文●ハッチ

先月の11月1日から4日まで、2025年2月28日発売予定のカプコン『モンスターハンターワイルズ』のオープンベータテストが実施され、その動作の重さが話題となっていた。『モンスターハンターワイルズ』の推奨スペックはCPUがIntel「Core i5-11600K」またはIntel「Core i5-2400」、AMD「Ryzen 5 3600X」&AMD「Ryzen 5 5500」で、メモリーが16GB。
ビデオカードがNVIDIA「GeForce RTX 2070 Super」またはNVIDIA「GeForce RTX 4060」、AMD「Radeon RX 6700 XT」以上となっている。画質設定は「ウルトラ」以下にすると、草木のディテールが損なわれ、ライティングのメリハリもなくなるため、「ウルトラ」推奨というユーザー意見もあるが、最低限の平均60fps以上を維持するなら、ビデオカードの最新世代ならGeForce RTX 4060またはRadeon RX 7600以上が望ましい。
いずれも4万円台でビデオカードとしてはお手頃な価格となっているが、解像度WQHD以上を求めた場合は、それ以上のGPUが必要になる。2025年初旬には、Radeon RX 8000シリーズの登場も噂されているが、Radeon RX 7000シリーズはRadeon RX 7700 XTやRadeon RX 7800 XTが、競合製品と比較してもコスパが高く、国内の売れ行きが伸びている。
そのけん引の1つは、NVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling、以下DLSS)やAMD FSR(AMD FidelityFX Super Resolution、以下FSR)に非対応のゲームでも、フレーム生成により大幅にフレームレートが向上するAFMF(AMD Fluid Motion Frames)の実装だろう。記事執筆時点では、AFMFは最新の「AFMF 2」になっているので、以降はAFMF 2と呼称する。
今回はそんなRadeon RX 7600、Radeon RX 7700 XT、Radeon RX 7800 XTを搭載したASRockのビデオカードにより、最新PCゲームがいかに快適にプレイできるかを確認してみたい。
p1:ASRock「Radeon RX 7800 XT Steel Legend 16GB OC」製品紹介
p2:ASRock「Radeon RX 7700 XT Phantom Gaming 12GB OC」製品紹介
p2:ASRock「Radeon RX 7600 Steel Legend 8GB OC」製品紹介
p3:最新Radeonの機能解説(HYPR-RX、AFMF 2、FSRなど)
p4:検証環境と3DMarkの結果
p5:『Call of Duty: Black Ops 6』検証結果
p5:『黒神話:悟空』検証結果
p6:『Microsoft Flight Simulator 2024』検証結果
p6:『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』検証結果
p7:『聖剣伝説 VISIONS of MANA』検証結果
p7:『ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム』検証結果
p8:『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』検証結果
p8:『FINAL FANTASY XVI』検証結果
p8:まとめ
ほとんどのゲームが4K高解像度で快適に遊べる!
ASRock「Radeon RX 7800 XT Steel Legend 16GB OC」

「Radeon RX 7800 XT Steel Legend 16GB OC」は、堅実な耐久性を謳うSteel Legendシリーズで、Radeon RX 7800 XTを搭載したビデオカード。ゲームクロックがリファレンスの2124MHzから2213MHzに、ブーストクロックが最大2430MHzから2520MHzにオーバークロックしている。CUは60基、ストリーミングプロセッサー3840基。
ファンは3本の突起などにより冷却性を高めている「Striped Axial Fan」を採用。作業負荷が軽い時はファンが止まるノイズを抑える機能も搭載している。
ARGB LEDファンを3連で搭載し、同社のLED制御ユーティリティー「Polychrome SYNC」により、マザーボードと同期してLEDの色も変えられる。LEDは補助電源ポートの傍にあるスイッチでオン/オフが簡単に切り替えられる。



インターフェースはDisplayPort 2.1×3、HDMI 2.1×1と標準的。背面にはベースプレートとの接触が最適化されたバックプレートを設け、冷却性能を高めている。


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