文●ハッチ
レノボはCES 2025にてAMDが発表したばかりのCPUを採用した、最新のゲーム機型PCを2モデル発表した。
Legion GoはCPUも含め性能が一新

Lenovo「Legion Go」の最新モデルは、8.8インチ(1920×1200ドット)とディスプレーサイズこそ現行機と同じだが、従来がIPSパネルなのに対してのOLEDに変更。ディスプレーのアスペクト比は16:10で、リフレッシュレートが144Hz、輝度が500nitで、可変リフレッシュレートのVRRに対応する。
従来機はメモリーが16GBだったところ、最大で2倍の32GB(LPDDR5X-7500)。また、バッテリーも74Whr(従来は49.2Whr)より大きいものに変わるとしている。CPUはAMDが発表したばかりのAMD「Ryzen Z2 Extreme」(8コア/16スレッド、最大5.0GHz)を採用。CPUの変更に合わせて内蔵GPUは、RDNA 3から3.5のAMD Radeon 780Mに向上。ストレージは最大2TBの大容量SSDを搭載する。
コントローラーは従来と同じく着脱式のLegion TrueStrikeコントローラーとなるが、従来は角が角ばっていた形状だったところ丸みを帯びた人間工学的な改良が加わっているとしている。D-Padも十字キーから丸型に変わっている。右側に1つタッチパッドを備えている点は従来機と変わらない。
SteamOSを搭載した廉価モデルも発表

同社は新型のLegion Goのほかに、同社初SteamOSを搭載した8インチのLenovo「Legion Go S」を発表した。解像度は1920×1200ドットのWUXGAとこちらもアスペクト比は16:10とやや縦長。リフレッシュレートは120HzでVRRに対応、輝度が500nits、10点マルチタッチ対応となっている。
CPUはAMDが発表した4コア/8スレッドで、最大4.3GHzのAMD「Ryzen Z2 Go」またはAMD「Ryzen Z1 Extreme」(8コア/16スレッド、最大5.1GHz)を採用。メモリーは最大32GB(LPDDR5X-7500)で、ストレージが1TB SSDとなっている。
バッテリー容量は55.5Whrと、従来機のLegion Goよりはサイズが大きいが、新型のLegion Goには劣る。インターフェースは米Lenovoサイトに掲載されている製品ページを確認する限り、USB4×2と、microSDカードスロット、ヘッドホン/マイクコンボジャックを備える。


ちなみに背面には、トリガーボタンのストロークを変更するアジャストスイッチがある。

無線はWi-Fi 6EでBluetooth 5.3を搭載する。サイズは229×22.6×127.55mmで、重量が730gとなる。また、3ヵ月使えるXbox PC Game Pssが付属するとしている。

米Lenovoサイトでは、メモリーがLPDDR5X-6400でOSにWindows 11を搭載したモデルも掲載されている。リリースサイトでは、カラーが白い方にはOSの記載がなく、黒い方にはSteamOSと記載があるため、黒モデルはSteamOS版、白モデルがWindows 11版の可能性もありそうだ。

Lenovoは従来機のLegion Go発売以降にLegion Goシリーズ向けのドッキングステーションなどを追加で発売している。おそらく、そうしたアクセサリーも使用できると思われるが、そうした情報も含め、今後の動向にも注目したい。
コメント