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ハマれば面白い少女型機械”鎧化兵”を操る『Dolls Nest』をROG Ally!中設定&900pでAFMF使って100fps超え

文●藤田 忠 編集●ハッチ

序盤。ここから少女型機械”鎧化兵をカスタマイズしていくのだ

 二トロプラスはSteam向け3Dアクションゲームの『Dolls Nest』を2025年4月24日に発売した。発売から1カ月弱、Steamの評価は総数1200弱と少ないながら”非常に好評”となっている。

 少女型機械”鎧化兵”操るとあって、発売前から注目していたタイトルで、ニトロプラスらしい不穏なストーリーにも期待していた。実際、ゲームのオープニングも「喰らって、産み、滅ぼす」といった不穏なワードがいっぱいなのだ。

 ただし、少女型ロボというワードから、スピーディな機動と、強力な武器による爽快なロボアクションを思い浮かべるかもしれないが、実際はまったく異なっている。直線的な機動だと避けられない偏差射撃をしてくる敵(そして敵弾が痛い)。

 無闇に撃てない弾数(BP)制限(敵の倒しかたで回復可能)、3D空間での探索は良いがマップ機能なしとか、結構好みが分かれるゲームタイトルではある。そんな『Dolls Nest』を、ASUSのゲーム機型PCである「ROG Ally(RC71L-Z1E512)」でプレイしてみた。

愛機のASUS「ROG Ally(RC71L-Z1E512)」。ストレージを2TBに換装するなどカスタマイズしている
最大パフォーマンスを発揮するように、消費電力やファン回転数を手動で調節している
GPUのドライバーは、AFMF 2.1をサポートした最新バージョンの32.0.21001.9024を導入している

 なお、そろそろ次世代ポータブルゲーミングPC向けAMD APUの「Ryzen Z2 Extreme」を搭載するポータブルゲーミングPCの情報が出てきているが、「Ryzen Z1 Extreme」を搭載した「ROG Ally(RC71L-Z1E512)」なども、まだまだ使える。

 GPUは「Radeon 780M」相当になるが、画質設定とアップスケーリング技術のAMD「FidelityFX Super Resolution(FSR)」や、フレーム生成技術の「AMD Fluid Motion Frames(AFMF)」を活用することで、ゲームタイトルは選ぶが、十分楽しめるのだ。

「低」画質はフレームレートが大幅アップ

 『Dolls Nest』のグラフィック設定プリセットは、「低」「中」「高」「最高」の4段階が用意されている。「低」では光と影の表現が省かれるため、フレームレートは大きくアップするが、ゲームプレイ感としては、ちょっとマイナスだ。

 この辺は先月プレイしたニトロプラスとNetEase Gamesがタッグを組んだ2.5D横スクロールアクションゲーム『Rusty Rabbit』と同じだった。

グラフィック設定のプリセットは4段階。アップスケーリングや、フレーム生成には対応していない

 画質の「低」と「中」の違いは一目瞭然だが、「中」からのフィールド描画には、あまり差を感じらない。最低でも「中」でのプレイを狙いたいところだ。

プリセット「低」
プリセット「中」
プリセット「高」
プリセット「最高」

 序盤の一定ルートを移動した際のフレームレートを「CapFrameX v1.7.5 beta」を使って記録して、プレイできるグラフィック設定と解像度を確認していこう。解像度は1920×1080ドット、1600×900ドット、1280×720ドットの3種類で、グラフィック設定は「低」「中」「高」でテストしている。

 平均フレームレート(avg)は「低」なら1920×1080ドットでも余裕で60fpsを超えている。グラフィックはちょっと残念仕様になってしまうが、ROG Allyでもサクッとプレイできる。さらにAFMF 2.1を効かせれば、120fps超えでのプレイも可能だ。

 ただ、いずれの解像度、グラフィック設定でも1% Low avgが低くなっているのは、気になるところで、実際のプレイでも、頻繁ではないがカクつきを感じるシーンがみられた。

 さらに、AFMF 2.1を使ってのプレイも試してみた。解像度とグラフィック設定は、avgが50fps台となっていた1600×900ドット、「中」設定で、AFMFを効かせてみた。

 1時間プレイしてみたが、敵弾を避ける際のブースト機動時などに、カクつきを感じることがあった。本作は高速移動で回避というよりは、敵の射撃リズムの把握と、偏差射撃を想定しての左右へのステップ移動での戦闘が、基本のプレイスタイルとなる感じだ。そのため、個人的には大丈夫と感じたが、敵弾1発のダメージが重たいだけに、致命的と感じる人もいるだろう。

 ちなみにプレイ中のフレームレートをAMD Software:Adrenalin Editionのロギング機能で記録し、後半約10分間のフレームレートを抽出した結果が以下になる。AFMFが効いて、100fps超えを維持できているが、残念ながら60fps以下にまでの落ち込みも確認できた。

 AMD純正ではないので使用に関しては自己責任となるが、ROG Allyのようなゲーム機型PCや、dGPUを搭載しない小型PCなどでゲームをプレイする際には人気の有料のアップスケーリングアプリ「Lossless Scaling」(Steam 800円)を使ったプレイも試してみた。

 画質は同じく「中」、ゲーム設定でフレームレート上限を60fpsに設定。「Lossless Scaling」は「LSFG3.0」「固定倍(Fixed)」「倍率:3」で試したが、おおむね120fpsに張り付きでプレイできた。

進化が続いている「Lossless Scaling」でも、問題なくプレイを楽しめた。有料アプリだが導入しているなら、こちらを使ったプレイがおすすめだ

『Dolls Nest』はプレイスタイル次第かも

 フレームレートはグラフィック設定「低」か、解像度1600×900ドットの「中」設定+AFMF、または「Lossless Scaling」でのフレーム生成で十分な数値を稼げるのだが、正直『Dolls Nest』をROG Allyでクリアするまでプレイするのは結構ストレスが溜まりそうだ。

 個人的には最大の要因と感じたのが、アイテム取得時のメッセージをはじめ、ステータス画面や、『Dolls Nest』のウリでもある「鎧殻」のカスタマイズ画面での文字の読みづらさにある。ゲーム機型PCの7~8インチと小型なサイズのディスプレイでのプレイを想定していないため、フォントサイズが小さいうえ、情報が詰まりすぎているのだ。

 正直、27インチのディスプレイでプレイしても、各種武装のステータスを確認するのは、若干イラっとしてしまう(50代ですっかり視力が衰えているのもある)。

このフォントサイズと情報量を、7インチディスプレイで確認するのは、無理があると思う

 セーブデータはSteamのクラウドに保存されるので、腰を据えてのプレイはデスクトップPCで楽しみ、リビングのソファやベッドなどで軽く、フィールド探索などを行うときにROG Allyでプレイといった感じかもしれない。

 ゲームタイトルとしては、プレイする人を選ぶ感じが強いニトロプラス『Dolls Nest』だが、2170円という手ごろな価格なので、ぜひプレイしてみてもらいたい。最悪、Steamの返金システム(購入から14日以内、2時間未満のプレイ時感)もありますしね。

©2025 NITRO PLUS

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