文●ハッチ

アユートは同社が正規代理店を務める台湾の電源ユニットメーカー「FPS」より、フルモジュラー式電源ユニット「MEGA TI 1350W」を、2024年12月27日(金)に発売すると発表した。市場想定価格は7万9280円(税込)。
ATX 3.1・PCIe 5.1に対応、12V-2×6コネクター搭載
MEGA TIシリーズは、旧世代よりも電力を必要とする最新世代の構成にも対応できる、最新のIntel ATX 3.1規格に準拠した設計となっていて、次世代GPU向けのPCIe 12V-2×6コネクターを2つ搭載する。

80PLUS TITANIUM認証
さらに、80PLUS TITANIUM認証を取得し、20%から100%の負荷環境下において最大94%の高効率変換性能を発揮する。
12V-2×6コネクター×2、6+2pinコネクター搭載
12V-2×6コネクターは2個、そのほかさまざまな用途に対応するPCIe 6+2pinコネクターを搭載する。これらのコネクターにより、多くの電力を消費するNVIDIAやAMDビデオカードでも柔軟な構成が可能です。
パワフルな+12Vシングルレーン設計
それに加えMEGA TIシリーズは、大容量の電力を必要とするハイエンドビデオカードへ確実に電力を供給し、過負荷状態になるのを防ぐため、+12Vシングルレーン設計を採用する。
FSP MTLC (Micro Tolerance Load Control) に対応し、CPUとビデオカードが高速なAI計算を効率的に実行できるようにし、電力サージや突然の負荷変化による遅延を最小限に抑える。
ATX 3.1規格を超えるわずか0.5%の優れた負荷調整を備えたこの高度な設計は、安定した電圧供給を実現し、電源効率を高め、敏感な電子デバイスのパフォーマンスと信頼性を向上。この精密な制御により、電力消費、発熱、電圧変動が削減され、電源と電力を供給するデバイスの両方の寿命が延びるとしている。
奥行き180mmのコンパクト設計
MEGA TIシリーズの奥行きは180mmで、業界標準である190~210mmよりも短くなっている。このコンパクトさは小型PCや限られたスペースに最適とのこと。
135mm FDBファンを搭載
高性能流体軸受け(FDB)ファンは、ファンの軸内部にオイルなどの液体を注入し、、回転する際の振動を極力避け、衝撃吸収効果を利用した設計になっている。ボールベアリングファンよりも動作音と熱が少なく、軸受面の潤滑が摩擦や振動を大幅に低減することで、ファンの消費電力を低下でき、省エネに繋がる。
また、回転効率が良く、静かな回転、頑丈な構造といった信頼性の高い技術がファンの寿命を大幅に延ばすとしている。
ECOセミファンレススイッチを搭載
電源負荷が40%未満になるとファンの回転を自動で停止するECOセミファンレス機能を搭載(スイッチでON/OFFが可能)。これにより、軽度な作業時であれば、電源ユニットはノイズを出さない。
電源負荷が40%を超えると、135mm流体軸受(FDB)ファンが自動的に回転し、システムの状態に応じて最適な冷却が行なわれる。

コンフォーマルコーティングによる基板保護
基板に専用の液剤を塗布してコーティングするコンフォーマルコーティングを施し、過酷な環境から製品を守る。多湿な環境下でも対応する、高耐久な電源ユニットに仕上がっている。

フルモジュラー方式・エンボス加工ケーブルを採用
MEGA TIシリーズではフルモジュラー方式を採用。また、柔軟性があり、取り付けが簡単な高品質のエンボス加工ケーブルが付属する。

日本メーカー製コンデンサーを採用
高品質の日本メーカー製の105℃対応電解コンデンサーを採用し、製品寿命と信頼性が大幅に向上している。電源の大きな故障要因となるコンデンサー部分に、85 ℃対応品と比べて約4倍の期待寿命がある105℃対応品を使用することで、安心して使えると謳う。
ダメージを最小限に抑える各種保護回路を搭載
OCP(過電流保護)、OVP(過電圧保護)、SCP(短絡保護)、OPP(過負荷保護)、OTP(過温度保護)、UVP(低電圧保護)といった充実した保護回路機能を搭載。電源ユニット本体およびシステム全体へのダメージを最小限に抑えるとしている。
また、10年という長期の製品保証に対応している。

●MEGA TI 1350W 製品ページ
FSP公式サイト:https://www.fsplifestyle.com/jp/product/MEGATI1350W.html
アユートWEBサイト:https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_5476.php
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