文●藤田忠 編集●ハッチ

先日、オープンβが行われた『モンスターハンターワイルズ』は、2025年2月28日発売予定となっている。発売はまだ先だが、秋葉原のPCパーツショップでは、快適に遊べるPCの構成を相談する人が増えているという。
LevelUp Logy編集部では、12万円以下で購入できるサードウェーブの「Lightning-G AT5B Ryzen5 4500搭載」で『モンスターハンターワイルズ』のオープンβをプレイ。グラフィックプリセット「中」、NVIDIA DLSS ウルトラパフォーマンスの900pで、平均フレームレート58.5fpsとわずかに60fpsを切っている。
では、AMD「Ryzen Z1 Extreme」を搭載したポータブルゲーミングPCのASUS「ROG Ally(RC71L-Z1E512)」ではどうだろうか? あまり時間は割けなかったが、ROG Allyでプレイした際の結果をお届けしていこう。


フレーム生成の利用すれば720pでプレイが可能に!
『モンスターハンターワイルズ』推奨スペックのビデオカードは、グラフィック「中」設定、1080p/60fps(フレーム生成使用)で、GeForce RTX 2070 SUPER、GeForce RTX 4060、Radeon RX 6700 XTと、なかなか高くなっている。
ROG Allyでプレイするには、どうしても画質と解像度の選択肢は限られてくるのだ。あくまでもオープンβをプレイした際のフレームレートだが、さっそく下記設定でフレームレートをチェックしてみた。

グラフィックプリセットは「最低」に固定し、アップスケーリング「AMD FSR 3:バランス」、「可変レートシェーディング:OFF」に設定した。解像度は1080p(1920×1080ドット)、900p(1600×900ドット)、720p(1280×720ドット)の3種類で、『モンスターハンターワイルズ』の画質設定のキモとも言えるフレーム生成は、オンとオフのフレームレートを確認した。
フレームレートは「セクレト」に騎乗して、フィールドの一定ルートを移動した際を「CapFrameX」を使って記録した。なお、AMDのRadeon Super Resolution(RSR)などといったRadeonの機能は、すべて無効にして計測を行っている。

フレーム生成の効果は良好で、平均フレームレートは各解像度ともにフレーム生成オフの状態から、1.7倍近く伸びている。ただ、720pでも60fpsを切っており、min(1%)も30fpsを切ってしまうと、なかなか厳しいフレームレートになっている。
なお、AMD Ryzen Z1 Extremeに限らず、Radeon RX 7800 XTなどのRadeon系GPUで、フレーム生成を効かせると、ゴースト(映像のブレ)が顕著だった。製品版で修正予定だが、ROG Allyでパフォーマンスを落とさずに、改善するとは言い切れない。


AFMFを使えば720pなら60fps超えでプレイできる
続けてはROG Allyでのゲームプレイにかかせないフレームレート倍増のAFMF(AMD Fluid Motion Frames)を使ってプレイしてみた。各種画質設定はそのままに、解像度は720pにしてフィールド上の移動と狩猟を行った際のフレームレートをAMD Software:Adrenalin Editionのロギング機能を使って記録した結果(10分間を抽出)が以下だ。

AFMFを効かせることで、フレームレートはしっかりと倍増し、最小値は60fpsを切ったが、10分間のフレームレート推移の平均値は88.08fpsを記録し、狩猟のプレイ感もまずまずだ。
とは言え、画質はもう少し良くしたいところ、あくまでもオープンβの結果になるが、フレームレートへの影響を確認しながら、画質をカスタマイズしてみた。



カスタマイズした後に、狩猟などを行った際のフレームレートを、AMD Software:Adrenalin Editionのロギング機能で記録した。

プレイは5分間程度だが、フレームレートは平均で約71fps、最小で約48fpsとなった。60fpsを下回ることもあるが、画質をアップさせてのプレイも大丈夫そうだ。
オープンβの結果になるが、ROG Allyでは画質面を気にせず、気軽なソロプレイ。ゲーミングデスクトップPCでフルHD@144Hzや、高精細表示なWQHDプレイなどを満喫するのが良さそうだ。
©CAPCOM
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