文●ハッチ
2024年11月15日(金)と16日(土)、東京ビックサイトにて「アミューズメント エキスポ 2024」(15日はビジネスデー、16日がユーザーデー)が開催している。そんなアミューズメント エキスポのカプコンブースでは、新作のVR作品『鬼武者VR Shadow Team』を参考出展するほか、カプコンのキャラクターをモチーフにしたベビーカステラ「カプころ焼き」や、カプコンタイトルのグッズの物販などが行なわれていた。

刀を振るだけ!シンプル操作で爽快

『鬼武者VR Shadow Team』は「鬼武者」シリーズ初のVR作品。本作品は「プレイヤーは「灰燼の蒼鬼」と呼ばれる鬼武者の“影武者”となり、鬼武者の指名を果たすべく、天下を幻魔から救うため、戦いへと赴いていきます…」とのこと。
結城秀康こと「灰燼の蒼鬼」は、異形・幻魔と、幻魔を繰り天下を乱す豊臣秀吉を討ち果たす唯一の希望である鬼武者であった。
鬼の一族は蒼鬼を援けるべく、4人の武者を選び出し、彼らに蒼鬼が持つ鬼の力の一部を与えた。
蒼鬼の「影」として緋鬼、翠鬼、黄鬼、紫鬼と名づけられた4人は、鬼武者の指名を果たし天下を秀吉と幻魔から救うため、戦へと赴く…。
会場でプレイできた『鬼武者VR Shadow Team』は、開発中のプロトタイプで体験も5~10分ほど(VR機器装着も含め)と短め。同社はこれまで、自社IPのいろんなアミューズメント施設向けのVR作品を手掛けてきたが、今まではHTCの「VIVE」シリーズを使用していた。
しかし、今回はMetaの「Meta Quest 3」を使用していた。昨年出展していた『ストリートファイターVR シャドルー強化計画』で使用していたVIVE Pro 2は、VRのみ対応のヘッドセットだったので、VRヘッドセットを被ったら、見えている映像はゲーム画面だったため、コントローラーを受け取る時は手探りで、完全にスタッフ任せだった。
一方、「Meta Quest 3」は現実の映像にCGを乗せたMRにも対応する。そのため、Meta Quest 3を被ってゲームをスタートするまでは、現実世界に影武者のCGが立っているのが見え(キャラクターの位置確認を行う)、スタッフも手渡されるコントローラーも見える。ゆえに、スムーズにコントローラーを受け取りゲームがスタートできた。


ゲームが開始すると、自分以外の3人の色違いの武者がいるなか、幻魔が突然現れる。コントローラー片方だけ使用するが、両手で握って使うように指示される。片手だと肩を開いて横に大きく振り回されるなどすると危ないので、それを抑制する意味合いもあるのだろう。
戦闘は刀に模したコントローラーを振って幻魔を斬って倒す。大きくコントローラーを振りかぶって振り下ろすとダッシュ攻撃となり、離れたところにいる幻魔にダッシュで近づいて攻撃する。移動はこのダッシュ攻撃のみ。
会場では4人同時にプレイしているため、動き回ってプレイヤー同士がぶつからないように、移動はダッシュ攻撃のみで行うことで、プレイヤーの位置の移動を制限し、安全にプレイできるような工夫が施されている。
通常の攻撃と、ダッシュ攻撃以外には、敵の攻撃に合わせて刀(コントローラー)を振ると、パリィーが発動して敵の攻撃を弾き、追加攻撃が行なえる。また、矢印が出た時にはその方向に刀を振ると技が発動する。

幻魔は刀を持って近づいてくる近接型と、弓を持って攻撃してくる遠距離型、また翼を持って飛んでいる敵の3種類。この幻魔を倒していくと、最後にこん棒を持った大きな幻魔が登場する。このボスを倒すとクリアとなる。

攻撃を当てるとスコアが加算され、連続して攻撃を当てるとコンボが繋がる。最後のボスを倒すと戦闘結果が表示され、敵を倒した数やコンボ数によって高いスコアを得られる。

施設でプレイするいわゆるロケーションVRは、VR体験が初めての人だと、操作を忘れて戸惑うタイトルもある。たとえば、銃を撃つゲームは多いが、リアルを追求するためリロードに薬きょうを排出して、腰から新しい弾を取って装弾して、それから撃つようなゲームもあるが、慣れていないと上手くいかない。
しかしながら、本作は持っている刀を振るというシンプルな操作を突き詰めているため、操作を忘れることなく、バッサバッサと目の前の敵を倒せて爽快だ。自分の足で敵に近づくことはないが、VRなので360度敵が現れるので、VRタイトルが初めてという人は、いろんな方向に現れる敵への対処にもたつくこともあるかもしれないが、そうしたことが一般的な2Dのタイトルとは異なる楽しさだと、プレイしながら気づき、その楽しさに気付くだろう。
本作はまだ未完成で、今後アップデートを重ねてステージ数が増えるなどする予定とのこと。4人同時プレイしていたので、プレイ中に見えていた自分以外の3人の武者は他のプレイヤーかと思っていたが、NPCとのこと。
本来は4人同時プレイを想定しているそうだが、どの施設でいつプレイできるようになるかは未定とのこと。続報を待ちたい。
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