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Steam、FPSカウンターが拡張!アップスケーリングの情報も表示、DLSS、FSR、AFMF、どこまで見れるか確認してみた

ゲーム対応のフレーム生成のみ元FPSと分けて表示される

 今回のFPSカウンターの拡張では、「FSR」(AMD FidelityFX Super Resolution)や「DLSS」(Deep Learning Super Sampling)といったアップスケール技術適用前と後のフレームレートが、同時に表示されるという。そこで、AMD Radeon RX 9070 XTと、NVIDIA GeForce RTX 5060 Tiを使用して、FSRとDLSSを適用した際の表示も確認してみた。今度はどちらの機能も対応している『モンスターハンターワイルズ』を使用した。

FSR適用時の表示
DLSS適用時の表示

 FSR、DLSS共に左側にアップスケール時のフレームレート、右側に元のフレームレートが表示されている。これにより、どれぐらいアップスケールが有効なのかが確認できる。

 FSRとDLSSは、ゲームエンジン側が対応していないと使用できない機能だ。では、ゲーム側でアップスケール機能に対応していなくてもRadeon RX 6000シリーズ以降(2.1はRadeon RX 7000シリーズ以降)であれば使用できる「AFMF」(AMD Fluid Motion Frames)と、GeForce RTX 50シリーズで使用できる 「Smooth Motion」ではどうだろうか?

 まずはAFMF 2.1で試してみた。左がSteamのFPSカウンター、右がAMF Softwareのロギング機能。左側では152fpsとなっているが、右側では314fpsと倍のフレームレートになっている。

 AFMFはCapFrameXなど汎用のフレームレート計測ソフトではフレームレートの計測ができず、リアルタイムのフレームレートの数値もAMD Softwareのパフォーマンスモニターでしか確認できない。

 そのため、SteamのFPSカウンターでもほかの計測アプリと同じく、AFMFについては計測できないようだ。

 では、「Smooth Motion」はどうだろうか。今度は分かり易く、FSRやDLSSには非対応で30fps上限のSteam版『ウマ娘』を使用した。

 「Smooth Motion」はAFMFと異なり、CapFrameXなどのサードパーティ―製のアプリでフレームレートが計測できる。そのため、SteamのFPSカウンターでも計測でき、『ウマ娘』が本来のフレームレートの倍である60fpsで動作していると表示された。

 ただし、FSRやDLSSと異なり、元のフレームレートは表示されず、アップスケーリング後のフレームレートが表示されるのみとなっている。それでも標準機能でフレームレートが変わっていることが分かるのは、うれしいところだ。

Lossless Scalingのフレームレートは認識せず

 余談だが、Steamにて800円で売られているサードパーティ製のアップスケールアプリ「Lossless Scaling」でアップスケーリングされたフレームレートが表示できるかも試しみたい。「Lossless Scaling」はAMDやNVIDIAの純正機能ではないので、使用する際は自己責任となる点だけは注意したいが、汎用性の高いアップスケーリングアプリとして一部のゲームユーザーに好まれている。

 SteamのFPSカウンターの上に白文字で記載された30/240が、「Lossless Scaling」によるフレームレート表記だ。見ての通り、Smooth Motionのようにアップスケーリング後のフレームレートが反映されることはなかった。

ベータ版だが利便性は確実に向上した

 SteamのFPSカウンターは、今回のアップデートにより、クライアントベータ版適用時のみだが、パフォーマンスモニターの役割も追加され、ゲームの現在の快適度が見易くなった。

 FPSカウンターはゲームユーザーの必須の機能という訳ではないが、動作が重い際にどれぐらいのフレームレートで出ているのか、CPUとGPUのパワーは足りているのかを、サードパーティー製のソフトウェアなしで確認できるのは地味にうれしい。

  また、今回のアップデートでGPUのビデオメモリー(VRAM)の使用量も確認できるようになっている。『モンスターハンターワイルズ』は、高解像度テクスチャを適用し、4K高解像度、最高画質の「ウルトラ」と、最高画質で遊ぶなら16GB以上のビデオメモリーを搭載したビデオカードが必須と、ネットで噂になり話題となった。

 そうした、重量級のAAAタイトルでどれだけのビデオメモリーが必要なのかが、ゲーム内設定をみなくても分かるのも良い。気になる人は、自分で試してみて、普段のゲームのパフォーマンスを確認してみてはどうだろうか。

© Cygames, Inc.

©CAPCOM

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