコエンターテインメントのエクストラクションシューター『SYNDUALITY Echo of Ada』は、Steam版が発売日の1月24日の1週間前からアリーアクセスがスタート。記事執筆時の22日のSteamでの評価は、賛否両論となかなか厳しいスタートとなっている。
筆者も、ちょっとした油断で全てを喪うのはまあ良いのだが、もう少し金策しやすればな~とか、いろいろと思うところはある感じだ。ただ、オンラインレイドとはプレイスタイルの異なるソロプレイモードも気になっているので、評価はひとまず置いておきたいところだ。
そんな『SYNDUALITY Echo of Ada』のフレームレートを自作PC環境でチェックしてみた。1080p/60fpsプレイの公称推奨スペックのビデオカードはNVIDIA GeForce RTX 30560 Ti 8GBとAMD Radeon RX 6700 XT 12GBと普通ではある。
ただ、現状グラフィック設定にNVIDIA DLSSやAMD FSRといったアップスケーリング機能と、フレーム生成機能は搭載されていないため、WQHDや4K解像度で高フレームレートを維持するには、それなりのクラスのビデオカードが必要になりそうだ。





4K高解像度でも平均80fpsと快適!

ゲームに特化し、8コア/16スレッドで動作する人気CPUのRyzen 7 9800X3D、AMD Radeon RX 7800 XT GDDR6 16GB搭載のビデオカード、容量32GBのDDR5-6400メモリーなどで自作したゲーミングPCで、『SYNDUALITY Echo of Ada』をプレイ。アーリーアクセスだが、プレイ中のフレームレートをチェックしてみた。




グラフィック設定は「画質優先」を選び、「テスクチャーフィルタリング」を「8X」から「16X」に、「アンチエイリアス」は「TSR」に設定している。マップに出撃する場所は、その都度異なるなど、同じ動作でフレームレートを測るのは難しため、15分ほどプレイした際のフレームレートを「CapFrameX」で記録し、avgと1% Low avgの値を抽出することにした。

結果は、4K(3840×2160ドット)解像度で1% Low avgが60fpsを下回ったが、avgは約80fpsと快適にプレイできるラインを維持している。Radeon RX 7800 XTのターゲットとなるWQHD(2560×1440ドット)解像度では、avgは100fpsオーバーとなっている。
高リフレッシュレート対応のゲーミングディスプレーと組み合わせて、120fpsや144fps張り付きプレイを楽しむには厳しいが、それなりに滑らかな動作で楽しめる。
AFMF 2を使えばWQHDで平均190fpsに!
アップスケリング機能を備えていない『SYNDUALITY Echo of Ada』だが、AMD Radeonならドライバーでフレームレートを倍増させる「AFMF 2(AMD Fluid Motion Frames 2)」でフレームレートを向上させられる。WQHD解像度で20分ほどプレイした際のフレームレートをAMD Software Adrenalin Editionのトラッキング機能で記録し、10分間のフレームレートを抽出したのが下記グラフだ。


70fps台までガクッと下がることもあったが、おおむねWQHD解像度のavgフレームレートの倍となる200fps前後で推移している。実プレイでもスタッタリングを感じることはなかった。
『SYNDUALITY Echo of Ada』はAFMF 2で快適プレイ
アップスケーリング機能やフレーム生成にゲーム側で対応していないのは残念だが、AFMF 2が使えるRadeon RX 7800 XTなら、ストーリー性の高いソロプレイモードも、最高品質の画質、高解像度、高フレームレートで満喫できるだろう。
AFMF 2によるフレームレート倍増はないが、同クラスのパフォーマンスを備えているGeForce RTX 4070シリーズでも快適にプレイを楽しめることだろう。ややフレームレートに不満があれば、有料だがSteamにて800円で販売されている、フレーム生成や高画質化機能を備える「Lossless Scaling」を活用するのも良いだろう。
©Bandai Namco Entertainment Inc.
コメント