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知らないなんてもったいない!ゲーミングPCのトレンド“フレーム生成”は何がすごいのか、「Legion Pro 7i」で検証

ゲーミングPCのトレンド「フレーム生成」の力

 昨今のゲーム業界で、注目を集めているのが「フレーム生成」という技術です。フレーム生成とは、AIの力を用いてゲーム映像に中間フレームを生成する技術。パラパラ漫画をイメージするとわかりやすく、ページ1枚1枚の間にAIが自動でページを追加してくれるため、さらに滑らかな映像に見えるといったイメージです。

 前世代のRTX 40シリーズからGeForceの「DLSS」というアップスケール技術に実装されたこのフレーム生成、ゲーム側でこの機能に対応していなければ使えないものの、非使用時に比べて格段に映像が滑らかになり、快適性向上が期待できます。

 3DMarkの「DLSS feature test」では、この機能を使用した際のパフォーマンスを試すことができます。

DLSS feature testで、フレーム生成「2x」に設定した際のスコア

 フレーム生成を使うことで、DLSS非使用時と比べて、約4倍のフレームレートを発揮しています。これが実際のゲームではどうか、『モンスターハンターワイルズ』で試してみました。

公式ベンチマークにて、テスト中のフレームレートを「FrameView」で計測。解像度は内蔵ディスプレイに合わせて16:10比率
WQHD相当の16:10比率解像度で計測したフレームレート

 オレンジがフレーム生成あり、青がフレーム生成なしでのグラフですが、平均フレームレートは1.6倍以上の伸びを見せました。これだけでもその効果は歴然です。

 そして、RTX 50シリーズではそんなフレーム生成が強化されました。以前までこの機能で生成できるのは1フレームにつき+1フレームまででしたが、RTX 50シリーズでは1フレームにつき最大+3フレームまで生成可能に。これが“マルチ”フレーム生成です。

 先ほどの3DMarkのテストで、マルチフレーム生成を使ってテストしてみます。

DLSS feature testで、フレーム生成「4x」に設定した際のスコア

 ここでは216fpsまでフレームレートが向上しています。先ほどの通常フレーム生成ともかなり差があります。

 実際のゲームではどのくらい変化があるのか、『サイバーパンク2077』でテストしてみました。

グラフィックプリセット「レイトレーシング:オーバードライブ」、ゲーム内のベンチマーク機能を使用して計測。解像度はフルHD相当の16:10比率
WQHD相当の16:10比率の解像度で計測したフレームレート

 4xは3フレーム生成するマルチフレーム生成、2xは従来のフレーム生成、通常はフレーム生成なしでの結果です。マルチフレーム生成を使用すると、フレーム生成なしから比べると約3倍、従来のフレーム生成と比べても約1.8倍になり、かなりの効果が見られました。

 フレームレートが高いほど映像は滑らかになり、飛び出してくる敵の姿を捉えやすいなど、ゲームを遊ぶ上でさまざまな利点があります。前述した通り、マルチフレーム生成は対応したゲームでなければ使用できませんが、RTX 50シリーズならではの利点としてかなり注目の機能と言えます。

 なお、RTX 50シリーズではDLSSとは別に、ドライバー上でフレーム生成を可能にする「NVIDIA Smooth Motion」という技術にも対応しています。前述したDLSSは対応したゲームでしか使用できませんが、こちらはDLSS非対応のゲームでも使用できるのが利点となります。

NVIDIA Smooth Motionは、「NVIDIA App」からゲームごとに設定することで使用できます

新世代のゲーミング環境は圧倒的!

 NVIDIAが3月に開催したイベント「NVIDIA Gamer Day」では、GeForce搭載ノートPCを使っている人の70%が、2世代前のRTX 30シリーズかそれ以前のGPUを使用しているというデータを発表していました。

 そうした旧世代と比べると、ハードウェアの進化はもちろん、マルチフレーム生成のようなゲーム向けの機能も大きく進化しているため、最新のゲーミングノートPCなら圧倒的なゲーム体験の向上を感じられるはず。

 ノートPCではディスプレイやキーボードなどの環境が一度に揃えられて、しかも持ち運びも可能なのが魅力ですが、Legion Pro 7iのように、高機能なゲーミングディスプレイを備えたモデルなら満足感も高いでしょう。

 そのぶん価格も高めにはなりますが、新時代のゲーム環境を一括で揃えたい人は、ゲーミングノートPCも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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