爽快感MAXのハイスピードアクションもすごかった
ステラーブレイドのもうひとつの魅力は、ハイスピード重視のアクション。剣を振るって敵を斬りまくるほか、俊敏な身のこなしで敵の攻撃を回避したり、ときには敵に強烈なカウンターを与えたりするといった形だ。


本作の難易度はノーマルであってもやや高く、強化を怠ったり立ち回りを間違えたりすると、雑魚敵相手でもやられてしまうことも。そのためゴリ押しは一切通用せず、アビリティや回避行動、カウンターを駆使しながら有利な立ち回りを維持する必要がある。
加えて、「エグゾスパイン」や「ギア」といった強化用アイテムの装備と、戦闘スキルのアンロックも必要不可欠といっていい。このようにRPGの要素も含まれているため、育成目的でストーリー以外のクエストを攻略したほうがよさそうだ。




軽い気持ちで本作を遊んでみたが、緊張感たっぷりのアクションゲームである事実に驚いた。実際、ゴリ押しでボスに挑んだらあっけなくやられてしまったくらいだ。意外にも骨太な仕上がりだが、敵の攻撃を見抜いて適切に立ち回ったり、戦略を練ったりする面白さに引き込まれた。



個人的には、ジャスト回避とジャストパリィによる爽快感も見事だった。攻撃しながらのガードができない難しさはあるものの、敵の攻撃パターンを把握すれば柔軟に対処できるようになる。戦いながら覚えていく面白さもまた見事だ。イヴの叡智な美貌だけでなく、アクションも抜かりなしだったと言えよう。

ストーリーやサブクエストなど、遊び甲斐のあるコンテンツが目白押し
ステラーブレイドのストーリーをわかりやすく説明すると、降下部隊の兵士・イヴが荒廃した地球に降り立ち、「ネイティブ」と呼ばれるクリーチャーと戦うといった内容だ。SFアクション映画みたいなストーリーだが、裏に隠された秘密が明らかになるにつれ、早く結末を見たいという欲に駆られる。
叡智な部分やハイスピードアクションだけでなく、ストーリーテリングの質も高水準だった。予想外の面白さが筆者の心に強く刺さり、時間や仕事を忘れて本作に没頭した記憶がある。本作がAAAタイトルとして高く評価された理由も納得がいく。

また、ストーリー以外のサブクエストも面白いと感じた。サブクエストのプレイ目的は、イヴを強化するためのアイテムや衣装、通貨を獲得することが主だ。しかし、なかにはストーリーや世界観を掘り下げるミニストーリーや心を揺さぶる人情ドラマもあり、サブクエストのやりごたえは十分だったと言える。

そのほかにも、探索や釣りのミニゲーム、収集要素、既存IPとのコラボDLCなど、本作で体験できるコンテンツはかなり遊び甲斐があった。寄り道要素が充実しているところもまた、ステラーブレイドの魅力だ。



本作のPC版と同時に、勝利の女神:NIKKEとコラボしたDLCも発売された。背中で魅せるシューティングゲームや衣装、ボスチャレンジなど、ファンがニヤリとする要素が盛りだくさんだ。本編だけでなく、現在配信中の有料DLCもチェックしてみてほしい。
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