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パイオニア、省スペース7.1chを構築できるスピーカーセット&ゲーム機用スピーカーを展示【TGS2024】

文●ハッチ

 東京ゲームショウ2024(TGS2024)にて、パイオニアがゲーミングスピーカーのデモを実施していた。パイオニアはホール7と、ホール9の2ヵ所でブースを構えていた。

 視聴できたのは、フロントスピーカーとサブウーファーなどを組み合わせたデスクトップゲーミングスピーカーと、ポータブルゲーミングスピーカーだ。

3製品の組み合わせで迫力のサラウンドを実現

 デスクトップゲーミングスピーカーはコンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」と、スリムパワードサブウーファー「TQ-WG3000」、リアサウンドエンハンサー「TQ-RG3000」を組み合わせて、PCとのUSB接続で7.1/5.1ch再生を実現する。

 また、eARC(Enhanced Audio Return Channel)対応のHDMIや、Bluetoothでも高音質再生できる。

 フロントスピーカーは、コンパクトながらデジタル場補正技術により、大きい360度の音場を生成できる。そして、音の方向によって光の強さが変わる、LEDサウンドセンシングメーター(特許出願中)を備え、見てない敵の位置を把握できるため、FPSに向くとしている。

コンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」は、直感的に操作できるダイヤル式のボリュームノブを採用。LEDの光りの動きにより、音の方向が分かるとしている

 高品質なサウンドの実現をハードウェアで行なうとスピーカーのサイズは大きくなるが、「TQ-FG3000」はCRI・ミドルウェアの小型回路により、多様な音声処理と音声出力をソフトウェアで実現し、小型化を実現している。

メイン基板はとても小さく、これにより小型化が実現できているとのこと

 スリムサブウーファーは同社独自のHVT方式で、薄さ7cmという薄型化を実現。HVTユニットの効果により、キャビネットの振動が少なく、サブウーファーながら床置きではなく、ディスプレイ裏などのPCデスク周りに設置できるという。

スリムパワードサブウーファー「TQ-WG3000」は、音声信号が入ると自動的に電源が入るオートパワーオン機能を備えるため、手間なく利用できる

 そして、リアサウンドエンハンサーは、首元に掛けて使うネックバンドタイプのスピーカー。後方の音を耳の後ろで再生し、ゲームの臨場感を演出する。マイクも備えるため、ゲームをプレイしながらの音声チャットも行なえる。

リアサウンドエンハンサー「TQ-RG3000」は、約190gと軽量

 同社はこの3製品を基本セットで使用することを想定しているが、セット販売は行わず単品で販売するという。人によってはフロントスピーカーの「TQ-FG3000」だけで満足する人もいるかもしれないし、そのうえで物足りなければサブウーファーと、リアサウンドエンハンサーを購入して貰いたいといった意図があるようだ。

 ただし、サブウーファーの「TQ-WG3000」はアナログ接続にも対応している。しかし、リアサウンドエンハンサー「TQ-RG3000」は、同社独自の端子経由でフロントスピーカーの「TQ-FG3000」にしか接続できない、専用機器になっているため、単独では使用できない。

 では、実際にどんなサウンドが楽しめるのか。会場では『エースコンバット7』またはセガの最新作『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』のデモ映像で、その音質を体験できた。

ACE COMBAT™7: SKIES UNKNOWN & 🄫Bandai Namco Entertainment Inc.
 筆者はエースコンバット7を選択。フロントスピーカーからは、小型ながらTGSの喧騒のなかしっかりとしたゲーム音が聴こえ、サブウーファーが戦闘機のブースターの低音を確かに響かせてくれる。

 やはり特徴はリアサウンドエンハンサーで、耳を右に傾ければ、激しいブースター音がより響き、逆に傾ければ左側のブースターの音が響く。そうした、後方の音の立位がはっきり変わるのが分かる。

 要するにサウンドバーに床置きの大きなウーファー、背面にも2つスピーカーを置く、シアタールームのような広い部屋で実現するサウンド環境を、コンパクトなフロントスピーカーと、スリムなサブウーファー、さらに遅延のない有線で接続したネックスピーカーで再現したシステムといったところだ。

 気になるのは発売日と価格だが、年内には出したいとのことだが、価格は未定とのこと。TGSの周囲の喧騒が大きい場所ではなく、より静かなところで、音の位置が把握できれば有利となるFPSゲームで実際に試してみないとなんとも言えないが、ユニークなシステムだと感じた。

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