文●いちえもん 編集●ハッチ
ASRockは、インテルのデスクトップ向けCPU「Core Ultra 200S(Arrow Lake)」に対応するZ890マザーボード13機種を発表した。発表されたマザーボード製品は、2024年10月25日午前0時に販売する予定だ。
ラインナップとしては、最上位モデルの「Taichi」シリーズ、ゲーミング特化の「Phantom Gaming」シリーズ、日本国内でも高い人気を誇る「Steel Legend」シリーズ、クリエイター・配信者向けの「LiveMixer」、コスパ重視の「Pro」シリーズなど。
それに伴い、同社は新製品説明会を実施し、各製品の説明をASRockの原口有司氏が行なった。

Gen5用水冷ブロック搭載のTaichi AQUA
まずは最上位モデルのTaichiシリーズから。発表されたモデルは、「Z890 Taichi AQUA(市場想定価格:16万9800円)」「Z890 Taichi OCF(市場想定価格:10万9800円)」「Z890 Taichi(市場想定価格:9万4800円)」の3機種。ハイエンド志向のユーザーが満足するマザーボードがそろっている。
Z890搭載マザーボードの登場を機に、Taichiシリーズのラインナップがリニューアル。独立していた水冷特化の「AQUA」とオーバークロック特化の「OC FOMULA(OCF)」は、Taichiシリーズに統合される形となった。

Z890 Taichi AQUAの特徴は、電源回路およびGen 5 SSD用の水冷ブロックを備えていること。水冷ブロックはドイツの水冷パーツメーカー「Alphacool」が開発したもので、水冷と空冷を組み合わせたハイブリッド設計を採用している。

空冷時のGen 5 SSDは約67度の温度を記録していただが、水冷時の温度は約48度だったという。発熱量が多いGen 5 SSDを水冷で効率よく冷却できる点が、Z890 Taichi AQUAの強みと言えるだろう。


過去のAQUAシリーズはフルカバーで覆われている印象が強かったが、Z890 Taichi AQUAは比較的露出度が高くなっている。デザイン変更に関しては、水冷ブロックを開発したAlphacoolからの要望が大きかったという。
フルカバーの状態だと、オーバークロック時に電源回路やM.2 SSDの発熱量が上がる恐れがある。そこで効率的な冷却を重視すべく、電子回路およびGen 5 SSD用の水冷ブロックを開発したとのこと。
そのほかの特徴は、28フェーズの電源回路や8個のUSB Type-Cコネクター、2個のThunderbolt 4 Type-Cポート、Wi-Fi 7など。




10000MHz以上のオーバークロックも可能!?
Z890 Taichi OCFは、高度なオーバークロックを実現するハイエンドマザーボードだ。DDR5メモリーのオーバークロック性能を高めてくれる「メモリーOCシールド」や、極限のオーバークロックを可能にする各種ツールが実装されている。
加えて、別売りのOCパネルを追加することで、温度確認や電圧調整、システム制御が可能になるという。オーバークロック重視のユーザーにもってこいの1枚と言えるだろう。






最大10個のM.2 SSDを搭載できる
スタンダードモデルのZ890 Taichiも登場する。20フェーズの電源回路に加え、最大10個のM.2 SSDを搭載できる仕様、安定した高速通信を可能にする5Gbps LAN、自作ユーザーに優しい脱着システムなどが特徴。









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