文●藤田 忠 編集●ハッチ

3D V-Cacheを搭載したRyzen 9000シリーズとして11月中旬に発売されたAMD「Ryzen 7 9800X3D」は、世界的に品薄で入手困難が続いている。8コア/16スレッドで8万6800円とコスト面は微妙なところだが、間違いなく最強のゲーミングCPUとしてのパフォーマンスを発揮し、エンスージアストのユーザーからは絶大な人気を誇っている。
残念ながら入荷予定が見えてこない状況だが、来年早々には12コア/24スレッドの「Ryzen 9 9900X3D(予想名)」や、16コア/32スレッド「Ryzen 9 9950X3D(予想名)」が発表、投入されると、状況は変わるかもしれない。

いますぐRyzen 7 9800X3Dで組むのはハードルが高いが、そのパフォーマンスは非常に気になる。そこでRyzen 7 9800X3Dと、ビデオカードのNVIDIA「GeForce RTX 4090 GDDR6X 24GB」で、現在最高峰と言えるゲーミングPCを組んで、重量級ゲームタイトル『Microsoft Flight Simulator 2024』(MSFS 2024)をプレイしてみた。

最高峰クラスのゲーミングPCでプレイ

今回検証に使用した環境は、CPUにRyzen 7 9800X3D、ビデオカードとしてGeForce RTX 4090 GDDR6X 24GBを搭載したPalit GeForce RTX 4090 GameRockを採用。マザーボードはX870Eチップセットを採用したゲーミング向けモデル、ASRock「X870E Nova WiFi」。
メインメモリーにDDR5-6400 32GB(16GB×2)、ストレージはWestern Digital製WD_Black SN850X NVMe 2TB、そして1000W電源ユニットには、FPSの80PLUS Platinum認証を取得した容量1000WのHydro PTM PRO ATX3.0(PCIe5.0) 1000Wで組んだ最強クラスのゲーミングPCだ。




さっそく『MSFS 2024』を起動すると、ローディング中のデモだけでも、かなりワクワクしてくる。ただ、グラフィックスの負荷は前作と変わらず重量級となっている。プリセットとなる「グローバル レンダリング品質」は「ローエンド」「ミドル」「ハイエンド」「ウルトラ」の4種類があり、アップスーリング技術はNVIDIA DLSS、DLSS フレーム生成、AMD FSR 2に対応している。

まずはコックピット視点で操縦を楽しみ、リプレイで機外から風景を楽しんだり、着陸のアプローチを眺めたりと楽しみ方はいろいろなMSFS 2024。フリーフライトで、シンガポールとグランドキャニオンを、ICON A5で飛行した。


解像度は4Kに固定。グラフィック設定は「グローバル レンダリング品質」は「ウルトラ」と「ハイエンド」の2種類で、「レンダリング スケーリング:100」に固定。ともに「アンチエイリアス:TAA」の状態と、「アンチエイリアス:DLSS バランス」「NVIDIA DLSS フレーム生成:オン」を効かせた。
MSFS 2024標準のリプレイ機能「FCR Embedded」を使って記録し、リプレイ時の約5分間のフレームレートを「CapFrameX」で記録している。フレームレートはavgのほかに、ガクッと落ちるときがあるため1percentileと1% Low avgを抽出した。


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