文●ハッチ

サードウェーブは2024年9月26日にTHIRDWAVEブランドより、ゲームもできるコスパ抜群のデスクトップPCとして「Lightning-G/Magnate-G」シリーズを発表した。サードウェーブといえば、ゲームをプレイするユーザーには、同社が運営するPCショップ、ドスパラで販売される「GALLERIA(ガレリア)」ブランドで知られている。
「GALLERIA(ガレリア)」はかつて“ゲーマー向け”という位置づけだったが、昨年2023年にはブランディングの変更として“コンシューマー向けハイエンド”とし、かつてビジネス向けとしていたTHIRDWAVEブランドは、ビジネス/コンシューマー向けメインストリームと位置付けている。
そんなTHIRDWAVEブランドの新製品である「Lightning-G/Magnate-G」シリーズは、11万円台から買えるコスパの良さから、ゲームから動画配信まで、「やりたい」をコスパよく実現できる製品と謳っている。
今回、サードウェーブからビデオカードにGeForce RTX 3050を採用した、シリーズ最安構成の「Lightning-G AT5B Ryzen5 4500搭載」(以下、Lightning-G AT5B)をお借りした。そこで、価格をできるだけ抑えてPCを購入してゲームをプレイしたい人向けに、実際に最新PCゲームなどを用いて性能を検証してみた。

全体的に落ち着いたデザインで幅広い層に向く

ゲーム性能をチェックする前に、外観などをチェックしていきたい。Lightning-G AT5Bは、新シリーズのためPCケースも新しくなっている。GALLERIAブランドのデスクトップPC(今年ホワイトモデルも登場したが)は、黒を基調としながらサイドパネルなどはシルバー。左サイドガラスパネルもGALLERIAだとCPUクーラーとビデオカードの一部が見える範囲に留まっていたが、左サイド一面がガラスパネルになっている。




フロントインターフェースは上部にあり、USB Type-Cが2つ、マイク/ヘッドホンコンボジャックを備えている。

また、マグネットで簡単に着脱できるフィルターを上部に備え、下部の電源付近にはスライドして取り外せるフィルターを備える。


中は割とシンプルで、奥行きがない分マザーボードの横のスペースには、ラジエーターやファンを取り付けるスペースがない。オプションで水冷を取り付ける際は、上部に240mmのラジエーターを取り付ける形になるのだろう。
標準構成では前面に2つ、背面に1つ、上部2つのケースファンが取り付けられている。CPUクーラーはRyzen 5 4500標準のWraith Stealthで、ビデオカードとマザーボードもLEDを搭載しない価格を抑えた構成になっている。


背面インターフェースはUSB 3.2 Gen 2 Type-A×1、USB 3.2 Gen 2×2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 1 Type-A×4、USB 2.0×2とUSBの数は豊富。そのうえ1Gbpsの有線LANに、3つのオーディオ端子、レガシーなマウスなどを接続できるPS/2コネクタを備える。
この価格帯のデスクトップPCは、USB Type-Cが非搭載なモデルも多いが、最新のUSB4ではないものの、USB Type-Cを搭載しているのは嬉しいところ。最近増えつつあるUSB Type-C接続の周辺機器も変換アダプターなどなくても接続できる。
速度もUSB 3.2 Gen 2×2は20Gbpsと、3.2 Gen 2の10Gbps、3.2 Gen 1の5Gbpsよりも高速で、USB Type-C接続の外付けSSDなどに、データを高速転送できる。
映像出力はDisplayPort 1.4aと、HDMI 2.1、DVI-Dとミドルクラス以上のビデオカードよりも少ないが、DVI-Dも一緒に利用することで3画面出力は可能となっている。
本体デザインはとてもシックだが、それに合わせているかのように壁紙も白一色にTHIRDWAVEロゴが薄く入ったシンプルなものになっていた。ビデオカードを搭載しているとはいえ、ゲーム用途のみではなく、ビジネスユーザーや一般利用も配慮したシンプルな統一感は、老若男女問わず幅広い世代に受け入れられそうだ。

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