お知らせ内容をここに入力してください。リンクも貼れます

ゲーム内のマップがAIで自動生成!?AIがゲームにおよぼす未来も語られた 「ASRock Intel Z890マザーボード発売記念イベント」レポ

文●ハッチ


OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 ASRockは11月2日に東京・秋葉原のLIFORK秋葉原Ⅱにて 「ASRock Intel Z890マザーボード発売記念イベント」を開催した。会場ではASRockの最新Intel Z890マザーボードがズラリと展示されたほか、搭載PCの実機も展示。

 さらにArrow Lakeことインテルの最新CPU、Core Ultra 200Sシリーズの紹介や、Intel Z890シリーズのラインナップと新機能の紹介、オーバークロッカーNick Shih氏による実用OC講座といった、3セッションのトークショウも実施された。

Z890I NOVA WiFi
Z890M Riptide WiFi
Z890 Pro-A WiFi
Z890 Pro RS WiFi
Z890 Steel Legend WiFi
Z890 LiveMixer WiFi
Z890 Lightning WiFi
Z890 Nova WiFi
Z890 Taichi
Z890 Taichi AQUA

12月7日には未発売製品もお披露目されるクローズドのファンミーティングを開催予定

 最初のセッションの冒頭では、まずASRockの原口有司氏が登壇し、2024年12月7日(土)にASRockのファンミーティング 2024 WinterをLIFORK秋葉原Ⅱにて実施することを発表した。このファンミーティングはクローズドのイベントで、まだ未発表の製品情報も開示する予定があるとコメントした。

ASRock 原口有司氏

Core Ultra 200Sシリーズは消費電力が下がりながら機能をアップデート

 その後、インテルの太田仁彦氏が登壇し、10月25日に発売したばかりのインテルの最新CPU「Core Ultra 200Sシリーズ」について紹介した。

インテル 太田仁彦氏

 太田氏は今回の「Core Ultra 200Sシリーズ」は、従来モデルよりもいかに性能がアップしたかではなく、電力効率を高め、そのなかでいかに性能を維持するか、といったことをベースに考えた製品である。同社のCPUは非常に大きな転換点を迎えているとしている。

 そのうえで、従来モデルよりもアーキテクチャを大きく変更し、電力効率を高めたことはもちろん、従来よりもAIだけでなく、ゲームといったユーザー体験が変わる。そうしたユーザー体験が、このArrow Lakeを1つの起点として、変わっていくと強調した。

 詳細な技術的な解説はCPUに詳しい人以外には難しい話なので割愛するが、内蔵GPUのXeGPUも大きく変わり、メディアエンジンとしてはソニーの新しいXAVCコーデックにも対応したと解説。また、搭載されたAI専用コアのNPUは、日々のタスクがより効率化できるように働くとした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 さらに、内蔵GPUのゲーム性能は大きく変わっていないが、消費電力が大きく下がって、温度も下がった。クリエイターが良く使うソフトウェアのレンダリング時間も大幅に短縮、AI性能も向上。たとえば、Adobeのソフトウェアは数多くAIによる追加機能を搭載し続けているが、そうした機能がより高いパフォーマンスで動作するという。

 太田氏はインテルのソフトウェアの最適化チームは、多くのソフトウェアメーカーとのやり取りを行ない、数多くのソフトの最適化を行なっている。それは、競合他社ではマネできない。太田氏はインテルCPUは当たり前のようにソフトウェアが動作する、それに対する労力が低いことを特徴として挙げた。

 普段からPCをあまり使わない人にはわかり辛いだろうが、特にWindows PCは一般ユーザーが提供するソフトウェアも使えるなど、できることの幅が広い。メーカー保証の範囲で動作する白物家電などとは異なり、そうした動くのが当たり前という前提という意識でユーザーは製品を購入するが、PCにおいてはドライバやファームウェアの不具合、相性などもあり動かないこともある。

 それは時代と共に減ってきているが、それでも動作しないこともある。なにもせずとも動作することが約束されていないことが多いなか、インテルはマス(一般大衆)にも満足してもらえる、当たり前に動作するということが、ユーザーからの期待であり、同社の役割であると強調した。

AIがマップを自動生成!?ゲームにおいてのAIの活用方法未来とは

 また、太田氏はAIがゲームにもたらす未来についても語った。太田氏曰く、ゲームエンジンやレンダリングにてAIを使い始められている。たとえば、大作RPGなどで永遠と地図が広がっている広大な世界観があった時、現在は1人1人のクリエイターがマップを1つずつ作成している。それをAIに任せて、ユーザーが先に進むたびに自動で作っていく研究もあると解説。

 それに対して、原口氏はかつて大きなゲームメーカーで聞いた話として、大きな島を1つ作るのに以前は1ヵ月かかったが、最新のUnityなどを使うと1日で作れる。AIが普及してきたら、それが30分で作れる、といった未来も訪れるのでは?とコメントした。

 ゲームクリエイターはコダワリもあり、かなりの労力がかかるが、AIに任せられるところはAIに任せる未来が来れば、より効率化する、そうしたことが徐々に増えてきている。

 そして、今回紹介されたCephable社のゲームエンジン用のミドルウェアでは、キャラクターの表情によってシナリオが変化する。頭の動きに合わせた視点移動、音声による反応などが、従来CPUとGPUで賄っていた。しかし、それをNPUに任せることで、CPUとGPUの負荷が減り、結果的にゲームの動作がより快適になると解説した。

 それに対して、原口氏はVTuberでも活用されそうだとコメントした。

Intel Z890マザーボードやOCの解説も

 第2セッションではASRockのChris Lee氏が登壇し、ASRockのIntel Z890マザーボードの詳細と機能を細かく解説した。

ASRock Chris Lee氏

 そして、第3セッションではオーバークロックに適したマザーボード、Z890 Taich OCFの解説後、オーバークロッカーのNick Shih氏が登壇し、オーバークロックにおけるBIOSの設定などを解説した。

オーバークロッカーのNick Shih氏

 本イベントはYouTubeにてアーカイブしているので、当日現地に行けなかった人や、内容が気になる人はYouTubeの動画をチェックして欲しい。

 また、イベント会場では日本では未発売のbe quiet!のケース「Light Base 600 LX Black」にASRock「Z890 Taichi OCF」を搭載した自作PCに加え、ASRockのCPU性能を計測する機能「CPU Indicator」にて、自分の持ち込んだCPUスコアが計測できるコーナーも設けられていた。

「Light Base 600 LX Black」をベースとしたPCは、インテルの太田氏がゲスト登壇したからか、インテルカラーの青にLEDが統一されていた。CPUはCore Ultra 9 285Kを採用していた
天面にはbe quiet!のロゴがあった
CPUクーラーはbe quiet!のLight Loop 360mmになっていた
自分の持ち込んだCPUスコアが計測できるコーナー

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次