Radeon RX 7700 XT以上ならWQHDで快適動作
動作の重い定番のシミュレーターとして『Microsoft Flight Simulator 2024』での動作も確認してみた。レンダリング品質は「ハイエンド」にし、AMD FSR 2(超高性能)とAFMF 2を無効、有効の時とで比較してみた。
フレームレートはアクティビティのディスカバリーにある「イェーテボリ」にて、空を遊覧中に計測している。


© Microsoft 2024



さすがにRadeon RX 7600は、フルHDでもFSR 2を利かせないと動作が厳しい。本作はリアルなシミュレーターなので、計器類を見ながら操作し、窓の外の景色を楽しむ程度の動作で済む。そのため、動作が重くてもプレイできなくはないが、視点を回転させてみるとFSR 2&AFMF 2を有効にしてもポインターが複数にブレるなどゴースト現象が生じ、かつスタッタリングも起きている。
一方で、Radeon RX 7700 XTとRadeon RX 7800 XTであれば、WQHDでも割と違和感なく操作でき、FSR 2&AFMF 2を有効にすることで、フレーム生成が活きた高フレームレート化ができ、滑らかな動作が実現できる。
ただし、レンダリング品質はさらに上に「ウルトラ」があり、FSR 2も画質優先にすると、より動作が重くなるので、ゲーム側の最高品質でプレイしたい場合は、解像度をフルHDにするなどの調整が必要そうだ。
Radeon RX 7800 XTなら4Kでも快適動作が見込める
AMD Softwareのバージョン24.12.1は、2024年12月6日にリリースされたばかりで、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』(以下、S.T.A.L.K.E.R. 2)も最適化された。そこで、『S.T.A.L.K.E.R. 2』でもフレームレートを測定してみた。
『S.T.A.L.K.E.R. 2』はグラフィック関連の品質を「最高」にし、FSRのUltra PerformanceとFSR 3 Frame Generationを無効、有効にして測定したフレームレートで比較した。


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『S.T.A.L.K.E.R. 2』は、FSR 3&AFMF 2が無効だとRadeon RX 7600では、かなり動作が厳しい。フルHDにしたところ、突然フレームレートが伸びたが、最小値と平均フレームレートの開きがあり、どうにも不安定だ。画質を「普通」にすると、解像度がフルHDなら最小値も60fpsを超えるので、フルHDならプレイは可能だ。
一方で、Radeon RX 7700 XTは4Kは厳しいものの、WQHDならフレーム生成なしで平均84fps前後と快適。4K高画質でもRadeon RX 7800 XTなら快適動作が見込める。より高性能なGPU搭載モデルであれば、FSR 3&AFMF 2の組み合わせでフレームレートの爆増が見込めるので、240Hz以上の高リフレッシュレート対応ディスプレーも活かせるだろう。
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