文●藤田 忠 編集●ハッチ

ピラーレスPCケースは、PCケースのフロントパネルと左側面を繋ぐ支柱(ピラー)を取り除き、透明のガラスパネルなどで一体化した構造の製品。今では自作PCケースの定番デザインのひとつになっていて、PC内部を広く魅せれるとして多くのラインアップが増えている。
たとえば、木材を使ったインテリアテイストのデザインや、ディスプレイ横に置けるMicro ATX規格のコンパクトデザインなど、さまざまな進化を見ている。定番人気のホワイトだけでなく、最近はLEDライティングが映えるブラックでのコーディネイトも人気とあって、ピラーレスケース選びの悩みは尽きない感じだ。
そんな数あるピラーレスPCケースのなかで、ひと際注目なのが魅せる系PCケースの定番中の定番と言えるNZXT「H」シリーズの最新世代となる「H9 Flow」シリーズだ。


「H9 Flow」シリーズは、ピラーレスPCケースの定番だった「H9」シリーズの最新世代だ。幅315mm、高さ506mm、奥行き481mmと、ディスプレイ横に置く、ミドルタワーピラーレスPCケースとしては大型になるが、その見た目、内部構造、拡張性、組みやすさといった点は、しっかりと進化している。



型番”Flow”の名の通り、高エアフローを実現しているのがポイントだ。ボトムとフロント右から新鮮な外気を取り込み、トップ(ファン追加または水冷ラジエーターの搭載)とリアから強制排気。さらに右サイドパネルのCPUソケットが位置するマザーボード裏面部がメッシュ仕様になっており、電源ユニットの吸気&自然排気が可能となっている。




今回は、この「H9 Flow」シリーズの最上位モデルで計7基のアドレサブルRGB LEDファンと、NZXTの統合ユーティリティ「NZXT CAM」対応LED&ファンコントロールハブを備えている「H9 Flow RGB+」を触ってみることにした。
7基のアドレサブルRGB LEDファンのうち6基には、2基または3基の120mm/140mmファンを1つのフレームに統合した「F RGB Coreシリーズ」なのがポイント。それも回転を抑えながら、風量を稼げる140mmモデルとなる「F420 RGB Core」を2セット標準で搭載している。
同じく、「F RGB Coreシリーズ」をラジエーターファンに採用しているNZXTオールインワン水冷ユニット「Kraken Elite RGB v2」シリーズなどと組み合わせれば、統一感あるLEDライティングを楽しめる。


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