画質優先だと解像度720pなら30fps超えで動作

まずは画質を優先して、解像度1920×1080ドット(フルHD)の「グラフィッククオリティ」でプレイしたが、メインヒロインとなる「神岸あかり」とともに公園内を歩いていく、冒頭の登校シーンでのフレームレートは19fpsとなった。
同シーンでは背景の公園のビジュアルがスクロールするのだが、さすがにこのフレームレートだと背景の描画にカクつきを感じる。さらにセリフとともに動くキャラのしぐさも、いまひとつに感じた。

フルHDでもプレイできなくはないが、この状態で全キャラ攻略を目指すのは、正直ストレスかも。そこで妥協して、解像度を1280×720ドット(720p)にして試してみると、フレームレートは30fps台まで伸びた。

実際に6分近くプレイした際のフレームレートを「CapFrameX」で記録してみると、1% Low Averageや、1パーセンタイル点(P1)は20FPS台となっているが、だいたい30fpsを超えていた。まだ冒頭のみのプレイだが、プレイ感としては十分ありかもしれない。

フルHDでプレイするならアップスケーリングを活用しよう
1280×720ドットでプレイするのも良いが、やはりフルHDでのプレイを目指したいところ。ROG Allyなどのゲーム機型PCの強い味方である有料のアップスケーリングアプリ「Lossless Scaling」(Steam 800円)を活用することにした。


冒頭から最初の選択肢までをオートで進めた際のフレームレートを「HWiNFO 64 PRO」で記録し、抽出(Framerate Displayed (avg) [FPS])すると、120fpsに張り付くオープニング中を除くと、だいたい50fps前後で推移している。フレームレートが大きくアップするオープニング前後を除くと、平均は49.67fpsで、最小も43.50fpsと30fpsを超えている。


20fps前後と元のフレームレートがかなり低くなるが、キャラが激しく動くわけではないので、フレーム生成時に起こるゴーストの発生もなかった。ただし、「Lossless Scaling」はAMD純正のアップスケーリング機能ではないし、メーカーの保証する機能でもないので、あくまで自己責任で使用して欲しい。
携帯ゲーム機でプレイしたいなら「Lossless Scaling」の活用が◎
あくまでも体験版のプレイだが、Ryzen Z1 Extremeプロセッサーを搭載するROG Ally(RC71L-Z1E512)で、新生『ToHeart』は十分遊べる。
キャラの描画品質を落とさずに、解像度を1280×720ドットにダウンさせるか、「Lossless Scaling」を使って1920×1080ドットでプレイするかは、『ToHeart』への熱き思い次第だろうか。

新生『ToHeart』のプライスは、PC版もうれしい3080円。「Lossless Scaling」を新たに購入しても、4000円を切っているので、この機会に導入してみてはいかがだろうか。
©AQUAPLUS
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