五代十国時代の雰囲気が(なんとなく)漂うオープンワールド
Where Winds Meetのもうひとつの魅力は、オープンワールド。フィールドの規模は予想以上に大きく、地平線の果てが見えないぐらいだった。辺り一帯には緑豊かな自然が広がっていて、たとえゲームとわかっていても純粋に美しいと感じた。息をのむほどの美しさに心を奪われる瞬間もしばしばあった。



なんとなくの感覚で恐縮だが、全体的に五代十国時代の雰囲気がただよっている。中国の武侠映画で見たことのある景色ばかりで、進研ゼミの漫画でおなじみの「あ、この問題は進研ゼミに載ってたやつだ!」の場面を想起させた。
そのうえ小村や森、洞窟など、作中に登場するロケーションも多彩なので、隅々まで探索したくなった。メインクエストそっちのけで、寄り道に専念しても良いかもしれない。

また、ファストトラベルやNPCへの攻撃など、オープンワールドゲームらしい要素もいくつか見受けられた。フィールドの探索も含めて、本作の自由度はかなり高めと言える。こういうオープンワールドは筆者の好物なので、日本で正式リリースされたのちにじっくり遊んでみようと思った次第だ。


武侠の奥深さが味わえる多彩なアクション
Where Winds Meetのもうひとつの魅力は、武器と中国武術を取り入れたアクションだ。近接戦闘が基本だが、「敵の攻撃をパリィで防ぐ」「ファンタジーなスキルを発動する」といった要素もあった。
どことなくソウルライクアクションを連想させたが、心が折れるほどの高難易度ではなく、どちらかといえば簡単すぎず、難しすぎずの塩梅。つまりちょうど良いということだ。


本作に登場する武器は長剣や槍といったオーソドックスものから、扇や傘など変わったものまで種類は豊富だ。さらに太極拳のような中国武術も利用でき、自分だけの攻略法を編み出せるかもしれない。おまけに、あるスキルに特化したビルドやシナジーを考える面白さもありそうだ。




スケジュールの都合によりガッツリは遊べなかったが、相手の攻撃を読んで最適な一手で応じる駆け引きが面白く感じた。難易度は適当とはいえ、油断すると致命的なダメージを受けることもある。そのため、戦闘の緊張感は高めと言っても過言ではない。

まとめ:好感触の中華系オープンワールドゲーム!

Where Winds Meetのクローズドβテスト版は開発途中のため、改善の余地のある部分も多々あった。だが、全体のクオリティは上々で、昨今のAAAタイトルに匹敵する面白さに満ちあふれていた。戦闘や探索以外の要素も気になって仕方がないのだ。
クローズドβテスト終了後の筆者は、「日本でのリリースはよ!」という気持ちに支配されている。続報、お待ちしております。
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