120fps以上に対応するゲームでは
高リフレッシュレートが活きる!
ここまで計測したゲームは、60fps上限のタイトルばかり。ROG Phoneシリーズはリフレッシュレートが60fps以上に対応し、ROG Phone 9に至っては185Hzのディスプレイを採用している。そこで、60fps以上に対応したゲームもいくつか試してみた。
まずは120fpsまで対応しているレースゲーム『アスファルト:Legends UNITE』のレース中のフレームレートを見ていきたい。

スマホ用のレースゲームは、レース中は車が自動で走行し、タイミング良くドリフトしたり、最適なコースを選択するといったシンプル操作なものが多い。本作もコース取りを選択し、加速するためのアイテム、ニトロを入手し、状況に合わせて使用する。レースに勝てるかどうかは、カスタマイズに重きをおいている。
フレームレートはニトロを使用した際などに若干落ちるようだが、ROG Phone 9 Pro Editionは90fpsと高い平均フレームレートを示している。10fpsほどROG Phone 8 Pro Editionに負けているが、1% Low Avarageではほぼ誤差範囲と変わらない。
ゲーム自体が軽いのか初代ROG Phoneでも45fps以上で動作しているため、4~5年前くらいの割と古いスマートフォンでも快適に遊べそうだ。
eスポーツの大会も開かれる3対3の対戦ゲーム『ブロスタ』ではどうだろうか。

ROG Phone 9 Pro Editionは平均182.3fpsで、当たり前だが165HzまでのROG Phone 8 Pro Editionよりも高いフレームレートでプレイできている。1% Low AvarageでもROG Phone 8 Pro Editionよりも20fps以上高いフレームレートを維持し、こうした高フレームレートに対応したゲームでは、高い性能が活かせることが分かる。
最後にスマホのリフレッシュレートを利用して、フレームレートを最大まで活用できる実験的機能がある『アリス・ギア・アイギス』でも試してみた。恒常ミッションの戦闘中のフレームレートを測定している。

© Pyramid,Inc. / COLOPL,Inc.

ROG Phone 9 Pro Editionは平均185.8fpsと185fpsに張り付く形でゲームが動作していた。また、1% Low Avarageも170fps超えと、これは鵜呑みにできないが、それだけ余裕があることが分かる。
性能はピカイチ!AI機能で利便性もアップ

以上でROG Phone 9 Pro Editionのチェックは終了したい。ROG Phone 9 Pro Editionは、サイズや解像度が前モデルと同じながらも、eSIMに対応したり、プロセッサ性能が各段に向上したりと正統進化を遂げている。また、ゲーミングスマートフォンらしく、一部ゲームにはAIを使った機能が加えられ、その機能も増えている。
しかし、ASUSは台湾メーカーのため、日本のゲームメーカーとの連携により、日本メーカーが配信するゲームに、便利なAI機能が追加されることはない点はちょっと残念だ。
また、システムのバージョンアップにより、1世代前のRGO Phone 8シリーズでは、ROG Phone 9シリーズが発売された以降しばらく経過してから、今回追加されたAI機能なども利用できるようになっている。
そうした新しいかこって検索などの、日常で使ううえで利便性の高い機能も加えられているので、普段使いとしても使い勝手は良いと感じる人もいるだろう。
基本性能が向上し、各ゲームも大方前シリーズよりも快適になっているが、おしむらくはPCと違い、185Hzもの高リフレッシュレートを活かせるゲームタイトルが少ないところ。
端末性能に合わせてグラフィック性能が制限されるため、比較用には向かずフレームレート検証では採用しなかった『Arena Breakout』など一部FPSタイトルは60fpsを超えるが、それでも144fps止まり。
ただし、総務省が発表する国民が携帯電話買い換える平均は7年だが、7年前の初代ROG Phoneはそもそもインストールできないゲームなどもあるので、5年以上経過したスマートフォンでゲームをプレイして、動作に不満があるなら買い替える選択肢としては魅力的だろう。
今後PCのようにフレーム生成やレイトレーシング対応のスマホ用ゲームが増えれば、パワーの必要かつ高リフレッシュレートのROG Phoneの魅力が増す可能性は高いので、そうした面白いタイトルの登場に期待したい。
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