PIP/PBPやAlienVisionも利用できる
OSD(On-Screen Display)はジョイスティックを押し込むと表示できる。最初に表示されるアイコンでは映像入力の変更や輝度・コントラストの変更、設定などが選択できる。設定に入ると、表示の設定やPIP(Picture In Picture)/PBP(Picture by Picture)などの設定も行なえる。




また、画面の中央部分にだけ特殊なエフェクトをかけ、中央と周辺の視認性を変えて、ゲームプレイを有利にするAlienVisionも利用できる。

次世代ゲームに対応できるディスプレー
最後に映像については、『R-Type Final 2』をプレイして確認してみた。『R-Type Final 2』は非常に軽く、ビデオカードを搭載しているゲーミングPCであれば、簡単に240fpsを超える。

©Granzella Inc. “R-TYPE” is a trademark and/or copyright of IREM SOFTWARE ENGINEERING INC.
サイドシューティングというジャンルなので、映像美が追及されたリアル志向のアクションゲームや、MMORPGなどと異なり、画質よりも弾幕をかいくぐれる高フレームレートが活きる。実際にフルHD@360Hzモードでプレイしてみると、非常に反応も軽やかでヌルヌル動作した。
逆に4K@180Hzでは『黒神話:悟空』のような、動作は重くミドルクラス以上のビデオカードを搭載していても、フレーム生成がなければ120fpsも超えないリアル調のゲームは、発色の良い高画質な映像が映える。
競合他社では有機ELを使って、解像度とリフレッシュレートのモードが切り替えられる製品もあるが、20万円を超えるなどやや高価だ。一方で、「AW2725QF」は8万円を切る価格で、4K@180HzとフルHD@360Hzというモードが利用できる。
4Kで120Hzなどで、解像度とリフレッシュレートが異なるモード切り替えがないシンプルなディスプレーは、4、5万円台というのもあるが、4K@180Hzだけでなく、フルHDだと360Hzという240Hzも超える高リフレッシュレートで使えることも考えれば、それほど高くはない。
あまり見ないヘッドセットハンガーもあり、USBハブ機能のダウンストリームにスマホなどの充電もできるUSB Type-Cポートも搭載するなど、多機能な点もユニークだ。
画質よりも240Hz以上のフレームレートでFPSなどをプレイして、MMORPGなどは高画質で滑らかにプレイしたいが、有機ELディスプレーには手が出せない、といった欲張りなユーザーには、アリかもしれない。今後、超高フレームレートで有利になったり、4K高解像度&HDRで美麗な映像が楽しめる、次世代ゲームが増えても対応できる製品として考えれば魅力的だ。
余談だが、Dellのオンラインサイトでは、「AW2725QF」購入ページでディスプレーサイズや解像度、パネルタイプを選ぶと、別の製品に切り替わり購入できる。パネルを有機ELにすると、解像度は最大がWQHD(2560×1440ドット)だが、解像度とリフレッシュレートの切り替えモードがある別製品も選べる。
今回のモデルとは少し違ったスペックのディスプレーが購入したい人も、Dellのオンラインページを覗いてみるとよいかもしれない。
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