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『DELTARUNE』チャプター1~4”だけ”レビュー!  『UNDERTALE』のやさしさと懐かしさを欲している人は絶対プレイすべし!

パーティー制になったが、戦わなくてもいいバトルは健在

 筆者がUNDERTALEを愛する理由は、「敵を倒す(暴力)」、もしくは「敵を逃がす(救済)」のいずれかを選べるプレイスタイルだ。「誰も死ななくてもいいやさしいRPG」を銘打つ作品だけあって、”武器”だけでなく、”やさしさ”で敵を救済できるコンセプトに惹かれたわけだ。

UNDERTALEの戦闘は、「たたかう」か「こうどう」。たたかう場合はリズムゲーム風の画面に遷移する。左右に動く黒い縦棒をタイミングよく中央に止める形だ
相手の攻撃として、上記のような弾幕回避のミニゲームが発生する。赤いハートを動かして、四方八方から迫ってくる弾幕を回避していく。すべて回避できればノーダメージ、弾幕に当たるたびにダメージが加算される

 DELTARUNEも、敵と戦う必要のない戦闘システムを採用。敵を倒しても良いが、話の流れ的には敵を逃がす(救済)ことを”ふんわり気味”に推奨している。プレイスタイルを強要せず、プレイヤーの意思に委ねているところがいい。

 UNDERTALEは主人公ひとりで戦っていたが、DELTARUNEは仲間といっしょに戦う「パーティー制」を採用。複数で行動できるようになったため、前作よりも作業分担がしやすい印象だ。たとえば、1人目は戦う、2人目はアイテムを使う、3人目は魔法を使うなど、JRPG風の戦い方が可能となっている。

DELTARUNEは3人の仲間に行動をあたえるパーティー制を採用。なんとなく『ファイナルファンタジー』を彷彿とさせる

 戦い方は、敵を倒すための「たたかう」か、敵を逃がすための「こうどう」のいずれかを選ぶ形だ。たたかうを実行する場合はリズムゲーム風のミニゲームを、こうどうを実行する場合は特定のアクションを行う。仲間ひとりひとりに指示を与え、敵を倒す、もしくは逃がすことが勝利条件となる。

 戦闘の流れは、「自ターンで相手に攻撃/特定のアクションを起こす→相手ターンで弾幕回避のミニゲームが発生→自ターンに戻る」を繰り返すイメージだ。前作のUNDERTALEと同じだ。

 シリーズ恒例の弾幕回避のラインナップは、簡単な難易度から難しい難易度までさまざまだ。ポップな見た目とは裏腹に、一触即発のスリルを堪能できるところが魅力と言える。失敗したら即死といったシビアなものではないが、有利を保ちたい一心で臨むと強い緊張感に襲われるのだ。プレイ中、UNDERTALEの記憶がたびたび呼び起こされたものだった。

たたかうを選択すると、右からやってくる白いバーを左端のマスに止めるミニゲームが発生。白いバーをマスにピッタリ止めると、相手に高火力の攻撃を与えられる。失敗しても攻撃は可能だ
相手のターンになると弾幕回避ゲームがスタート。うまく回避すればノーダメージで済むのだが、弾幕に当たるとキャラクターのHPが下がってしまう
敵を逃がす際は、こうどうで特定のアクションを実行する必要がある。
逃がすためのゲージを100%にし、相手の文字が黄色になったら「にがす」を実行できるようになる

 また、戦闘のバリエーションが豊富なので、飽きずに楽しめるところも評価できる(脳汁がふつふつと沸き立つような難しいものもあったが)。従来の弾幕回避だけでなく、パズルやシューティングの要素もあるためだ。弾幕回避だけかと思っていたが、これは意外だった。意表を突かれたと同時に新鮮な気持ちも湧いてきて、ワクワクしながらプレイした覚えがある。

見逃す場合のアクションの中には、ミニゲームの要素もあった
シューティングやパズルなど、ミニゲームのバリエーションは豊富

 DELTARUNEは敵を倒さなくてもいい戦闘に加え、パーティー制や戦闘時のミニゲーム要素を採用したことで、UNDERTALE以上の充実感と面白さが味わえるようになっている。シンプルだけどやりごたえのあるものばかりで、ストーリーやビジュアルを含めて「圧倒的に好評」というのも納得だ。チャプター5以降の戦闘ではどのようなミニゲームを体験できるのか、楽しみで仕方がない。

弾幕系やパズルなど、多種多様のミニゲームが追加!

  DELTARUNEの面白さはストーリーと戦闘だけではない。ミニゲームの要素も、UNDERTALEから大幅に進化を遂げている。弾幕回避やクイズ、暗号解読のほか、初代『ゼルダの伝説』を彷彿とさせるゲーム内ゲームもあった。ミニゲームの種類が前作よりも増えたことも評価のポイントとなっている。

探索中も弾幕回避のミニゲームが発生
暗号解読を行うステージもあった
なぜかクイズもあった
『ゼルダの伝説』風のゲーム内ゲームは衝撃的だった

 筆者がDELTARUNEをプレイして特に驚いた点は、ミニゲームの豊富さだった。「ただ探索をする」「ただイベントを鑑賞する」展開が長く続くと、ストーリーの進行が盛り下がる恐れがある。プレイヤーにマンネリ感を抱かせない策として、多種多彩のミニゲームを追加したことに好感を持てた。

 ミニゲームの難易度はそこまで高くはない。ストーリー進行に必要なミニゲームは簡単(イージー)だが、強力なアイテムをゲットするためのミニゲームは普通(ノーマル)といった印象だった。ストーリー進行を妨げない難易度になっているため、ミニゲームのせいで頓挫する心配はないだろう。

リズムゲーム風のアトラクションなど、探索を面白くさせるミニゲームが盛りだくさんだった
「なんでもあり」という言葉がふさわしいミニゲームの数々

 今後のチャプター進行において、ストーリーもそうだが、戦闘以外のミニゲームも気になっている。気になって仕方のないものが多い、いや多すぎるのだ。「こんなミニゲーム、よく思いついたな……」と思わず唸ってしまうものもあれば、レトロゲームをプレイしたときの懐かしさが湧いてくるものもあった。

「なんじゃこりゃ!?」と拍子抜けのミニゲームもいくつかあった

 しかし、ミニゲームの使いまわしがあるのではないかという一抹の不安もある。可能であればあっと驚くミニゲームがあるとうれしいが、過去のチャプターと同じものが続くと、さすがに蛇足感を抱いてしまう。とはいえ、現状はマンネリを感じないため、次回への期待値は高いままだった。早く次のチャプターをプレイしたいと胸が高鳴るほどだ。

まとめ:まだ未完結だけど、現時点では大満足の出来!

 先述したが、DELTARUNEはまだ完結していない。チャプター7で完結するそうだが、物語の終止符がいつ、どのタイミングで打たれるのかはまだ不明である。作者のみぞ知るといったところだろうか。

 未完結とはいえ、現在配信されているチャプター1~4の完成度は高く、4本ぶんのゲームをやり遂げた達成感に満たされた。はっきり言って、とても満足している。

 UNDERTALEでおなじみのやさしい戦闘をはじめ、光と闇をめぐる冒険活劇、おなじみの弾幕回避やその他ミニゲーム、不可解な謎など、面白いもの尽くしだった。今後の展開次第だが、DELTARUNEはUNDERTALEを超える作品になるかもしれない。次のエピソードが早く配信されることを祈るばかりである。

Undertale © Toby Fox 2015-2017

UNDERTALE/DELTARUNE © 2025 Toby Fox

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