幅広いゲームユーザーに向けて快適な環境を提供するエコシステム
説明会では、レノボ・ジャパンの事業戦略やGen 10シリーズの製品説明、インテルCPUの可能性に関するプレゼンテーションが行われた。
まずは、レノボ・ジャパン コンシューマ事業本部 コンシューマ製品戦略リードの三島 達夫氏が登壇し、Legionブランドの製品戦略を語ってくれた。

三島氏によれば、2015年から2023年までの間でPCゲームユーザーの人口は、世界中で約30%以上増えているという。日本は家庭用ゲーム機の保有率が高い印象だが、国内のPCゲームユーザーの人口が8年の間で大きく広がっていることに驚いた。
続いて三島氏は、世界規模におけるゲーミングPCのシェア率について解説した。公開されたデータを見ると、Legionブランドのシェア率は全体の約28.6%(2024年度)で、同製品が首位を占めていることがうかがえる。
シェア率のデータ結果を受けて三島氏は、「(シェア率No.1を達成できたのは)製品を支えているゲーマーの皆様のおかげだと思っています」と、同社のゲーミングPCを購入してくれたユーザーに感謝の意を述べていた。


続いて、三島氏は「ゲーマーを不可能へと到達させる」というスローガンを挙げ、”不可能を可能にするためのゲーミングブランド”として邁進し続けることを強調した。
このスローガンに関連して、三島氏はゲームユーザーに向けた”ある戦略”を解説した。ターゲットとなるゲームユーザーは「High Rollers(趣味としてゲーミングデバイスやテクノロジーに投資をしてくれる人)」「Competitive Gamer(対戦ゲームやeスポーツタイトルで勝利をつかみたい人)」「Immersed Gamer(AAAタイトルを中心に遊ぶ人)」「Aspirational Gamer(PCゲーム初心者やカジュアルユーザー)」の4つ。
こういったユーザーの不可能を可能にする際、「PCだけで十分なのだろうか?」という考えに至ったという。ゲームブランドをより強固なものにすべく、PCだけでなく周辺機器やソフトウェアを含めた「エコシステム」を構築したいと語る三島氏。


エコシステムの内訳は、核となるノート・デスクトップのゲーミングPC(PC CORE)のほか、新しいフォームファクターやオプションの製品(Hardware Ecosystem)、ソフトウェアやサービスの提供(Extended Ecosystem)の3種類だ。
コアとなるゲーミングPCを中心に、ゲームプレイの選択肢の拡大(タブレットやゲーム機型PC)や快適なゲーム環境の提供(周辺機器)、そして同社独自のテクノロジー(Lenovo AI Engine+など)を含むグエコシステムの強化が、今後の目標であると三島氏は語った。


三島氏はエコシステムを展開するうえで、一気通貫のユーザーエクスペリエンス(ユーザーが得られる体験)が重要であると述べた。製品のデザインはさることながら、一元管理できるソフトウェアやインターフェースなどをすべて統一化させることで、快適なゲーミング体験を提供できるようになるという。
こういったエコシステムを踏まえ、ユーザーのニーズに適したゲーミングPCを提供していくと三島氏。


PCゲームユーザーの人口が増え、ゲームの展開の場所も広がっている今日において、PC製品の開発・販売だけではなく、エコシステムの展開もまたLegionブランドの今後の戦略になっている。最後に三島氏は、「Reach Your Impossibleを実現していきたい」と展望を述べ、プレゼンテーションを締めくくった。
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