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Lossless Scalingを使用すれば100fps越えも!ROG Allyの最新GPUドライバー導入で激重な『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』を遊んでみた

文●藤田忠 編集●ハッチ

今回も筆者愛機のASUS「ROG Ally」にて『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』をプレイ。ストレージはWestern Digital「WD_BLACK SN770M NVMe 1TB」に換装。Windows 11は23H2のままにしている

 『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl(以下、S.T.A.L.K.E.R. 2)』は、15年ぶりのナンバリングの新作で待望の続編であるサバイバルホラーFPS。ハマる人はハマるが、重たい死にゲー(敵の)で、かつロードが長い、バグが多め(Mod導入が必須レベル)と、マイナス面も結構目立っている同タイトルを、2024年12月17日に新しいAMD「Ryzen Z1 Extreme」の内蔵GPUドライバーが提供されたASUS「ROG Ally(RC71L-Z1E512)」で遊んでみた。

 LevelUp Logyでは、既に12月4日にNVIDIA「GeForce RTX 4070 Ti」(GDDR6X 12GB)を搭載したPC環境にて、DLSSフレーム生成を活用することで、100fps超えでWQHDゲーミングを楽しめたという記事を掲載しているが、果たして筆者が愛用するROG Allyでプレイできるのかチェックだ。

快適に遊ぶにはフレーム生成機能が必須!?『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』はクオリティもフレームレートも重量級なゲームだった
死亡回数をカウント……。難易度は真ん中の「ストーカー」でプレイしたが、サクッと死ぬ(最序盤でいきなり見えないクリーチャーってなに!)。もう序盤のプレイだけで、心がへし折られますよ
2024年12月17日にAMD「Ryzen Z1 Extreme」内蔵のGPUドライバーがようやく更新。AFMF 2をサポートした
CPU/GPUの消費電力設定などは、手動で最大にカスタマイズ。同時にファンの回転数は冷却重視に調節している。動作音は大きくなるが、ゲームプレイ中はイヤホンを使うので問題なしと割り切っている

 S.T.A.L.K.E.R. 2はゲーム内の文字が見づらいなど、ROG Allyのような画面の小さいゲーム機型PCでは、いまひとつの点が多々ある。そのためModの導入が必須レベルになっている。ここでは、読みやすい日本語フォントに変更するModを導入した状態でプレイしている。

Modは知る人ぞ知るNexus Modsで探そう
画質の向上や、ロード時間の短縮など、S.T.A.L.K.E.R. 2向けのさまざまなModが登場している
導入必須の「Font Replacement for Japanese」。デフォルトだと細すぎて読みづらい、日本語フォントの悩みを改善する
~Stalker2\Content\Paksに「~mods」フォルダを作成して、ダウンロードしたModのファイルを入れておくだけだ。ここでは、Xbox Game Pass for PC版を使っている
拠点の「ザリシア」にある酒場。ROG Allyでプレイすると、中に一歩入ると2枚目の表示になってしまうなど、やや問題も抱えている

AFMF 2を使っても720pでも60fpsは超えない

 ROG Allyで軽く遊んだ感じだと、プリセット「全体的な品質」の「低」と「普通」で、フレームレートの差は1〜2fpsと小さかったが、画質差は明らかだった。そのためテストは、「普通」で実行した。

「全体的な品質」の「低」
「普通」設定時。「低」との画質差は、一目瞭然。実プレイを考えて「普通」を選択した

 ROG Allyは画面が7インチと小さいため、解像度は1920×1080ドット(1080p)以下のフルHD以下でも粗は目立たない。そのため、解像度は1600×900ドット(900p)、1280×720ドット(720p)も加えた3パターン。アップスケーリングを使用しなかった場合と、AMD FidelityFX Super Resolution 3.1(FSR 3.1)のバランスで、フレーム生成(FG)を有効にし、AMD Fluid Motion Frames 2(AFMF 2)を有効にした際の2パターンの設定を採用。

 測定には「CapFramex」を使用し、GPU負荷が高めになっている拠点「ザリシア」の一定ルートを移動してフレームレートを測定している。

 素の状態のフレームレートは、720pまで下げてもavgは21.5fpsで、アップスケーリングを利用することで、平均フレームレート(avg)は30fps後半〜40fps台になるものの、1% Low avgは720pでも20fps台前半となっている。フレームレートをほぼ2倍に引き上げるAFMF 2を利用しても、60fpsを上回るのは難しい。

「Lossless Scaling」の利用すればプレイは可能

 と言うわけで、スペック不足のPCでゲームを楽しむのに欠かせない「Lossless Scaling」の出番だ。「Lossless Scaling」はフレーム生成機能も搭載し、動画やゲームのフレームレートを向上させ、アップスケーリングで高画質化できるアプリで、Steamにて800円という価格で購入できる。

 今回は解像度を720p、「普通」、「FSR 3.1:バランス」、フレーム生成「LSFG 2.3」、モード「X3」で実際にプレイした際のフレームレートを、システムモニタリングソフトウェア「HWiNFO 64 Pro」で記録、約10分間の推移を抽出した。「Lossless Scaling」はベースフレームレートが最低30fps/推奨60fpsとなっているが、どのようにプレイフィールが変わるのかチェックしてみたい。

「Lossless Scaling」は800円で購入できるので、持っておいて損はない。品質やパフォーマンス、遅延が改善されたという「LSFG 3」も登場だ

 約10分間プレイした際の推移は最小でも60fps台で、おおむね70fps〜100fps台での推移となった。走ったり、素早く視点を変更したりすると、画面端が歪むが、まあまあプレイはできる。筆者は年齢による視力低下もあり、FPSゲームをスマホや、ポータブルゲーミングPCでプレイ(エイム)するのは、正直厳しいのだが十分プレイできそうな感じだ。

 さらに「FSR 3.1 フレーム生成」を「有効」にしたうえで、「Lossless Scaling」を「LSFG 2.3:X3」で効かせてプレイすると、解像度を900pに上げても100fps台のフレームレートを維持できていた。遅延をどう感じるかだが、フレーム生成機能の重ね掛けもありかもしれない。

ハードルは高いがROG Allyでもプレイできる

 『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』は、重量級のGPU負荷や多めなバグ、微妙なゲームバランス、必須レベルとなるModの導入など、若干人を選ぶゲームタイトルだ。さらにROG Allyでプレイするには、7インチディスプレーでの正確なエイムとなかなか厳しいが、同じく重量級タイトルでROG Allyでテスト中の「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」も、Xbox Game Pass for PCでプレイできるので、この機会に加入して試してみるはアリだ。

 Xbox Game Pass for PCは月額990円(最初の14日間は150円)だが、Amazonで販売されている3カ月オンラインコードなら、2300円前後(1月22日調べ)で購入できる。加入して複数のゲームを楽しむなら、こちらがオススメだ。

S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl © 2024 GSC Game World Global Ltd. S.T.A.L.K.E.R. 2 is a registered trademark of GSC Game World Global Ltd. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners. All rights reserved.

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