文●ハッチ

Razerは、ゲーミングヘッドセットKrarkenシリーズのフラグシップモデル「Razer Kraken V4 Pro」を、2024年9月28日(米国時間)に開催した「RazerCon 2024」にて発表した。発売は2024年冬頃で、価格は399.99ドル(国内価格は未定)。
超薄型バイオセルロースダイヤフラムを採用した、40mmのRazer TriForce バイオセルロースドライバーを搭載。歪みを減らし、クリアで深みのある重低音を再現するとしている。周波数特性は20Hz-28kHzで、インピーダンスが32 Ω(1 kHz)。

また、THX Spatial Audioアプリにより、7.1 サラウンドサウンドの立体音響を実現し、敵の爆撃音や正確な位置を把握するなど、臨場感のあるゲーム体験ができるとしている。
さらに、イヤーカップに触覚フィードバック機能「Razer Sensa HD ハプティクス」とRGB LEDを備え、音に合わせて振動する。同社のLED同期技術Razer Chroma RGB に対応し、9ゾーンを1680万以上の色とライティング効果で自由に設定できる。

サイズは従来製品が幅88mm、厚み58mmだったところ、幅84mm、厚み56mmとややスリムになっている。しかし、重量は約397gとやや重い。イヤーパットはプロテインレザーメモリーフォームクッションで、柔らかく包み込むように耳にフィット。側圧が強すぎず長時間の着用でも疲れ辛いとしている。

マイクは格納式で、Black Sharkと同じワイヤレスヘッドセットではトップクラスのRazer HyperClear超広帯域マイクを搭載する。

本製品にはOLEDディスプレイを備えた、OLEDコントロールハブが付属する。OLEDディスプレイはプリセットのGIFアニメーションを表示したり、Razer Synapse経由で独自のGIFアニメーションをアップロードできる。
また、音量やチャットバランス、EQなど、20以上のカスタマイズオプションに対応。クイックアクセスモードで直感的に操作できるとしている。


「Razer Kraken V4 Pro」は、Razer HyperSpeed Wirelessに対応した超高速な2.4GHz、Bluetoothと2つの方法でワイヤレス接続ができ、USBケーブルと、3.5mmイヤホンジャックの2つのワイヤード、あわせて4つの接続ができる。

そのためコンシューマーゲーム機やモバイルデバイスと、ありとあらゆる製品と接続が可能。OLEDコントロールハブでは、最大3台までのシステムやデバイスを同時に接続して、オーディオソースをシームレスに切り替えられる。
また、2.4GHzとBluetoothとは同時に接続ができる。他社製品によっては、USBケーブルを接続して給電中はヘッドセットとして機能しないものもあるが、USB接続でも動作するというので、その心配もなさそうだ。

ワイヤレスで接続中に、3.5mmで接続した場合など、組み合わせによってどう使えるのかが気になるところ。2つ以上のデバイスで音を聞きながら、チャットをしたりするため、DACや分配器を使っていた人には、4つの接続方法でそうした悩みが解決するなら、かなり魅力的かもしれない。
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