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16GBと8GBの性能差を12本のゲームでチェック!コスパの良い白自作に好適ASRock Steel LegendのRadeon RX 9060 XTの魅力に迫ってみた

WQHDでは16GBが8GBよりも3倍高いフレームレートに!?

 では、ここからはゲームプレイ中のフレームレートをCapFrameXで測定した結果をみていきたい。最小値には1% Low Averageを採用している。まずは、FSR 4に対応し、レイトレーシングも効果的な『Marvel’s Spider-Man 2』のフレームレートをチェックしていこう。

 品質とレイトレーシングの設定は共に最高設定の「非常に高い」にし、フレーム生成を使って街中を一定時間移動した際のフレームレートを計測した。

『Marvel’s Spider-Man 2』の設定
『Marvel’s Spider-Man 2』はピーター・パーカーとマイルズ・モラレス、2人のスパイダーマンを切り替えながら戦うアクションゲーム

©2023 MARVEL.
©2023 Sony Interactive Entertainment LLC. Developed by Insomniac Games, Inc.

 『Marvel’s Spider-Man 2』は最高設定だとビデオメモリを大分使うのか、フルHDですらRadeon RX 9060 XT 16GBとRadeon RX 9060 XT 8GBの差は2倍以上の差が付いている。WQHDになるとその差は3倍になり、負荷がかかるごとにビデオメモリの少なさがネックになることが分かる。

 Radeon RX 9070 XTとRadeon RX 9070の差もフルHDから50fps以上の差があり、『Marvel’s Spider-Man 2』ではCU数やクロックの差で、大きな差が生まれることが分かる。とはいえ、Raddeon RX 9060 XT 16GBは4Kでも平均89.8fpsとそれなりにフレームレートを高く維持している。

 どうやら『Marvel’s Spider-Man 2』は『アサシンクリードシャドウズ』よりはビデオメモリに依存する作りのようだ。ビデオメモリが16GBと高ければ、解像度を上げても落ち方は『アサシンクリードシャドウズ』ほどではない。こうしたタイトルではRaddeon RX 9060 XT 16GBの満足度は高い。

WQHDでは70fps以上と快適!

 1月にPC版が発売された『FINAL FANTASY VII REBIRTH』も取り上げてみた。『FINAL FANTASY VII REBIRTH』はアップスケーリングに対応しておらず、細かなビジュアル設定のみが変更できる。

 基本ほかのゲームは、フレームレートがディスプレイのリフレッシュレートに固定されないように、垂直同期をオフにしてフレームレートを測定しているが、本作ではディスプレイ同期がオフにできないためVSyncにしている。品質は「高」でフレームレートは無制限がないため、最高設定の「120」にした。

『FINAL FANTASY VII REBIRTH』の設定
『FINAL FANTASY VII REBIRTH』は、往年の名作『FINAL FANTASY VII』リメイクプロジェクトの2作目。完全なるターン制コマンドRPGではなく、コマンドとアクションバトルを組み合わせたシステムとなっている

© SQUARE ENIX
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO

 Radeon RX 9060 XTはWQHDで、なぜか16GBと8GBで逆転現象が起きているが、いずれにしても平均70fps以上出ていて、十分快適にプレイできる。

 4Kでは16GBのほうが10fpsほど8GBよりも高いフレームレートを示しているが、どちらもRadeon RX 9070シリーズよりは、ややパワー不足で画面がカク付くこともあるので、WQHDにするか画質設定を変更した方がよさそうだ。

フルHDでなら80fps前後で快適!

 同じようなアクション性のあるRPGとして『ユミアのアトリエ』もピックアップしてみた。品質は最高設定の「High」。アップスケーリングはFSRに非対応のためIntel XeSSの「Native Anti-Aliasing」にしてフィールドの移動と2回戦闘した際のフレームレートを測定した。

『ユミアのアトリエ』の設定。アトリエシリーズは、毎回最高設定が「High」となっている
『ユミアのアトリエ』は戦闘中に距離を変えたり、ガードや回避を行なえるなど、従来のターン制よりもアクション性が増した戦闘システムを採用している

 『ユミアのアトリエ』は『FINAL FANTASY VII REBIRTH』よりは若干重く、Radeon RX 9060 XT 16GBだとWQHDで平均が66fpsまで落ち込み、Radeon RX 9070 XTの半分ほどになっている。また、ドライバがまだ不安定なのか、フルHDとWQHDでRadeon RX 9060 XT 8GBが、Radeon RX 7600に平均フレームレートで負けている。

 加えて、WQHDだと数値上は平均60fpsを超えているRadeon RX 9060 XT 16GBでも、戦闘中にスキルを使用すると画面が真っ白になる現象がたびたび見受けられた。解像度をフルHDにすると収まったので、どうやら性能不足と相性問題によって発生している可能性がある。

 Radeon RX 9070シリーズではそのような現象は起きなかったので、WQHD以上でプレイする際は画質を落とすか、Radeon RX 9070シリーズを使った方がよさそうだ。

現在のAMDドライバの最適化不足なのか、WQHDだと余裕のなさもあるのか戦闘中に一部スキルを発動すると画面が真っ白になった

WQHDでなら快適に遊べるポテンシャルがある

 では、今年話題の『モンスターハンターワイルズ』のベンチマークではどうだろうか? グラフィックプリセットは「ウルトラ」、アップスケーリングはAMD FSRの「クオリティ」を選択。フレーム生成は有効にし、高解像度テクスチャは適用、レイトレーシングを「高」。ベンチマークに関しては、参考値として解像度4K(3840×2160ドット)のみで計測している。

『モンスターハンターワイルズ』ベンチマークの設定

©CAPCOM

 『モンスターハンターワイルズ』のベンチマークソフトでは、スコアが10000を超えると「問題なくプレイできる」評価になる。Radeon RX 9060 XT 16GBは、今回の最高設定でも10000スコアをギリギリ超えている。一方で、8GBモデルは9000ほどと大きくスコアを減らしている。

 『モンスターハンターワイルズ』では、上記の設定画像を確認して貰えば分かるように、高解像度テクスチャを適用し、品質「ウルトラ」の最高設定、レイトレーシングを使うなどすると必要なビデオメモリは8GBを超え、ゲーム側で不具合が生じる可能性があると警告が出る。

 そのため、発売前にパソコン専門ショップの店員などは、『モンスターハンターワイルズ』を最高設定でプレイしたいなら、16GB以上のビデオメモリを搭載した製品をオススメしていた。その言葉のとおりで、負荷がかかる設定でビデオメモリを使うタイトルの場合は、ビデオメモリが8GBのRadeon RX 9060 XTと、Radeon RX 7600だとフレームレートが振るわなくなっている。

 また、『モンスターハンターワイルズ』のベンチマークソフトは、オープニングのムービーシーンやキャラクターの移動、食事のムービーシーンなど、割と軽いシーンも混ざっていて実際のゲームプレイ中の戦闘シーンなどと比べると高いスコアになる。ただし、これはあくまで4K&最高設定での結果。レイトレーシングや高解像度テクスチャを使用せず、画質設定を落とせば8GBモデルでもWQHD以下なら十分快適に遊べるポテンシャルは示している。そのため、次は実ゲームのフレームレートの結果で、その証左を確認してみたい。

16GBはWQHDなら平均85fpsとそこそこ快適!

 『モンスターハンターワイルズ』のフレームレート計測は、品質を「ウルトラ」、高解像度テクスチャは有効にし、Radeon RX 9000シリーズはFSR 4、Radeon RX 7600はFSR 4が使えないためFSR 3.1、フレーム生成を有効に設定して測定した。ベンチマークの時のようにレイトレーシングを使用するとRadeon RX 7600では、ゲームが落ちるため今回はレイトレーシングをオフにしている。

フレームレートは以前の検証で最も動作が重い傾向にあった「緋の森」でリオレイア戦に出て、移動、戦闘までの一定硬度を計測している

 WQHDでだと、Radeon RX 9060 XTは16GBで平均85.3fps、8GBでも68.9fpsと高いフレームレートで動作している。1% Low Avarageも、8GBモデルで49fpsで動作しているため、このままでも遊べなくはない。ややカク付きを感じるならば、高解像度テクスチャをオフにするなど、負荷のかかる画質設定を調整するだけで十分対応できそうだ。

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