Radeon RX 9060 XT近傍のRadeon GPUと比較
では、気になる性能をチェックしていこう。今回は「AMD Radeon RX 9060 XT Steel Legend 16GB OC」と「AMD Radeon RX 9060 XT Steel Legend 8GB OC」のほかに、同じASRock Steel Legendの「AMD Radeon RX 9070 XT Steel Legend 16GB」、「AMD Radeon RX 9070 Steel Legend 16GB OC」、「AMD Radeon RX 7600 Steel Legend 8GB OC」を用意した。


上位モデルとの差、まだ併売されている従来の同クラス帯との価格と、性能差を確認してパーツ選びの参考として欲しい。Radeonのドライババージョンは最新の「25.6.1」を使用。
以前、Radeon RX 9070シリーズを検証した時よりもバージョンがアップしているのと、今回は筆者の諸藩の事情により、CPUにゲームもクリエイティブにも好適で、最強クラスのAMD「Ryzen 9 9950X3D」を採用しているため、前回計測したゲームも含めすべて計測しなおしている。
ただし、誤差レベルでフレームレートが下がったゲームにに関しては、複数回数の良い結果を採用しているため、前回と数値が同じものもある点は、そういった理由があるということで、ご理解いただきたい。AMDが想定している、WQHD以下でゲームがいかに快適に遊べるかを確認して欲しい。
負荷が軽めなベンチでは16GBの方がやや高いスコアに!
まずは、定番のベンチマークソフト「3DMark」のスコアと、フレームレートを確認していきたい。一部テストにはGraphics test 1と、より負荷の高いGraphics test 2があるが、フレームレートの比較にはすべてGraphics test 1の数値を並べている。


3DMarkのスコアでは、世代とクラスの差がそのまま出ている感じの綺麗な差がでている。Radeon RX 9060 XT 16GBとRadeon RX 9060 XT 8GBの差はごくわずかで、ビデオメモリを使うであろうレイトレーシングも使用するPort RoyalとSpeed Wayでさえ、あまり大きな差はない。
むしろ負荷が軽めのFire Strikeなら1000ほどの差が出ていて、フレームレートも9fpsほどの差が生まれている。
Radeon RX 9070 XTとRadeon RX 9070は、CPU性能の差またはドライバがアップデートした影響か、前回よりもスコアが微増しているが、この2つの差はそのままクロックの差といったところは、前回と変わらない。
WQHDでは「とても快適」評価!
次にいくつか実ゲームのベンチマークソフトで性能を測定してみたい。まずは、定番の『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』ベンチマークソフトのスコアとフレームレートを見ていこう。画質は「最高品質」、アップスケーリングのAMD FidelityFX Super Resolution(FSR)は、デフォルト設定の「60fpsを下回った時に適用」としている。



Radeon RX 9070シリーズと比べるとやや見劣りするが、Radeon RX 9060 XTは解像度がWQHDで最高評価の「非常に快適」には届かないものの、次点の「とても快適」評価。フレームレートは平均85fps以上、最低54fps以上と高く、快適に遊べることが期待できる。
16GBと8GBではフルHDでもフレームレートに差が!?
発売前に何かと話題となった『アサシンクリードシャドウズ』のゲーム内ベンチマークでの測定も確認しておこう。ここからはグラフィックに関わるグラフィックプリセットなどは、ゲームによって変わって混乱もするので、分かり易くすべて「品質」として統一して表記する。
品質は「高」、アップスケーリングはAMD FSRの「クオリティ」(記事執筆時点でのバージョンではFSRは3.1対応)、フレーム生成は有効にして計測している。

© 2025 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Assassin’s Creed, Ubisoft, and the Ubisoft logo are registered or unregistered trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.

『アサシンクリードシャドウズ』では、解像度がフルHDの時からRadeon RX 9060 XT 16GBとRadeon RX 9060 XT 8GBで大きな差が出ている。何故かフルHDの平均フレームレートだけは、何度計測しなおしてもRadeon RX 9060 XT 8GBは、Radeon RX 7600にすら若干負けているが、最小フレームレートではきちんと勝っている。
また、Radeon RX 9070シリーズとRadeon RX 9060 XT 16GBでも4Kで40fps、フルHDでも70fpsとフレームレートに大きな開きが出ている。『アサシンクリードシャドウズ』はプリセット設定だけだと、自動的にレイトレーシングも有効になるため、Radeon RX 9070シリーズとRadeon RX 9060 XTシリーズのCU数、レイアクセラレーターの数の差が、大きく影響していると推察できる。
コメント