文●いちえもん 編集●ハッチ

『鋼嵐 メタルストーム』は、HK TEN TREE LIMITEDが開発した基本プレイ無料のハイエンドメカ×シミュレーションRPGだ。2024年10月23日から配信中で、対応プラットフォームはスマホ(iOS/Android)とPC。
本作には多種多様な機体(ST)、戦局を変える「部位破壊」の要素、オリジナルの機体が組めるカスタマイズ要素など、オタク心を熱くさせる魅力が豊富に詰まっている。また、PC版はレイトレーシングとDLSSに対応しており、美しく磨き上げられたメカボディをじっくり鑑賞できる。
今回は、鋼嵐 メタルストームのプレイレビューをお届けしたい。記事を最後まで読んだら、ぜひ鋼嵐 – メタルストームをプレイしてみてほしい。
簡単操作で楽しめる本格メカ×SRPG
最近のスマホゲーム業界は、基本プレイ無料をうたいながらも「買い切りでもよいのでは?」と思えるような良作が増えてきている。
その理由はさまざまだが、最先端の3Dグラフィックスと遊び応えのあるゲーム性が要因ではないか。最近の無料タイトルをプレイするたびに、ゲーム業界の進化を痛感する筆者である。
今回紹介する鋼嵐 メタルストームも、筆者が驚いた新作タイトルのひとつだった。一番驚いたのは、本作のキモとなる「メカ×シミュレーションRPG」というジャンル。最近のゲームにしては珍しいジャンルであると感じた。


本作は、名作メカシミュレーションRPGの醍醐味をカジュアルに仕上げ、幅広い世代でも楽しめるよう調整されている。『フロントミッション』や『サクラ大戦』などをやりこんでいた人でも、初めての人でも気軽に楽しめるゲーム性が一番の魅力と言えるだろう。


もうひとつ感じた点は、わかりやすい操作性だ。シミュレーションRPGと聞くと「操作が複雑そう」「覚えることがいっぱいありそう」と、ネガティブな感情を抱く人もいるのではないだろうか。
だが、本作はおそらくスマホ版が基準になっているためか、タップやスワイプなど直感的な操作を採用している。そのうえUIもシンプルでわかりやすい。「シミュレーションRPG=難しい」という印象を払拭してくれる親切設計が、実に魅力的であった。


簡単操作で有料級のシミュレーションRPGをプレイできると考えると、本作のコストパフォーマンスは非常に高い。もちろん有料のガチャ要素もあるが、無課金でも十分楽しめるのではないかと考えている。無料で遊びたい、ガチャを回して最高ランクのSTをゲットしたいなど、本作をどのように遊ぶかはプレイヤー次第だ。
部位破壊が重要!緊迫感たっぷりのターン性バトル
鋼嵐 メタルストームは、敵・味方が交互に行動するターン性バトルを採用している。味方ターン→敵ターン→味方ターン……という風に、ターンの切り替えでバトルは進行する。自身のターン内で機体の移動や攻撃、スキル発動などを行うイメージだ。
一見すると難しそうに見えるが、要求される操作は「機体の移動」「敵ターゲットの選択」「攻撃やスキルなどの指定」ぐらいだ。攻撃・移動・スキル発動の3点を意識すれば問題なく遊べるだろう。
個人的に、小規模なフィールドで繰り広げられるメカバトルも面白いと感じた。味方の機体を最適なポジションに配置したり、負傷した味方を回復してあげたりするなど、戦略性豊かな遊ぶがとにかく楽しいのだ。まるで将棋やチェスをプレイしているような気分になる。スマホであれば外出先でも楽しめるだろうし、PCであれば高画質なディスプレーで臨場感ある戦いを鑑賞できるだろう。
筆者が興味深いと感じたのは、「部位破壊」の要素である。機体の頭・右腕・左腕・脚にはそれぞれ耐久値があり、各部位を破壊すればさまざまなデバフを与えられるという仕様だ。たとえば、腕を破壊すれば武器を使用不可にできるほか、脚を破壊すれば移動可能範囲を減らせるなど。




ただし、部位破壊は敵・味方の共通ルールであることを留意してほしい。つまり、敵の機体だけでなく味方の機体にも部位破壊が適用されるということだ。戦況によってはメリットになることもあれば、デメリットになることも……。ただ敵を破壊するだけでなく、特定の部位を破壊してアドバンテージを得ることも大事なのだ。

敵機体の部位を破壊する爽快感と、敵に部位を破壊されそうになる恐怖。カジュアルなゲーム性ではあるが、部位破壊の概念によって、緊迫感あふれる戦闘を体験できるようになっている。これこそが、鋼嵐 メタルストームの利点と言っても過言ではないだろう。
オタク心をくすぐるカスタマイズ要素
ロボットを題材にしたゲームの醍醐味、それはオリジナル機体の組み立てだ(違っていたら申し訳ない)。入手した機体のパーツを自由に組み合わせて、プレイヤーが考える「最強の機体」を組み立てていく。自分だけの機体、自分だけの相棒をクラフト・操縦できる点もまた、鋼嵐 メタルストームの醍醐味と言うべき部分だろう。
本作は、機体の「塗装」に加えて、つや消しやメタリック、光沢など質感の調整、デカール(シール)の貼り付けも可能だ。塗装のバリエーションが実に豊富なので、自分好みの機体を装飾できるようになっている。


本作のカスタマイズ要素を軽くプレイしてみて、プラモデルを作っているような気分になった。ミッションよりも、機体いじりのほうに多くの時間を費やしてしまった。そう、ドハマりしてしまったのだ。
ひとり遊びをさせてくれる粋なサービスに感銘を受けると同時に、「うんうん、わかってらっしゃる」と満足げにうなずく筆者であった。
【まとめ】こんなに面白くて基本プレイ無料ってすごくない?
今回、鋼嵐 メタルストームを2時間弱プレイしてみたが、オタク心を熱くさせる要素と、時間を忘れるぐらいに面白いターン性バトルにすっかり魅了されてしまった。つまり、面白いということだ。
名作シミュレーションRPGを彷彿とさせるゲーム性や親切設計のおかげで、新規ユーザーはもちろん、古参のシミュレーションRPGファンも虜になるのではないだろうか。
10月23日に配信されたばかりの鋼嵐 メタルストーム。まだ配信されてまもないタイトルなので、今後の動向に注目していきたいと考えている。少しでも気になった方は、ぜひ公式サイトや各ストアページで本作をダウンロードしてみては?
コメント