文●タカフグ 編集●ハッチ

NVIDIAは4月5日、東京・秋葉原の「e-sports SQUARE」にて、ゲーミングPCのショーケースイベント「NVIDIA Gamer Day」を実施した。
今回のイベントは、同社の最新GPUである「GeForce RTX 50シリーズ」の魅力を紹介するもの。会場では、GeForce RTX 50シリーズを搭載したゲーミングPCのデモ体験が可能となっていたほか、ゲストを招いたステージイベントやプレゼント企画なども実施していた。
また、一般向けのイベントに先駆けて、メディア向けの説明会も実施された。この説明会では、3月31日より順次販売が開始されたラップトップ向けGeForce RTX 50シリーズについて解説した。


最新のBlackwellアーキテクチャを採用したGeForce RTX 50シリーズで、最大の特徴と言えるのが「マルチフレーム生成」に対応したことだ。フレーム生成とは、ゲーム映像にAIを用いて中割りのフレームを生成するもの。いわば、パラパラ漫画のページを自動で追加してくれるような機能と言える。
これにより映像が滑らかになるため、ゲームにおいて敵の動きをとらえやすかったり、FPSやTPSでエイムをしやすくなったりとさまざまな恩恵がある。

この機能は、GeForceシリーズのGPUを使うことで利用可能になる機能「DLSS」に搭載されたものだが、従来のGeForce RTX 40シリーズでは1フレームにつき生成できるのは追加で1フレームまでだった。
しかし、今回のGeForce RTX 50シリーズでは、マルチフレーム、つまり複数のフレーム生成に対応した。1フレームにつき最大3フレームを追加で生成できるため、より滑らかな映像でゲームが可能になる。DLSSは対応ゲームでなければ使用できないものの、これは大きなアドバンテージと言える。

一足先に登場したデスクトップPC向けGPUで利用可能になっていたが、今回ノートPCでも利用可能になったのはありがたい。
もちろん、こうした機能が利用可能になったのもハードウェア上の進化があったからという点は見逃せない。AI向けのコアであるTensorコアは第5世代に進化したことで、GeForce RTX 5090 Laptop GPUでは1824 AI TOPSを実現している。

前世代のデスクトップPC向けハイエンドGPUであるGeForce RTX 4090が1321 AI TOPSなので、デスクトップPC向けよりも性能が低めなノートPC向けGPUでこの数値というのは驚きだ。
また、GeForce搭載ノートPCの電力効率を高める「Max-Qデザイン」も進化しており、効率は2倍、バッテリー駆動時間は最大40%向上しているという。
NVIDIAによれば、現在GeForce搭載ノートPCを使用している人の70%が、2世代前のGeForce RTX 30シリーズかそれ以前のGPUを使用しているという。RTX 30世代のハイエンドと新世代のハイエンドを比べると、ゲームや生成AI、ビデオ編集などといったあらゆる面で1.5~6倍のパフォーマンスを実現しているにも関わらず、バッテリー駆動時間も向上しており、大きな性能の飛躍が見込める。


現在、ラップトップ向けGeForce RTX 50シリーズはGeForce RTX 5090/RTX 5080/RTX 5070 Ti/RTX 5070の4種類が発表されており、PCメーカー各社から搭載ノートPCの発売が予定されている。
ゲーマーやクリエイター向けのノートPCを探している人は、ぜひGeForce RTX 50シリーズ搭載のPCをチェックしてみてはいかがだろうか。


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