新たにeSIMにも対応!
ROG Phone 9 Pro Editionは、ゲーミングスマートフォンではあるが、ゲームが快適になるだけでなく、ゲーム以外でも活躍する機能も豊富だ。ROG Phone 8シリーズからは待望のおサイフケータイ(FaliCa)機能にも対応し、ROG Phone 9シリーズからは、eSIMも搭載した。

握った手に邪魔されないオーディオ機能を実装
スピーカーは前面上部の受話部と底面に備え、ステレオスピーカーとして動作するが、やや変則的な出力になっている。また、画面を横にして手で握るとスピーカーの音を阻害してくぐもって聴こえる。
そうしたサウンド面を改善する機能として、付属のクリアケース、別売りのAeroActive Cooler X Pro用バンパー(Aero Case)、別売りROG Chill Caseを使用すると、音を前面に導き、正面にスピーカーがあるように聴こえる「オーディオダイレクト」機能も新たに実装。

また、ヘッドホンやイヤホンでは、通常のステレオ音声を解析し、3Dオーディオに変換できる「Dirac Virtuo」に対応するという。これはBluetoothとUSB Type-Cヘッドホン&イヤホン、どちらでも利用できるとしている。

加えて、Bluetoothではサンプリング周波数が32kHzで、明瞭な高品質を実現するQualcomm aptX adaptiveと、44.1kHz/16bitのCD同等ロスレスサウンドを実現するaptX Losslessにも対応する。
加えて、「AeroActive Cooler X Pro」にはサブウーファーが内蔵する。ROG Phone 9で使用すると、低音が本体のみよりも123.9%増幅される。本体のデュアルスピーカーと合わせて、より迫力ある2.1サウンドが楽しめるため、映画などの視聴には向く。
AirTriggerで撮影が可能に
カメラ機能については、専門メディアなどで詳しい検証が行われているし、筆者はそこまで細かく検証していないので、さらっと流すが新しい機能として前述したAirTriggerをシャッターボタンとして使用できる機能が追加された。
これにより、一般的なカメラのシャッターボタンを押す感覚で、横位置で撮影し易くなった。

カメラはメインがソニーの「Lytia 700 1/1.56型イメージセンサー」を搭載した5000万画素の広角カメラ(35mm換算:23.8mm相当/F値1.9)。ROG Phone 8 ProはIMX890だったが、LytiaはIMXのリブランドでLytia 700はIMX890の後継、センサーサイズも含め踏襲した性能になっている。
加えて、1300万画素の超広角カメラを搭載(35mm換算:12.7mm相当/F値2.2)。フリーフォームレンズを使用し、歪みのない自然な写真が撮影できるとしている。
また、ROG Phone 9は前述した2つに加え500万画素マクロカメラを備えるが、ROG Phone 9 Proはマクロカメラの代わりに3200万画素の望遠カメラ(35mm換算:23.6mm/F値2.0)となっている。
さらに、6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー 4.0も備え、最大で±5°の揺れを補正できる。実際に愛犬の散歩の様子を撮影してみたが、歩きながら撮影しても静止画も動画もブレずに安定した撮影が行なえた。

また、HDRをオンにして夜の公園を撮影してみたが、暗闇に沈んでいた遊具が昼間のようにくっきりと写し出せた。

さらに、ROG Phone 8でも使用できた長時間露光を疑似的に再現する「ライトトレイル」モードで光跡写真が撮影できる。

ちなみに近所の小学校に咲く桜を撮影し、編集部共有のiPhone 16 Proと比較してみた。


ROG Phone 9 Proの方がやや青みがかっていて抜け感があり、より目で見た時に近い色合いをしている。一方で、iPhone 16 Proの方は影の付き方がよりくっきりしているが、やや暖色が強い印象だ。
そのほか、ROG Phone 9 Proは動く被写体をAIが自動的に追いかけてフォーカスを合わせ続ける「AI流し撮り」では、動く被写体だけをフォーカスし、背景が美しく流れる描写になり、被写体を鮮明に浮かび上がらせるとしている。
また、暗い場所でもキレイに動画を撮影できる「AI Night Vision」や、動物にも対応した顔認識機能でリアルタイムで被写体にフォーカスを合わせる「AIポートレート動画」。写っている場面を画像分析して、青空や草原などを認識し、個別に最適化する「AI被写体検出」といったAIを活用したカメラ補助機能も搭載している。
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