文●ハッチ

ASRockは2024年11月18日にPCIe 5.1およびATX 3.1対応の電源ユニットを発売した。それに伴い12月6日同社にて電源ユニットの説明会を実施した。説明会ではASRockの原口有司氏が登壇し、製品の説明を行った。


同社は電源ユニットを4シリーズで19製品発表し、うち12製品が国内販売される予定となっている。シリーズ名は同社のビデオカードとほぼ合わせているとのことで、グレードもビデオカードと同じくフラグシップとワークステーション向けがTaichi、ハイエンドゲーマー向けがPhantom Gaming、高耐久高品質のミドルレンジがSteel legend、コストパフォーマンスに優れたChallengerとなっている。
電源ユニットの選び方の基本はワット数、電力変換効率を示す80 PLUSのグレード。そのほか、ケーブルの仕様がフルモジュラーまたはケーブルの取り外しができないタイプなのか、保証期間の長さ、価格。
また、原口氏は来年早々には新しいビデオカードが登場するのでは、という噂も流れているため、それに合わせて最新規格に沿った製品なのかが一番のポイントではないかと語る。そのうえで、ATX3.1やPCIe 5.1に対応しているのか、使っている部材はどんなものを使っているのか、安全性や静音性の高さなどが重要視されるのはないかと思っているとした。


さらに、ケーブルのモジュラー化により、スマートな配線ができ、ケーブルでごちゃつかないためエアフロ―の改善も見込める。そのうえ、コネクターの位置を変えられるため、レイアウトの多少の変更ができ、ケーブルマネージメントがしやすくなるというメリットもある。
あとは、ケーブルが取り付けられているタイプは、ケーブルが最初から付いているため、素早く組み立てられる、値段が比較的手ごろなのでBTO市場向けに、そうしたモデルも用意しているとのこと。

80 PLUSの認証は、TitaniumとGold、Bronzeを取得している。Platinumの認証を取らない理由は、価格比較サイトで検索するとPlatinumやSilverがほとんど見つからない。それであれば、Goldの中で最も良い製品を発売した方がユーザーメリットが高いのではないかということで、意図的に80 PLUS Goldに抑えているという。

しかしながら、サイバネティクス研究所の効率測定プログラムである「Cybenetics ETA認証」をみると、一部の製品はPlatinumの認証が取れているという。そうした製品は80 PLUS Goldの規定+2%ぐらいの性能があり、ギリギリ上限に当たる性能品質だとアピールした。
また、ノイズレベルにもこだわりCybenetics ETA認証のA+を取得している製品もある。これはキーボードのタッチ音よりも小さく、水冷ユニットなどよりも静かかもしれないとも強調した。

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