トゥームレイダーシリーズが難しいと感じる3つの理由
はっきり言おう、昔のトゥームレイダーシリーズは簡単ではない。いきなり酷な話をして申し訳ないが、紛れもない事実だからだ。「ゆとりなんぞ知るか!」と言わんばかりのゲーム性なので、人によっては序盤の時点で挫折してしまうかもしれない。
かくいう筆者も、オリジナル版の難しさに驚愕し、すぐさま挫折してしまった人間だ。子どもの頃、泣きわめきながら『トゥームレイダー3』をプレイした覚えがある(結局クリアできなかったが)。何度命を落とし、何度頭を悩ませたことか……。
成功よりも失敗の数が多い、いや多すぎる。星の数ほどではないが、初見の人は数えきれないぐらいの死を経験することになるだろう。



昔のトゥームレイダーシリーズが難しい理由はさまざまだが、いったい何が難しいのか? ここからは、筆者が難しいと感じる理由を3つに絞って解説しよう。
難しい理由①:ラジコン操作が難しい
最初の難しいところは、クセの強い操作性だ。現代のゲームは左スティックで前後移動および左右平行移動、右スティックで旋回(カメラのアングル操作)だが、トゥームレイダーシリーズのラジコン操作は前が移動、左右が90度旋回、後ろがバックステップとなっている。


前者は移動と旋回が独立しているため、直感的かつスムーズな操作が可能だ。一方、後者は前移動・旋回・バックステップが操作キーに含まれているほか、歩行や平行移動、180度方向転換などの操作もあり、覚えることがいっぱいあるのだ。
「右に移動したいだけなのにぐるぐる回転してしまう」「アングルが変わったせいで方向感覚が狂った」「壁に向かって走り続ける」など、ラジコン操作の弊害はさまざまだ。

ラジコン操作ときいて、初代『バイオハザード』を思い浮かべる人もいるだろう。しかし、トゥームレイダーシリーズはアクション性が高いゲームなので、バイオハザードよりも操作が難しいのだ。

加えてカメラワークの問題もある。昨今のゲームと比較すると、オリジナル版はカメラワークを自由に操作することができない。カメラは基本的にララ・クロフトの背後に固定されているが、アングル次第ではカメラが近くなって視認性が悪くなることも。とにかく、トゥームレイダーシリーズのラジコン操作は難しいのだ。

難しい理由②:ヒントが少ない(不親切)
もうひとつの難しさは、ヒントが少ないこと。最近のゲームは目的地の場所を指示してくれるが、トゥームレイダーシリーズは目的地の場所もヒントも教えてくれない。悪く言えば不親切なのだが、「自分の足でヒントを見つけ出して欲しい」という開発側の思いがあるのかもしれない。

とりあえず周囲を見回し、適当に探索し、危ないと思ったら即セーブの流れでゲームを進めていく。ヒントがわからずにステージ内を右往左往する、謎解きがわからなくて試行錯誤を繰り返すのは当たり前と言ってもいい。
新たな道を見つけられたときに強い達成感を覚えるのだが、そこまでたどり着けるかどうかはプレイヤーの腕次第だ。
難しい理由③:ジャンプの使い分けが難しい
あと、ジャンプの使い分けが難しい点も挙げておきたい。トゥームレイダーシリーズは「通常ジャンプ」と「ダッシュジャンプ」の使い分けが肝となっている。足場に乗ったり、離れた高所の縁を掴んだりと、ジャンプをする機会はかなり多い。だが、問題はどのジャンプが攻略に最適なのかわかりにくいところにある。
通常ジャンプとダッシュジャンプの違いは、キャラクターの立ち位置から着地点までの距離。前者は短めで、後者は長めといった違いがある。初見の状態で足場と足場をジャンプで渡るとき、どちらのジャンプが適切なのか悩んでしまうだろう。


とりあえずの気持ちでジャンプしたら距離が足りなくてそのまま落下死……。ジャンプの使い分けが難しいのもまた、トゥームレイダーシリーズあるあるだ。
コメント
コメント一覧 (2件)
田中敦子さんのお声が聞けて、とても懐かしく、嬉しかったです。
2021年10月に当時出ていたトゥームレイダーフルセットをSTEAMで4500円弱で購入したが1作目がdosのエミュレーターとセットで動く本物の原作で安定して動かせなかった、悲しい。