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ウォータブロックが美しい!Antec簡易水冷クーラー「Antec Vortex Lum 360 ARGB White」

文●藤田忠 編集●ハッチ

 そろそろ、PCもCPUクーラーやケースファンの強化、増設といった夏に向けた準備したいな~と思わせる季候になっている今日この頃。まずは、そんな夏のPC自作や、既存PCのCPUクーラー換装におすすめできるのが、Antecの最新簡易水冷クーラー「Antec Vortex Lum 360 ARGB」シリーズだ。

 手ごろな価格の製品から、ディスプレイを搭載するハイエンドモデルまで、簡易水冷クーラーのラインアップは豊富だ。そうしたなか、「Antec Vortex Lum 360 ARGB」シリーズは、RGB LEDファンを搭載する魅せる要素が強いうえに、ウォータブロックのLEDギミックが、他の製品とは一線を画す。

ウォータブロックの発光ギミックが超綺麗。ひと目惚れ間違いなしだろう

 今回はそんなピーラレスPCケースなどで、映えること受けあいのウォータブロックに、アドレサブルRGB LED対応のラジエーターファンを備えた「Antec Vortex Lum 360 ARGB」のホワイトモデルを紹介していこう。

「Antec Vortex Lum 360 ARGB White」。1万7000円前後のミドルクラス
おなじみの緩衝材に包まれている

360mmのラジエーターを搭載

 まずは、「Antec Vortex Lum 360 ARGB White」の外観をチェックしていきたい。本製品は3基の120mmファンを搭載する360mmラジエーターを搭載。今回紹介するホワイトカラーのほか、ブラックモデルも用意されている。また、ブラックモデルには240mmラジエーターを採用する「Antec Vortex Lum 240 ARGB」もある。

397×120×27mmの360mmサイズラジエーター。フィンを含め、綺麗な白色に塗られている
チューブも、光沢のあるメッシュに覆われているのが良い
ブラックカラーの「Antec Vortex Lum 360 ARGB」もある

 ウォータブロックのサイズは67×48.5mmで、最大2800rpm(±10%)のポンプを内蔵している。動作音は最大回転時で28dBAなので、冷却性能を最も引き出せる最大回転での運用時も気にならないだろう。電源はファン用3ピンコネクタで、LED制御はアドレサブルRGB LEDヘッダピンで行うようになっている。

 対応CPUソケットはインテルがLGA115×、1200、1700、1851、20××。AMDがSocket AM3、AM4、AM5、TR4になる。

ウォータブロックのトップは、半透明なブラックカバーで覆われている。チューブは側面から出ている
CPUヒートスプレッダーとの接触部には、銅製プレートが採用されている
3ピンファンコネクタと、アドレサブルRGB LEDヘッダピンで制御する

ラジエーターのファンはデイジーチェーンに対応

 ウォータブロックだけでなく、ラジエーターファンにもアドレサブルRGB LEDを内蔵。ファンには電力供給とアドレサブルRGB LEDヘッダーピンをまとめた、独自コネクタを採用しているのもポイントで、デイジーチェーンでのスムーズな配線が可能になっている。

 ファンスペックは回転数800~1800rpm(±10%)、風量71.5CFM、静圧2.45mmH2O、動作音31dBAとなっている。

軸部にアドレサブルRGB LEDを内蔵する3基の120mmファンを装備する
電源供給とLED制御を1つにまとめた独自コネクタを採用する
独自コネクタ×3→4ピン PWMコネクタ、アドレサブルRGB LEDヘッダーピンへの変換ケーブル
ファンの接続、配線は独自コネクタとデイジーチェーンでスムーズに行える

付属のコントローラーでの制御も可能

 ファンを含め、標準的なアドレサブルRGB LED規格なのでマザーボードのLEDコントローラーアプリで制御可能だが、アドレサブルRGB LEDヘッダーピン×4を備えているコントローラーも付属している。さらに付属のコントローラーは、PCケースのリセットスイッチを使った、LED制御を可能にする点も「Vortex Lum 360 ARGB」を高評価できるポイントだ。

付属のアドレサブルRGB LEDコントローラー。4基のアドレサブルRGB LEDヘッダーピン(オス)を備える。マザーボードと接続するアドレサブルRGB LEDヘッダーピン(メス)と、リセットスイッチを接続する2ピン、SATAコネクタを持つ
裏面にはマグネットを装備。PCケースの裏面スペースへの固定もスムーズに行える
CPUソケットごとに、使用するネジが袋分けされている。そのほかマウンタ固定用と、ファン、ラジエーター、ウォータブロック固定用ネジ
インテル系と、AMD Socket TR4向けのマウンタ
インテル用バックプレート
熱伝導グリスとヘラも付属している
マニュアルはウェブで確認する製品も増えているが、「Vortex Lum 360 ARGB」には紙のマニュアルが付属する。図解で分かりやすいのも高評価だ

Ryzen 9 9950Xを冷やしてみた

 「Antec Vortex Lum 360 ARGB White」の冷却性能と静音性を、Socket AM5 CPUの最上位に位置する16コア/32スレッドの「Ryzen 9 9950X」で試していこう。

 テストに使った自作PCは「Ryzen 9 9950X」のほか、ASRock製マザーボードの「X870 Steel Legend WiFi」や、AMD Radeon RX 7800 XT搭載ビデオカードを、Antec製ピラーレスPCケース「Antec Constellation C8」などで組んでいる。

Ryzen 9 9950Xなどで組んだ自作PCで、冷却性能を確認してみた
Core 0~8は、最大5.7GHz台で動作している
PCケースはAntec製ピラーレスケースを組み合わせた。ラジエーターはトップに搭載し、サイドに3基の吸気ファン、リアに1基の排気ファンを搭載した

 ウォータブロックの固定には、マザーボードに標準装備されているCPUクーラー固定ブラケットを利用し、フックで取り付けるようになっている。

マザーボード標準装備のCPUクーラー固定ブラケットを、そのまま利用する
まず、付属のネジでウォータブロックに、固定マウンターを取り付ける
マウンターに、マザーボードのブラケットに引っ掛けるフックを取り付け
2箇所に、マウンターとフックを取り付ければ、ウォータブロックの準備は完了だ
フックが外れないところまで、手で抑えながらネジを仮締め。最後にドライバで、2箇所のネジを均等に締め込もう

CPUをフルロードして冷却性能を確認

 「HWiNFO64 Pro」を使ってCPU温度などをモニタリングしながら、「CINEBENCH 2024」を実行すると、CPU温度(CPU(Tctl/Tdile))は最大でも74.5度に抑え込めていた。「CINEBENCH 2024」のスコアも、Ryzen 9 9950Xの性能を十二分に引き出せていると言える数値をマークしている。

Multi Coreで2064スコアを記録し、CPU温度(CPU(Tctl/Tdile))も70度台と優秀。「CPU Package Power」は約200WのRyzen 9 9950Xを冷やしきれている
ラジエーターファンの回転数は、最大で1600rpm台となった

「Antec Vortex Lum 360 ARGB White」を静音指向にカスタマイズ

 32スレッドがフルロードされた際のCPU消費電力が約200Wに達するRyzen 9 9950Xを十二分に冷やす「Antec Vortex Lum 360 ARGB White」だが、気になったのはラジエーターファンの動作音だ。

 マザーボードデフォルトのファン回転制御では、ファン最大回転数の1800rpmに近い、1600rpm台で動作していた。騒音値はケースから60cmほど離れた位置でも若干気になる41.9dBAとなっていた。

 PCの”映え”要素としてだけでなく、高い放熱性を発揮する360mmサイズラジエーターを搭載する「Antec Vortex Lum 360 ARGB White」を最大限に活かすべく、ファン回転数を調節して、静音動作も試してみた。

 ラジエーターファンの回転数をBIOS(UEFI)から調節。回転率を100%から、10%刻みに下げながら騒音値を確認。騒音値38.3dBAと気にならないレベルとなる回転率50%、回転数1360rpm前後が最大回転になるようにBIOS(UEFI)に設定し、ストレステストを実行した。

ラジエーターファンは回転率30から50%での動作に設定した。50%でも騒音値は38.3dBAと十分静かだ

 CPUがフルロードされる「CINEBENCH 2024」を実行すると、CPU温度はデフォルトファン回転制御時の74.5度から82.2度まで上昇したが、ファンは1100~1200rpm台で回転し、騒音値も36.5~37dBAと静かになった。

「CINEBENCH 2024」実行時の最大CPU温度は、82.2度を記録。「CINEBENCH 2024」のスコアも、Ryzen 9 9950Xとして問題ない値となっていた

 ゲーミングを想定して、「3DMark」の「Steel Nomad Stress test」も実行した。するとラジエーターファンは900~1000rpm台で推移し、CPU温度は最大で80度、動作音は36dBA台と不安のない結果となっていた。

 冷却するCPUや、組み込むPCケースのエアフローなどで、この結果は異なってくるが、「Antec Vortex Lum 360 ARGB」は静音指向での運用も問題なく狙える製品と言えるだろう。

”映える”だけじゃない「Vortex Lum 360 ARGB」

 映えるウォータブロックとLED内蔵ラジエーターファンに、Ryzen 9 9950Xを静音重視で冷やせる冷却性能と静音性と、魅力十分な「Vortex Lum 360 ARGB」。この点だけでもおすすめできるが、さらに3年保証が付属し、価格は1万7000円前後とコスパも優秀になっている。この夏、簡易水冷クーラーの購入を考えている人は候補に入れてほしい製品と言える。

 ちなみに、今回使用した「Antec Vortex Lum 360 ARGB White」は、LevelUp Logy一周年記念の52週連続プレゼントキャンペーンとして、代理店のリンクスインターナショナル様から1台プレゼントとして提供して貰っている。2025年5月●日にて本商品の紹介生放送を実施し、その際応募に必要なキーワードが公開される予定だ。ぜひとも応募して欲しい。

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