「Eye-Care」メニューからは、ディスプレイを設置している環境の照明や色温度をセンサーで検出して輝度・色温度などを自動調整する「B.I.+」、ブルーライト軽減、フィルターを適用する「カラーユニバーサル」などの設定を変更できる。「B.I.+」に関しては、本体正面に専用センサーを搭載しており、設定によりセンサー感度を調整可能だ。







別途画質調整可能なメニューとして、色彩表示を鮮明にする「Color Vibrance」、画面の明暗差を+10~-10段階で調整する「Light Tuner」などの設定も用意されている。「Light Tuner」は、いわゆる「ブラックイコライザー」に近い機能で、輝度やコントラストをまとめて調整することで、暗い洞窟を明るめに表示したり、まぶしい砂漠のシーンを少し暗めに表示するといった使い方ができる。
実際に『モンスターハンターワイルズ』の薄暗い拠点の松明の明かりで、どう映像が変わるか確認してみた。



そのほか、本体スピーカーの音量やサウンドモードを変更する「オーディオ」、入力端子を調整する「入力」などのメニューを用意。なお、入力ごとに画質・オーディオ設定を保存した3つのカスタムシナリオ「ALPHA」「BRAVO」「CHALIE」を適用できるため、PCとゲーム機などでシナリオを使い分けるのもいいだろう。




かなり細かく画質調整が可能なこともあり、ゲームジャンルを選ばず利用できる印象だ。3万円台のゲーミングディスプレーとしては画面輝度が高めということもあり、色域が広いわけではないものの発色が良く鮮やかな見栄えが特徴と言える。当然、リフレッシュレートも220Hzなので、高スペックなPCと組み合わせればチラつき、カクつきのない滑らかな画面描画を堪能できる。
世の中にはさらに高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーも存在するものの、240~360Hzぐらいの製品と見比べてもパッと見で違いが分かるユーザーは多くないと思われる。これだけのリフレッシュレートがあれば、競技性の高いゲームで後れを取ることも考えにくい。パネルサイズがeスポーツシーンで使われがちな24.5インチクラスなので、画面全体を見渡しやすいこともメリットのひとつかもしれない。
3万円台で買える本格ゲーミングディスプレイ
総じてMOBIUZ EX251は、ゲーム向けのスペックをしっかり備えており、輝度の高さから来る見栄えの良さもあるので、「コスパ良好な本格ゲーミングディスプレイが欲しい」といった場合は選択肢に入ってくるだろう。細かく見ていけば低コスト化の影響は見えるものの、実際のゲームプレイに影響する部分は少なく、特に競技性の高いシューターやMOBA系タイトルをメインにプレイする学生ユーザーなどには刺さりやすいように思う。コスパを重視しつつ、じっくり腰を据えて競技系のゲームを遊びたいゲーマーにおすすめだ。
©SEGA
©CAPCOM
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] […]