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まさに天国と地獄、人気ストリーマー8名による最弱を決めるトーナメントマッチ「消毒杯 Powered by NURO 光」現地レポ

文●ハッチ

 2025年1月16日、ソニーネットワークコミュニケーションズは、高速光回線サービス「NURO 光」を活用した『ストリートファイター6』の負け上がりトーナメントマッチ「消毒杯 Powered by NURO 光」を開催した。「消毒杯 Powered by NURO 光」は格闘ゲーム界で人気を誇った「汚物消毒杯」を新たな形で復活させたイベント。

 プロeスポーツチームREJECTを運営する株式会社REJECTが主催する、人気ストリーマー8名による負け上がり方式の“最弱”を決めるトーナメントマッチだ。NURO回線とソニー製品で整えられた、REJECT本社内のコミュニティスペース「REJECT HUB Presented by Sony」のゲーミングに最適な環境を活用して開催された。

イベントはREJECT本社内のコミュニティスペース「REJECT HUB Presented by Sony」にて行われたことを、実況席から説明するこく兄さん

 本イベントは、YouTubeの@REJECTチャンネル にて配信されたので、詳細はアーカイブを確認して欲しい。

 本イベントにはありけんさん、石井プロさん、おぼさん、しんじさん、Zerostさん、ドンピシャさん、布団ちゃんさん、さらにこく兄さんを加えた人気ストリーマー8名が参加。カプコン『ストリートファイター6』で負け上がりのトーナメントマッチを実施した。実況・解説はこく兄さんとハイタニさん、なるおさんが務めた。

 試合形式は1先負抜けのトーナメント。ステージはランダムセレクトで、キャラクターの選択は自由・事前申告もなしという内容だった。

●MC/実況/解説
こく兄:https://x.com/kokujind
ハイタニ:https://x.com/hai090
なるお:https://twitter.com/moujaatumare

●出場者
obo:https://x.com/obormentv
布団ちゃん:https://x.com/indegnasen210
しんじさん:https://x.com/Shinjisan_XD
ありけん:https://x.com/guraburuslot777
Zerost:https://x.com/Zerost_s
ドンピシャ:https://x.com/DONPISHA22
石井プロ:https://x.com/ISIII_PRO
こく兄

選手紹介からバチバチ

 選手紹介では、「負けるわけがない」と意気込むおぼさんが、事前のXでのアンケートで最も優勝予想票を集めたと明かされ、1先最強であることを証明してやると語った。

 また、しんじさんはMR(マスターランクのレーティング)が2000あり、さらに昨年から半年間イベントでの勝負では、一度も負けたことがないため、「負けてみたいものでありますが、このメンツでは無理ですなー」と煽って場を盛り上げた。その後に1先で負けになるルールについて聞かれ「辛いなーと思っています」と本音を口にして笑いを誘った。

戦う前の煽り口上を行ないながら、笑顔で楽しそうな面々。左からおぼさん、しんじさん

 石井プロさんは、30年くらい格闘ゲームシーンで活躍したと語ったが、事前アンケートでは2番目に票を集めたことが明かされ、なめられていることに不満を口にし、誰にも勝てるが「布団ちゃんには勝てる」とコメント。また、石井プロは弱いと思われているが、MRは1800あるとハイタニさんが伝え、最高はと聞かれ石井プロさんは1900まで上がったことがあると語った。

 布団ちゃんさんは、年末に勝ち確の状態でリーサルをミスって、しんじさんに負けているので、そのリベンジをしたいとコメントした。

この時までは誰もが余裕がある様子の対戦に参加する面々。左からありけんさん、ドンピシャさん、Zerostさん、石井プロさん、布団ちゃんさん

 そして、こく兄さんは自分がこの企画を考えて集めたので、自分が出ないわけにはいかなかったが、「自分よりも弱いやつを集めてしまって、申し訳ない」とコメントした。

 選手の意気込みを聞いた後は、事前アンケートで最も票を集めたおぼさんから順にくじを引きをし、トーナメント表が作られた。初っ端からおぼさんが「F」、石井プロさんが「E」と、すぐに最も事前アンケートで優勝を疑われた2人が激突することに。

 その後も自分の持ちキャラとの相性問題もあり、くじを引くごとに一喜一憂して盛り上がった。トーナメント表は以下のとおり。ありけんさんは、ダルシムを使って、こく兄さんと当たった際はブランカを使うと宣言していたが、初っ端ザンギエフを持ちキャラとするしんじさんと激突。

トーナメント表

 ありけんさんがキャラ有利のため、しんじさんが敗れた場合、しんじさんと2戦目に対戦する可能性がでてきたため、こく兄さんが焦りを覚えるなど、トーナメント表が完成しただけで、その行方に数々の不安の声などが上がった。

相性問題もあり、ありけんさんが一抜け

 最初の試合は、ありけんさんのダルシム対しんじさんのザンギエフ。1戦目は長い手足の攻撃を活かして近づかせない立ち回りをみせたありけんさんだが、スクリューパイルドライバーが上手く決まった後、サイクロンニールキックなどで距離を潰しつつダメージを稼いだしんじさんが優勢、一時はダルシムの体力ゲージを残り1割ほどに削った。

 しかし、体力がなくなっても冷静に対空と、画面端のコンボ、距離を取っての攻撃を積み重ね、SA1でドライブゲージを削ってバーンアウトしてから、ヨガテレポートで裏を取られて敗れた。2戦目は、そのキャラ不利を覆せず、ありけんさんがしんじさんを倒して一抜けした。

 対戦後、ありけんさんは「圧はあったが、横がうるさくなってから動きが悪くなった」と、一般的な大会とは違う、大きな野次に影響があったと思われるコメントがあった。

 ちなみに、本イベントは前述のとおりNURO回線とソニー製品で整えられた「REJECT HUB Presented by Sony」で実施された。対戦開始前には、その回線速度がいかに優れているのか、画面の右上に速度やPing値などが表示されていた。

 その速度はダウンロードが890Mbps前後から960Mbps前後からと、とても速い速度が出ていた。イベントは19時から実施されていたため、仕事が終わって帰宅した人がインターネットを使う、夜の回線が込み始める時間帯だったため、時々900Mbpsを下回っているが、1Gbpsの光回線では地域やプロバイダーによって400Mbpsを下回ることがあることを考えれば、非常に高速だ。

 Ping値は一般的に10~15msであれば、ほぼラグがないと言われるところ、ほぼ2.0msで時々3.0msを超えるといった速さを維持していた。Ping値の揺らぎを示すJiter値も5ms以下であれば概ね良好と言われるところ、1回14msと跳ね上がっていたが、ほぼ1ms前後と安定していて、快適なネットワーク環境だということが分かる。

企画者の意地がさく裂!同キャラ対戦をこく兄さんが制する

 次の対戦は、Zerostさんとこく兄さんというケンを使うプレイヤー同士の対戦に。ややこく兄さんが確反をきっちり決めて有利に進めるなか、Zerostさんもジャストパリィから反撃するなどの見せ場は作ったが、最後は小パンチ挿し込みの昇竜拳で、こく兄さんが1戦目を勝利。

 1戦目はお互い緊張から硬さがあったところ、2戦目はやや慣れたのかこく兄が序盤から壁端に追い詰めて、連続投げでダメージを重ね、なすすべなくパーフェクトでこく兄さんが勝利した。

最後パーフェクトで敗れ苦笑いのZerostさん

 勝利したこく兄さんは「1試合目は無茶苦茶緊張した、自分からいけなかった一切」と、消毒杯ならではの緊張について語った。

100%勝つが現実に!

 3試合目は、石井プロを倒すことに全力を尽くすと語るおぼさんと、石井プロさんの対戦。石井プロさんは、試合前にコメントを求められ「100%勝ちますね」と勝利宣言。そんな2人の対戦前には、座った際のおぼさんの足首の角度がヤバイという話で盛り上がった。

対戦する前から自信満々の石井プロさん
足首を外側に向けて座るおぼさん。これで決まっているんだ、とゲームパットながら身体を固定する独特のスタイルにも注目が集まった

 1戦目は石井プロさんのマノンが壁際におぼさんの本田を追い込み、きちんとコンボでドライブゲージを溜める展開。最後に一矢を報いるが、本田対策もバッチリで終始押していた石井プロさんが最後相打ちながらも勝利した。

本田の攻撃を空中で迎撃するなど、危なげない石井プロさん

 2戦目は序盤あわやパーフェクトかという流れで、石井プロさんがインパクトを空かしてコンボを決めてダメージを積み重ねる。おぼさんも大銀杏投げで大ダメージを与えるなど反撃を行なったが、実況席から「あいつ緊張してるぞ」と声が上がるほどに動きの精彩を欠き、最後はドライブインパクトで石井プロさんがおぼさんを撃破した。

 勝利後、おぼさんの本田の動きについて聞かれた石井プロさんは「おぼついてねーな」と、意識せずおぼに掛けたコメントをして恥ずかしがる一面を見せた。

ヤベー奴になって布団ちゃんさんが勝利

 3戦目はドンピシャさんのガイルと、布団ちゃんさんのジュリという対戦。1試合目は中盤までは互角の展開、ドライブラッシュからガンガンせめてドライブゲージを削るドンピシャさんだったが、ソニックブームをジャンプで避け、詰めて壁際に追い込んでからは布団ちゃんさんのペース。最後は壁際でコンボとSA1を決め、1戦目は布団ちゃんさんが制した。

1戦目を勝利すると大口を開けて威嚇の声を挙げる布団ちゃんさん

 1戦目に勝利してノリノリ状態の布団ちゃんさん。一度は位置を入れ替えて逃れたドンピシャさんとの位置を投げで戻して、壁際に再度押しつけてコンボの後、前ジャンプからの攻撃でフィニッシュ、2戦目も布団ちゃんさんが勝利した。

両手両足を大きく広げる、勝利の踊りで嬉しさを表現する布団ちゃんさん

 試合中の威嚇の声を挙げていたことについて聞けれた布団ちゃんさんは、一度自分を奮い立たせるような声を挙げれば周りが鎮まるだろうと、自分が一番ヤバイ奴になって周りを黙らせる戦術だったと語った。

 ひととおり1回戦が終わり、2回戦目に突入。2回戦1試合はしんじさん対Zerostさん。序盤は自分から攻めていったZerostさんだったが、スクリューパイルドライバーで反撃を喰らうと、そのまままくられて1試合目はしんじさんのザンギエフが勝利。2戦目も自分から攻めていくZerostさんだったが、最後は強スクリューでしんじさんが危なげなく勝利した。

勝った側の景色は眩しいと語るしんじさん

 2回戦第二試合はおぼさん対ドンピシャさん。この日の練習で対戦していた際に1戦目ではおぼさんが勝利し、さらに使っていない技もあることで、強気の発言をするおぼさんだったが、1戦目序盤は押していたものの頭突きを外して壁際に追い詰められてコンボで削られた後、最後はソニックブームで削り切られて敗北。

1戦目に勝利した直後、「おい、どうしたっ!」と吠えるドンピシャさん。見たことのない行動に実況席からも「あんな人だった?」と戸惑いが出るほど。これが負けられない消毒杯の魔力か……

 2戦目はドンピシャさんがインパクトを外したところでダメージを蓄積させ、SA2を当てるなど大量リードを取ったおぼさん。しかし、投げで壁際に追いやられてからクロスファイアサマーソルトも決められ、ソニックブームで削られそうになり、たまらずジャンプをしたところサマーソルトキックが決まりドンピシャさんが勝利した。

勝利に吠えるドンピシャさん

 勝利後に感想を聞かれ「気持ちよかった、こんなに声を出すことはなかなかないんだけど。もう一回出たい」と負けるかもしれないプレッシャーから開放された喜びを語った。

まさに天国と地獄

 決勝戦は事前アンケート優勝候補NO.1のおぼさんと、Zerostさんの対戦。終始顔が曇っていて、対戦に行く足取りも重い2人だったが、1試合目に序盤からコンボを決め、今日イチのキレある動きで攻めたおぼさんが、反撃を受けるもコパンで暴れて1戦目を勝利。

 2戦目はZerostさんがドライブラッシュからコンボ、インパクト返しも決めて、最後は投げでフィニッシュ。フルセットに持ち込まれた3戦目も、その勢いのママZerostさんが壁際に押し込み有利を取る。おぼさんも千秋楽を決めるが、未だ体力ゲージで有利のZerostさんがコンボから神龍烈破をきちんと決めて勝利した。

見事なインパクト返しも決まった
敗北が分かり、崩れ落ちるおぼさん
喜びのあまり会場内にいる全ての人とハイタッチをしまくるZerostさん

 まさに天国と地獄、対戦前までは顔が曇っていたZerostさんは、晴れやかな顔になり、おぼさんは「私が最弱です」と書かれたたすきを掛け、モヒカンのカツラを被って屈辱の撮影が実行された。

通常のイベントにはない消毒杯ならではの面白さがある

 イベント終了後のインタビューで布団ちゃんさんは、1先で負けて、その後たった2回の負けで最弱と呼ばれてしまうと考えると緊張する、それを脱した時のスリルがこれが止められない。めっちゃ楽しかった。

 また、年間で4、5回イベントを行なっているメンバー、ドンピシャさんの普段では見られない行動、消毒杯ならではの引き出しがあると思うから、もっと拡大して欲しいと強く語った。

 しんじさんは、都内に出て1先だけと聞いていて、一瞬で終わるかと思ったが5時間くらい捕らわれていた気分だった、今日を忘れることはない。めっちゃ楽しかった、ただこれは勝ったから言えることで、負けていたら引きずっていたので、勝てて良かったとコメント。

 最後におぼさんは、「私が最弱です」と語ったうえ、開放がなかった、配信者になってから、こんな気分になったことはない、「絶対次もやってください!」とコメントした。

 普通の大会は、敗者は勝ちあがれなかった悔しさを滲ませ、勝者は決勝戦を勝つまで勝ち上がるプレッシャーと戦いながら、勝利を重ねていく面白さがある。

 しかし、消毒杯はその逆で、負けても次があり、負けた先に最弱の称号という焦りが、選手の緊張を呼び、そのプレッシャーからの開放感からの魂の叫びが、見ていて面白いユニークなイベントだと感じた。次の大会もあることに期待したい。

©CAPCOM

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