文●さとポン 編集●いちえもん

「東京ゲームショウ2024(以下、TGS2024)」場内の一角に、SF映画よろしくLED照明ビガビガの異様なエリアがあった……。ここは「Qiddiya Gaming(キディヤゲーミング)」のブースだ。
「キディヤゲーミングってなんだろう?」と思った筆者は、謎多きキディヤゲーミングのブースを取材してみることにした。


TGSで体験できるエンタメ都市の未来
キディヤゲーミングとは、サウジアラビアで進行中の巨大国家プロジェクト「キディヤ シティ」内に建設されるエンターテイメント都市のこと。「~ゲーミング」とついているのでゲームデバイスの類かと思ってしまったが、新宿とか名古屋といった、実際の都市を紹介するために出展されたブースだった。


キディヤゲーミングの建設場所は、サウジアラビアの首都リアドから30kmほど離れたエリアで、2030年の完成を目指しているそうだ。TGS2024の「Qiddiya Gaming」のブースでは、6年後に完成する都市の一部を先行体験できる……というわけ。



サイバーなコスチュームのスタッフに案内されてブースに足を踏み入れると、「こんな街、ほんとに作れるの!?」と疑いたくなる異世界が広がっていた。
電飾された大木が植えられていたり、ロボットの巨像が飾ってあったり、LED全開のキッチンカーがあったりと、我々の住む世界とはかなりかけ離れている様子。にわかに信じられないが、キディヤゲーミングは、このような雰囲気の都市になるようだ。






『ドラゴンボール』のテーマパークが建設中!?
Qiddiyaプロデューサー/ジャパンオフィス・安井訓三氏ににお話を伺った。
安井氏:「まだ誰も見たことのない都市を、リヤド近郊に建設中です。先日現地に行きましたが、とにかく広大な土地でした。車でぐるっと回るのに、30分以上かかったと思います」
現地で安井氏が撮影した写真を見せてもらったが、まだなにもない広大な砂漠のような土地だった。6年後、ここに一大都市ができるのか!
安井氏:「日本のみなさんには、まだそれほど知られていないと思います。ですが、サウジアラビアで『ドラゴンボール』のテーマパークを建設している……というニュースなら聞いたことがある方もいらっしゃると思います」
【ドラゴンボール公式サイト 世界初となる『ドラゴンボール』テーマパーク建設へ!】
https://dragon-ball-official.com/news/01_2533.html
安井氏:「このテーマパークも、キディヤシティの一部です。この都市は『ドラゴンボール』のテーマパークのほかに、今回TGSに出展したキディヤゲーミング、eスポーツ大会施設、F1サーキット、スポーツスタジアムなど、たくさんのエンターテイメントエリアで構成されます。そのほかにも、居住区やショッピングエリアもあるので、観光地ではなく一般的な都市としても機能します」
話を聞いているだけで目眩がするほど、ハナシの規模がデカい。まだ建設が始まったばかりなので、今回のTGSではコンセプト紹介にとどまったが、今後少しずつ情報を発信していくようだ。
近い将来、我々の想像できない楽しい都市が作られるかもしれない。キディアシティ、わくわくすっぞ!




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