シングルスレッド性能も高いCPUで快適動作

コンパクトな見た目ながら、今回お借りしたカスタムモデルのように、高性能なパーツも搭載できるが、実際の性能はどうだろうか。今回の構成は都度紹介してきたが、まとめると主な仕様は以下のとおりだ。また、Radeonのドライバーは記事執筆時の「25.3.1」を使用している。

また、事務所で使用しているPCが、ちょうどCPUがIntel「Core i5-14400F」でビデオカードが「GeForce RTX 4060 Ti」と、冒頭に紹介した「G-Master Velox Mini B760」の標準構成に近いスペックを有していたので、比較機として使用した。
そのため、G-Master Velox Miniシリーズにおいて、標準構成で十分なのか、現在人気の高性能パーツでカスタマイズすればよいかの参考として欲しい。図版では「G-Master Velox Mini B650A」を「Velox Mini」、比較機を「比較機」と呼称する。

まずはレンダリングエンジンを使用してCPUやGPUの性能を計測する「CINEBENCH 2024」にてCPU性能を測定した。

マルチスレッドのスコアは1136ptsと、第14世代のIntel「Core i5-14400F」の1.6倍以上の差を付けている。シングルスレッドも133と、Intel「Core i5-14400F」の99よりも30以上も高い。もちろん、搭載するメモリの差などもあるが、ビデオカードの性能もよりRyzen 7 9700Xの方が引き出せることが期待できる。
3DMarkのスコアは約1.7倍以上!
次にグラフィックス性能を計測するうえで定番のベンチマークソフト3DMarkにて計測し、スコアとフレームレートを図版に起こした。Time SpyとFire StrikeはGraphics test 1のフレームレートを参照している。


「G-Master Velox Mini B650A」は、比較機と比べて総じて1.7倍以上のスコアを叩き出している。フレームレートも同様で、2倍とはいかないまでも、倍近いフレームレートを示している。
さらに、Port RoyalやSpeed Wayといったリアルタイムレイトレーシングを使用したベンチマークにおいては、RTX 4060 Ti搭載の比較機だと30fps台とやや低いものの、60fps前後にまで上昇している。そのため、従来よりもレイトレーシングを使ってもゲームによっては快適にプレイできる期待感がある。
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