MSFS 2024は3D V-Cacheが超効く!
ここではRyzen 7 9800X3Dとのパフォーマンス比較に、同価格帯で12コア/24スレッドCPUとなるRyzen 9 9900Xを用意し、同じように計測した。まずは描画オブジャクトの多いシンガポールからチェックしていこう。



Ryzen 7 7800X3D&GeForce RTX 4090搭載ゲーミングPCなら、4K解像度、ウルトラ画質でDLSSやフレーム生成を使わずとも、平均フレームレートは60fps超えを記録している。Ryzen 9 9900Xと比べると、平均フレームレートはむろん、1percentileと1% Low avgが10fps近くも伸びているのがポイントだ。
Ryzen 7 7800X3DとGeForce RTX 4090でも、60fps超えを維持したプレイにはDLSS:バランスと、フレーム生成を利用する必要はあるが、3D V-Cacheの効きは抜群で、Ryzen 9 9900Xからワンランク上のフレームレートに引き上げている。とくに実際のゲームプレイで重要となる1percentileと1% Low avgを引き上げているのは魅力的で、1% Low avgは、Ryzen 9 9900Xから最大で50%前後アップしている。
続けてグランドキャニオンを飛行した際のフレームレートだ。



シンガポールと同じく、Ryzen 9 9900Xから、Ryzen 7 9800X3Dに変更するだけでフレームレートが上昇している。自動車など、描画負荷の影響でシンガポールと比べると、1percentileと1% Low avgの上昇率は控えめだが、3D V-Cacheはしっかりと効いている。
Ryzen 9000X3Dは重量級ゲームMSFS 2024と相性抜群

MSFS 2024では、Ryzen 7 9800X3Dの3D V-Cacheの効果は抜群だった。現状のRyzen 7 9800X3Dや、GeForce RTX 4090の入手性はともかく、MSFS 2024を快適にプレイするなら、3D V-Cache搭載のRyzen 9000X3Dシリーズを狙っていきたい。年末最後の入荷や、来年の流通増加に期待したい。
また、今はSocket AM5プラットフォームのRyzen 7000やRyzen 9000シリーズの下位モデルでコストを抑えて組み、流通量増加=価格ダウンしたタイミングでRyzen 9000X3Dシリーズに換装という流れも、息の長いSocket AM5プラットフォームなら十分現実的な選択肢だろう。
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