文●ハッチ

RDNA 4アーキテクチャを採用したAMDのRadeon RX 9000シリーズは、レイアクセラレーターが第3世代に変わり、AIアクセラレーターも第2世代に進化し、従来シリーズでは弱点とされていたリアルタイムレイトレーシング性能などが大幅に向上した。

それに加え、2025年3月7日より国内で発売されたRDNA 4世代の最初のGPU、Radeon RX 9070およびRadeon RX 9070 XTは、ほぼ競合の同価格帯製品と同等かそれ以上の性能を発揮して人気を博した。
加えて、Radeon GPUはドライバも小まめなアップデートを繰り返して成熟し、安定性が増した。また、その人気は国内だと発売前から、ここ最近では類を見ないほどに期待感が高かった『モンスターハンターワイルズ』(2月28日発売)の影響も大きい。
PC版は高解像度テクスチャを適用し、最高品質の「ウルトラ」だと、PlayStation 5などのコンソールゲーム機よりも高画質で、PCでプレイしないのはもったいないと、発売前からSNSなどで話題となった。
そんななか、『モンスターハンターワイルズ』を高解像度でプレイするなら16GB以上のビデオカードが必要というネットの情報と、『モンスターハンターワイルズ』の動作が競合よりも良かったことが、Radeon RX 9070 XTの人気を後押ししたことは間違いない。
その後、新たにRadeon RX 9060 XT搭載のビデオカードが発売された。Radeon RX 9060 XTは、Radeon RX 9070シリーズよりもCU数などを減らしてコストを抑えた、WQHD(2560×1440ドット)以下の解像度でゲームをプレイする人向けのビデオカードだ。ビデオメモリが16GBと8GBの2種類のモデルがあり、前者が6万4000円くらから、後者が5万円5000円くらいからと、12万円以上だったRadeon RX 9070シリーズよりも求め易い価格帯となっている。
今回はそんなRadeon RX 9060 XTを搭載し、未だ根強い白PC自作に適した定番のASRock Steel Legendのビデオカードである16GBの「AMD Radeon RX 9060 XT Steel Legend 16GB OC」(RX9060XT SL 16GO)と8GBの「AMD Radeon RX 9060 XT Steel Legend 8GB OC」(RX9060XT SL 8GO)をお借りした。
そこで、Radeon RX 9060 XTを搭載したSteel Legendの製品の特長と、ビデオメモリ(VRAM)の違いで、どれほどの差が出るのかなどを詳しく見ていきたい。
p2:サイズや特徴の紹介
p3:検証環境&ベンチマークソフトでの計測
<検証ソフト>
・3DMark
・『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』ベンチマーク
・『アサシンクリードシャドウズ』ベンチマーク
p4:ゲームのフレームレート
<検証タイトル>
・『Marvel’s Spider-Man 2』
・『FINAL FANTASY VII REBIRTH』
・『ユミアのアトリエ』
・『モンスターハンターワイルズ』
p5:ゲームのフレームレート
<検証タイトル>
・『The First Berserker: Khazan』
・『Clair Obscur: Expedition 33』
・『Rusty Rabbit』
・『Dolls Nest』
p6:ゲームのフレームレート
<検証タイトル>
・『ELDEN RING NIGHTREIGN』
・『餓狼伝説 City of Wlves』
・『Apex Legend』
・『Stellar Blade』
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